妖艶な介抱者

ここはとある山岳地帯の街、大都市と大都市の中間に位置し交易の町として栄えた、しかし今では盗賊団の出没のせいで見る影もなくなりつつある、その街を一人の青年が浮かない顔をして帰路に就いていた。

「ただいま...」彼が暗い声で言いながら家に入る

「おい、いくらだ」彼の父親が奥から現れてぶっきらぼうに聞いた

彼は黙ってお金の入った袋を渡す

「こんだけか?」父親は睨みつけ声を荒げた

「しょうがないよ皆食料とか必要なものしか買おうとしない」

「なんだと」父親が詰め寄りながら怒鳴る

「あなた、やめてちょうだい」奥から母親が現れて父親を制止する

「おかえりご飯できてるわ、食べましょ」そう言ってやや強引に父親を奥に引き入れる

「後で食べるよ」彼はそう言って床に座り込んだ

奥からは父親がぐちぐちと文句を言う声が聞こえてくる、それを母親がやさしい口調でなだめていた。
 彼は父親がいなくなったのを見計らって夕食をとった、日に日に量が少なくなってる、彼は無言で食べ続けている、そんな彼を見た母親は肩に手を添えた、しかし黙ったままでいる言葉が見つからないようだ。

「もう、寝るよ」彼はそう言って立ち上がった

「ええ、おやすみなさい」母親が悲しそうな声で言う

「...おやすみ」

寝床に着くとすぐに目を閉じた、何も考えたくなかったどうせ明日も同じような日が来るんだろう、そう思いながら目を閉じた。

「おい、起きろ」脅すようなこえが聞こえてくる

彼は飛び起きた

「な、なに?」大慌てで返事をする

「酒、買ってこい」父親は金の入った袋を投げ渡した

「え?街の酒屋はどこも品切れだよ」

「隣町まで行ってこい」

彼は絶句した、父親は盗賊が出るというのに歩いて5日はかかる隣街まで行ってこいと言うのだ。

「ぼさっとしてねぇでさっさと行ってこい、殴られてえのか」

「ひぃ、分かった、い、行くよ」恐怖のあまり青年は家を飛び出した

「どこ行くの?」外で洗濯をしていた母親が声をかけてくる

「ちょっと、買い物」彼は誤魔化した

「そう、気を付けてね、行ってらっしゃい」母親は疑いもせず送り出す

目頭が熱くなるのをこらえて家を後にした。
 街を出てから数時間彼はふらふらになっていた、ここら一帯は山岳と荒野しかないのに水筒を忘れたからだ、水分不足でひどい眩暈がして思わず座り込む、意識が朦朧とする中青年は激しく後悔していた。

相談すればよかった

今更過ぎる後悔をしながら青年は意識を失った。

「んん?」彼は目を覚ました。

「何処だここ?」彼は荒野にいなかった、周りは岩に壁に覆われていた洞窟の様だ。

「っ!!」彼は動こうとしたが動けなかった、ベッドに拘束されていたのだ

「お目覚めかしら」甘い女性の声聞こえてくる

「うわぁ!!!」彼は声のする方を見た途端声を上げた、女性の姿に驚いたからだ赤い翼にかぎ爪のついた獣のような手足そして異様な形をした尻尾、明らかに魔物だ

「そんなに驚かないでよ、失礼しちゃうわ」不機嫌そうに彼女は言った

「喉乾いてない?お水あるわよ」彼女がそう言ってコップに水を注いでいるとベッドの上部分が起き上がり彼は椅子に座っている状態になった

「???」彼はなぜ自分が座った状態になったのか分からなかった

「魔界の技術も進んでいるのよ〜」困惑する彼を見た魔物はクスっと笑った

「はい、お水飲みなさい」

「ごくごくごく」拘束されて自分で飲めない彼は彼女に無理やり水を飲まされる

冷たくて美味しかった、魔物にもらう水を飲むなど危険極まりないはずだが乾ききった喉は抗えなかった。
 彼は彼女の姿をじっくり見た翼やかぎ爪、尻尾さえなければ絶世の美女だ、顔は整っていて大人びている20代後半だろう、そして何より体つきだ胸は人間ではありえないぐらい大きい、少なくとも街の女性でこんなに大きい胸をした人は見たことない、それでいてくびれはしっかりあってお腹も出てない、太ももはむちむちしていて思わずなでてみたくなった。

(お尻見たいな)彼はは心の中でつぶやいた

彼女は彼の心の声を聴いたかのように後ろを向いた、ぷりぷりのお尻が目に飛び込んでくる青年は目が離せなくなった。

「私の体見てるの?」彼女が意地悪そうな顔をして言った

「み、見てないよ」彼は慌てて否定する

「ホントに〜?」彼女は彼に近づき顔を覗き込んだ

「本当だって」彼は顔を真っ赤にさせた

「口ではいくらでも言えるわよね〜別のところに聞こうかしら」そう言うと彼女は彼のズボンとパンツを引き裂き始めた

「うわぁ、やめてぇ」彼は悲鳴のような声を上げる

「あらぁ
#10084;こんなになってる、やっぱり見てたんじゃない」彼の勃起した陰茎を見つめながら彼女が言った

「人の体を勝手に
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