第2の報告からさらに一週間後、デルエラはエリスティアと会った。かつてウィルマリナと同じくらいの実力を持つものといわれていた人物である。今は魔物となり、彼女の愛する男性と共に生活している。
そんな彼女と会った後、デルエラの妹であるユミがやってきた。因みに名前は東方の書物から名付けたらしい。
「デルエラ姉さまお久しぶり。」
「あら?ユミどうしたのかしら?」
「お父様からこれを預かってきたのよ。」
そう言ってユミはデルエラに書類を差し出した。
「ありがとう。それでこれからどうする気かしら?」
「とりあえず、ドラゴニアに行くわ。」
「何か用でもあるの?」
「うん。そこにおいしい食事があるみたいだから。グルメ巡りだね。」
ユミは人間のグルメが精液よりも大好きな少し変わったリリムである。このリリム実は魔王城に行くまではジパングでグルメ巡りをしていたのだった。
「相変わらずね。」
妹の趣味に少しあきれながらもデルエラはついでにドラゴニア周辺の観察をユミに依頼した。ユミは快く引き受けて(デルエラからおこずかいを貰ったのもあるが)ドラゴニアに向けて彼女と同じ趣味を持つ友人と去っていった。
「相変わらずグルメマニアなのね。……それは置いといてお父様からの報告書を読みましょう。」
デルエラはフランツィスカ達がやってくるのを待つと一緒に報告書を読みだした。
≪消された勇者に関する報告書 その三≫
彼女達はは報告書を読みだしたが、最初のページには律儀に目次が書いてあった。
「見やすいようにしてくれたみたいね。さてと最初から5人ほどは前回までの報告書に会った人たちで残りの5人は初めて出てくる人ね。」
(前回までの報告書に登場した者達)
@アルセニー・ケドロフスキー
勇者としてはもっぱら鍛冶師としての力を主に使っていた。基本的には他の勇者のサポートとして、武器や防具を作成していたが、いざというときには自ら戦っていた。槍の達人であり、さらには魔法で槍に火、氷、雷、風の力を纏わせて攻撃もできていたらしい。最終的には貴族と教会が賃金を誤魔化していたことに怒り、どこかへと去っていった。
Aフローレンス・ディアドラ・フィールディング
円月輪を持った時にはサキュバスとなったウィルマリナやエリスティアを超える実力を持ち、さらには武器をなくしても格闘術も強い女性である。また、彼女が毒舌を言うときには何かしらの不備があったときにいうことが多かった。現在は反魔物派の国にいるが、本人は侵略してこなければ戦う意思を示していない。
Bマルヘリート・ファン・ヴァッセンホーフェ
魔法の達人として勇者になったが、過去には魔法が使えず、落ちこぼれであった。しかし10歳になるころに才能を見せ始めた。それまでは母親を除いて家族や親戚からも虐められていた。そのために勇者になった後も虐めた人には冷たかった。しかし、本来は心優しい性格のために平民の子供には優しく勉強を教えてあげていた。現在は反魔物都市にはおらず、親魔物都市で学校の教師をしている。
Cレベッカ・ラヴォアジエ
教団がやっている孤児院出身であり、幼いころより才能を見せ始めた彼女はある意味洗脳教育を受けていた。勇者として祝福された後もあえて勇者の職を放棄して、教団のために動くアサシンであった。現在も教団のところにおり、もし彼女を救う場合孤児院の人に協力を頼むのがいいと思われる。
Dウルスラ・セーデルボリ
反魔物国家にて結婚をしており、現在は双子の母親である。彼女の夫は優秀な政治家であり、反魔物国家の重臣の一族の一員として国家を支えている。結婚したことにより母親としての感性が出て、元々強かったのが、さらに強くなった。かつてのマゾの性癖は夫との夫婦生活でのみ発揮している。夫婦仲は良好であり、夫婦そろって、注意人物である。
≪デルエラ様の感想≫
それにしても結構驚きが多いわね。要注意人物と思ったマルヘリートは親魔物都市にいて、フローレンスは攻撃の意思はない。それと洗脳教育でアサシンにしていたとは、とりあえず反魔物地域の二人は注意しましょう。
(新たな勇者達)
@名前:エレネス・ラフランクス 性別:男 年齢:27歳
通称:伝説の諜報員 出身地:不明
あらゆる情報を集めることができる伝説の諜報員。いつも神出鬼没で、また何を考えているのかさっぱりわからない男。依頼人が魔物でも人間でも報酬次第では引き受け、そつなく仕事をこなす。諜報だけが得意かと思いきや戦闘技術も優れていて、闇の世界では彼に勝てるものはいないといわれるほどである。かつては教会専用の諜報員だったが、勝手にいなくなったため勇者の資格を取り消しになった。しかし、諜報員としてはたびたび教会に協力している。現在は所在地不明しかし、魔物からの依
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