一方そのころ、壁の外から騒ぎの収束を確認したフロギアは、テクテクと沼地に帰っていきます。
久しぶりの一人ぼっち。話し相手もいないので、フロギアは少し前の出来事を思い出しました。
盗賊にさらわれた砦から、自力で脱出したフロギアは、暗い森や沼地の中を何日も裸足でさまよい歩きました。
膝や足の裏はすりむき、脚には青い痣がいくつも出来ています。
食べられる物はなく、空腹で歩き続けます。
やがて、脚の痛みも空腹もなくなり、身体が軽くなったように感じたフロギアは、なんだかうれしくなって飛び跳ねるように歩きます。
数日あるいて、なんとか大国にたどり着きました。
ドレスはぼろぼろでしたが、恥ずかしがっている場合ではありません。
門の前に立つと、衛兵が駆け寄ってきて、そのまま玉座へ連れて行かれました。なんだか扱いが乱暴だな、帰ってきて驚いているのかな、とフロギアは思いました。
玉座に座っていた父上は、以前とは別人の様でした。
頬はやせこけ、髪は真っ白。何より、目には生命力が感じられません。
「魔物の娘よ、この国に何用か。今、この国は一大事だ。さらわれた姫を捜すため、貴様にかまっている余裕はないのだ」と言いました。
「父上、私がその姫です。フロギアが自力で帰ってきたのでございます」
それを聞いて、父上は怒り狂いました。
「黙れ!カエルが人のなりをして来たかと思えば、私をあざ笑いににきたのか!もうよい、早くこの醜い化け物を連れ出せ!」
衛兵達は乱暴に追い出します。
「なんとしてもフロギアを探せ!近辺の小国にも声をかけろ!私のフロギア!愛する娘よ!」
父上、いえ、王様は狂ったように叫びました。
それを聞いたフロギアはもはや抵抗する気もなくなりました。
言われるまでもなく、フロギアは城を飛び出しました。
それからは、ずっと彼女は一人で生活していました。
起きて、狩りをして、寝る。あっという間に彼女は野生の生活になれました。
ある日、静かな沼地に、人の歌声がしました。
陰からこっそりのぞくと、少年が暢気に歌いながら沼地を歩いているのです。
この風景に余りに似つかわしく、滑稽な様子にフロギアは声を殺して笑いました。
でも、何となくですが、このこと一緒にいたら楽しそうだな。そう思ったのです。
彼と出会った日々は、フロギアの心に温かさをくれました。でも、それも今日まで。
もう彼と一緒にいてはいけない。誰に言われるでもなく、フロギアは歩き続けます。
「待ってよ、フロギア!」
大好きな少年に呼び止められ、フロギアは思わず歩みを止めます。
思わず振り向いてしまいそうになりますが、必死にこらえました。
「来ちゃだめだよ、シクナ」
本当は来てほしかったのに、フロギアは嘘をつきます。
「君は立派な王子になるの。私とのごっこ遊びはもうお終いにしなきゃ」
それがシクナの為であり、お互いの為だと思ったからです。
しかし、阿呆の王子はフロギアの話を聞かず、彼女に近づき、その腕を強くつかみます。
フロギアは動きません。彼女は今もなお葛藤を続けているのです。
「フロギア、約束したよね」シクナは口を開きます。
その目は、国や恋人を強く想う男の目をしていました。
「ずっと二人は一緒にいるって。そばにいてくれるって、言ったじゃないか」
「なに……それ。シクナは王子なんだから、もっとしゃんとしなきゃダメだよ。それに、シクナならもっとかわいいお嫁さんももらえるよ」
「王子だって、誰かと支え合わなきゃ生きていけない。でも、他の女の子に興味はない。フロギア、君じゃないと僕はだめなんだ」
「……あのね。私、すっごい嫉妬深いよ?もう一度シクナとエッチしたら、もう二度と君のこと離さないし、浮気なんか絶対許さない。すっごいすっごい面倒な魔物なんだよ?」
シクナは、今にも泣き崩れそうな背中をしている彼女を、後ろからそっと抱きしめた。それを己の答えとしました。
「はあっ……ひうぅ!」
王宮のシクナの部屋には内側から鍵がかけられており、二人の愛を邪魔する事は誰にも出来ません。
柔らかいベッドの上で、フロギアはカエルのように脚を大きく開き、飛び跳ねるように腰を振ります。
シクナは全身粘液にまみれながら、フロギアの腰をつかんで下から打ち付けていきます。
もう何度イったのでしょう。接合部からはコポコポと子種が泡を立ててこぼれています。
フロギアに毎日絞られ、鍛えられたシクナは5発、6発では萎えることはありません。
ズン!と一際強くペニスをねじ込まれると、フロギアは七度目の絶頂に達しました。
「あ、ひっぐううぅ……!」
艶やかな悲鳴を上げながら、ヒクヒクと痙攣させます。
「まだ、足りない……」シクナはそう呟くと、打ちたての刀のようなペニスをフロギアに挿
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