「あぁ、メナス様!ご無事でしたか…!」ムチィ
hearts;
1人はストレートロングの髪で白い肌をしたハイオークだった
特に目を引くその豊満な胸をメナスに押し付け、可愛らしいたれ目を閉じ肩にしなだれかかる
「姉者共々大変心配しました…しかしこれで安心です」ムチィ
hearts;
もう一人はポニーテールで黒い肌のハイオークだった
胸はもう一人に比べれば少しばかり小さいが(それでも十分巨乳ではあるが)
太ももからお尻にかけての扇情的すぎるラインの下半身を絡めて来る
先ほどから部屋に充満する甘ったるい匂いと、押し付けられる左右からの柔らかな感触に正気を失いかける
しかし今の状況を思い出したメナスは【美女の誘惑をはねのける】という人生において初めての苦行をしながら声を発した
「あー…君たちは、誰なんだい?僕の名前をどうして知ってるんだ?」
正直魔物であるとかは美女だからどうでもいいが
なぜ自分の家にいて自分の名を知ってるのかは気になる
そしてあわよくばお近づきになりたい…メナスはやっぱりそういう男だった
「「…?」」
左右のハイオークが小首をかしげる
それさえ男を誘うかのような仕草に見えて、興奮を抑えられない
「何をおっしゃるのですメナス様、フウをお忘れですか?」
「そうですぞ、このライはメナス様を忘れたことなど1日とてありませんのに」
「ちょっと待てぇぇい!」
人間驚きすぎると現在の状況や自分のキャラを忘れてしまうものである
メナスもまた人生で一番の驚きと大声を挙げていた
「君たちが…『あの』フウとライだって!?顔がちが…いや、あのー…どうみたって魔物じゃないか!」
「ハイ、この国は恐らく既に魔物に占領されているのでしょう…」
「ゆえに、魔物の魔力が我らに浸食し、魔物と化し、少々見た目が変わったと思われます」
「絶対少々じゃない」
「ですが安心なさってくださいメナス様、私達は魔物の様に人間を食い殺したいなどと思っておりません!」
「これも我らの忠誠のなせる奇跡なのでしょうか…むしろより一層お仕えしたい所存にございます!」
「問題はそこじゃないよね
…とにかく!君たちがフウとライに見える訳がない!証拠もないし、なにより」
「……(グイッ!)」ムキィ!
「……(ググッ!)」ムキィ!
「こ…これは!ほとんどの部分はむっちむちだけど腹筋とか一部分の筋肉の圧、それにこのキレのあるポージングは…!」
「おわかりいただけましたか…」
「流石はメナス様でございます…」
・・・・・・
「とりあえず…魔物は何故かこの屋敷に侵入してこないから、しばらくやり過ごして逃げる…って事でいいね?」
「承知いたしましたメナス様、身の安全は私たちにお任せください!」ムチィ
hearts;
フウがメナスの腕を取り、その爆乳で挟み込んできた
「御身になにが襲い掛かろうとも我らが盾となって見せましょう!」ムチィ
hearts;
反対側でライが太ももを絡めてメナスの手を自分の腰に回させた
「………」
実をいうとこのメナス、女好きでナンパをくりかえしているが、その実成功した例がない
そもそも姦淫を厭う主神教団牛耳る反魔物国家でそんな事に乗る女性も少ないのである
即ち女性経験などないのだ
「2人とも、もっと僕に近寄りなさい」
しかし欲望には素直だった
・・・・・・
ところで、魔物娘を愛する読者諸兄は既に御存じと思うが、一応ハイオークの特殊な性質に言及させてほしい
ハイオークと呼ばれる魔物娘は独特の体臭を発しており、嗅いだ者の性欲を昂らせる効果が、とりわけ彼女らが屈服したオス(即ち夫)に強く発揮される
魔物化する以前からメナスに忠誠を誓っている2人は、言ってしまえば最初から屈服したハイオークなのであり
そしてオーク属の特徴として夫の命令は絶対であり、至福であり、快感なのである
・・・・・・
「ハァー…
hearts;ハァー…
hearts;」
熱い呼吸音が誰から漏れ出たものなのか、この部屋にいる3人にはもはやわからない
近寄れと言われれば迷わず密着し、体を無遠慮にまさぐられても抵抗などしない、できるわけもない
お返しとばかりに更に密着されれば、柔らかな肉体が興奮を煽り、彼女たちから香る甘ったるい匂いで更に股間が滾る
自然と2人の視線がメナスのいきり立った股間に向けられる
ゴクリ…
hearts;とつばを飲む音がどこからか聞こえた
「僕の為ならなんだってする…って言ったよね…?」
コクリ…
hearts;と2人が頷いた
「じゃあ…シてもらおうかな…」
ドクン
hearts;と心臓がなる音さえ聞こえた気がし
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