朝
変わった変わったと言ったが、実際のところ普段はそんな変わっていない気がする
相変わらず２人は顔を合わせるたびにケンカをする
朝のトレーニングを終えた俺はその光景に安心感すら覚えてしまう
「はぁいダーリン
hearts;お疲れ様ぁ
hearts;特製虜の実ジュースどうぞ
hearts;」
「カッ！そんな甘ったるいモン飲ませたら婿殿のノドが余計渇くだけじゃ！
ささ、婿殿
hearts;よく冷えた水を持ってきたぞえ
hearts;」
「ムーッ！アンタこそ、それさっきお酒混ぜてたヤツじゃない！ダーリンが悪酔いしちゃうわよ！」
コップ片手に言い争う２人を尻目にグイっと水筒の水を飲み干す
そして
水筒を置いて言い争う２人のお尻をグイっと強めに揉みしだく
「ヒィンッ
hearts;」
「ンホォッ
hearts;」
嬌声をあげる２人を引き寄せ耳元にソッと口を近づけた
「２人とも…ケンカしたらダメだって何度も言ったろ？」
「ハ、ハイィ…
hearts;ダーリンごめんなさいぃ…
hearts;」
「す、すまぬ婿殿ぉ…
hearts;お…お尻強いィ…
hearts;」
グニグニと２人のお尻の感覚を堪能しながらも、コップを落さないのは流石だなぁ…とズレた感想を抱くのだった
「アッ
hearts;アッ
hearts;ダーリンそこっ
hearts;お尻の穴ぁん
hearts;
hearts;」
「ホッ
hearts;オホッ
hearts;奥ぅッ
hearts;ほじりッ
hearts;すぎッ
hearts;じゃっ
hearts;
hearts;」
・・・・・・
昼
買い物がしたかったので街に出ることにした
２人が左右から抱きついてきて歩くので柔らかいやら歩きづらいやら…
…警備の仕事？今まで一度たりとも街どころか家の周辺でさえ凶暴な獣なんて近づいたことはないから大丈夫……俺の仕事って…
「ねぇ、ダーリン
hearts;私アクセサリーが見に行きたいの
hearts;」
「ほほう、そうかそうか、ならば１人で行くがいいぞ さ、婿殿
hearts;儂と一緒に酒屋を見に行こうぞ
hearts;」
「ちょっと！ウツロこそ１人でいったらいいじゃない！」
「なにを抜かすか！ひっこんどれファルメア！」
またまたケンカを始める２人にため息をつきながら、俺はポケットに隠し持っていた２つのスイッチをオンにする
「クヒィンッ
hearts;
hearts;」
「オッオォンッ
hearts;
hearts;」
今作動したスイッチは悶え石と呼ばれるマジックアイテムに繋がる物だ
悶え石はその名の通り、魔力を通すと振動する不思議な石で、無線スイッチを付けた簡略版が最近の流行だそうだ
それが今、２人のアソコに入っている
というか俺が入れた
カチカチと振動の強さを調節しながら２人に目を向ける
「２人とも、もしかしてスイッチ入れてほしくてわざとケンカしてない？」
「そ…そんなことぉ…
hearts;あひっ
hearts;」
「こ、これはコヤツのせいでぇ…
hearts;」
「まぁいいけどさ…俺は日用品買ってくるから、２人は２人で行きたいお店行ってきなよ…ソレ付けたままさ」
２人から離れて俺は買いたいものを探しに行く、スイッチはとりあえず切っておこう
「あ、買い物終わったら中央通りの喫茶店で待ち合わせしよう、待ってるからな〜」
「ダ、ダーリン〜
hearts;そんなぁ…
hearts;」
「婿殿…
hearts;すっかり逞しくなられて…
hearts;ンッ
hearts;」
・・・・・・
中央通り喫茶店、テラス席
目当てのモノを買い終わった俺は早々に喫茶店で２人を待っていた
若干値段は高いが魔界の果実を使わないストイックなマスターこだわりのドリンクは「逆に新しい」と人気だ
と、コーヒーを楽しんでいるとにわかに喧騒が広がってきた
どうやら２つの集団が言い争いを始めているようだった
片方は王都親衛隊…といってもこの国に元々そんな組織は無かった
彼女たちはファルメアが連れてきた魔界の精鋭揃いで、この国を支配した後そのまま王都親衛隊を名乗ったのだ
見た目良し、実力高し、街の治安を守ってる、ときてるので国民からはおおいに受け入れられている
もう片方はウツロ衆と名乗る集団だ、その名の通りウツロに従うジパングの魔物がほとんどで構成されている面々だ
自由気ままなウツロに従う彼女たちもまた自由気ままに夫を探している
職人が数多く居るので彼女たちもまた国民からは特に問題なく受け入れられている(金と時間がかかってもいいならウツロ衆！と暗黙の了解ができたほどだ)
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