ホルスタウロスは赤色を見ると興奮する。
それは以前エルメリア姉さんに聞いた。姉さんが怖い話の時に話してくれたのだ。怖い話と言ってもほとんど猥談だったけど。
ただ、ホルスタウロスが炎を見て興奮するといった話は、怖い話の中にはなかった。赤い火の色を見てミュリナが興奮するのは、予想外だった。
そうして興奮したミュリナは、その魔物としての本性を現し、僕に襲い掛かった。
彼女の理性は火にくべられた薪のように失われ、あるのは目の前に横たわるオスを犯し、精を搾り取り、子を成そうとする魔物としての本能だけだった。
交わりたいという大きすぎる衝動の前に、身分の違いは何の障壁にもならない。
「ほら、男の人っておっきなおっぱいが大好きなんでしょ?」
つむっていた目を開けると、ミュリナが言った。
何十秒にも及ぶ長いキスをした後で、彼女は大きな胸を覆う服を脱ぎ捨て、隠された全てを僕にさらけ出す。
「もっとミルク飲んで……ね
#9829;」
そう囁く彼女に対して、僕は無力だ。
露わになった大きな胸から目をそらしても、彼女はその先に回り込む。
「だーめ
#9829; おっぱい飲まないと大きくならないよ?
#9829;」
そう言って、ミュリナは大きな胸を僕に押し付け、そこから出るミルクを絞り出す。
「ほら、あーんして?」
もちろん、やめて、と言っても彼女は容赦はしてくれない。
ミノタウロス並の力で僕をねじ伏せ、口をこじ開け、ピンクの乳首を無理やり口に含ませる。柔らかくあっても、おしつけられる力が強ければ、彼女の胸は人を窒息死させる凶器になる。
だから、僕は彼女には逆らえない。
だから、言われた通りにミュリナの乳首を吸う。
乳首を舐めまわし、甘噛みしながら勢いよく吸い込むと、生ぬるいホットミルクが舌に絡まる。僕は情けないうめき声をあげ、そのミルクを嚥下する。甘い甘い味だ。
女に凌辱され、犯され、全てを支配されても、ミュリナの母乳の味は甘く、変わらない。屈辱の涙の味さえもしない。
そして、その味に何故か歓喜している僕が居る。
そして、もっと力強く吸おうと、乳房にむしゃぶりつく僕が居る。
女に犯されているのに、男のプライドよりも性欲が僕をつき動かしているからだった。
目の前にいる女が孕みたがっている。だから、孕ませてやればいい、とさえ思う。もう既に僕に理性はなかった。エルメリア姉さんやルメリに悪いとも思わない。
それに、レスカティエの奴らの信奉する主神教の聖典には「求めよ、さらば与えられん」という言葉があるくらいなのだ。
この言葉の意味の如く、ミュリナは自分にふさわしいオスを欲し、見つけ、襲った。僕は、彼女のもとめたものを与えているだけで、何も悪い事をしていない。
僕はミュリナに突然襲われて、無意識的に襲われた理由を探していた。
でも、彼女のもとめたオスは、偶然僕だった。それだけだった。他の男が居ればミュリナはそっちにくっついていっただろうし、そこで男を襲い、僕にしたことと同じことをしただろう。……もしかしたら男でさえなくてもよかったのかもしれない。ディルドとか、そういうものなら性欲を発散できるし。
僕はそう思った。そして、他の男に胸を押し付けて授乳させるミュリナの姿を想像して、少し嫉妬した。
この味を知っているのは僕だけでいい。誰にも飲ませないためには、僕が飲むしかないのだ。
だから、その嫉妬の分だけ母乳を吸う力を強くする。ミュリナが離れていかないように、と。
「んっ……
#9829;もっといっぱい吸って……」
僕がもっと吸う力を強めると、それに呼応するように彼女も求める。
右腕一本だけで僕を拘束し、左手を陰部に伸ばすミュリナ。持て余した性欲を発散するその姿に初心だったさっきの姿はない。
ニヤニヤと顔を歪め、激しく自慰を繰り返して身震いをする。ハァハァと荒い息を漏らしながら、僕の名前を虚ろな声で呼ぶ彼女。その唇や胸は、だらしなく開いた口から垂れたよだれでドロドロになって、水晶の様にてらてらと輝いている。
肉欲と快楽の沼に落ちたミュリナは、煩わしそうに下着を脱ぎ捨て、愛液に塗れた下着で、ミルクだらけになった僕の顔を拭う。
「おなかいっぱいになったらお顔キレイキレイしてお昼寝しましょうね
#9829;
#9829;
#9829;」
あまずっぱい独特のメスのフェロモンが僕の鼻孔をくすぐって、顔はとろとろの愛液で綺麗に彩られる。
彼女は嬉しそうに微笑みながらベッドのある寝室まで僕を抱っこする。
その最中も、僕は彼女のおっぱいにむしゃぶりついて、ミルクを飲み続ける。
寝室にたどり着くとミュリナはベッドにあおむけで僕を寝かせ、うっとりとした表情で秘部を指で押し広げ、僕に見えるように、と顔に近づけ
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