忘られし者達

デルエラの言葉を聞いた者達は大半は初耳であったため驚いていた。しかし、サーシャやフランツィスカなどの一部の者は心当たりがある様子で納得した様子を見せていた。

「け……権力者たちに存在を消された勇者ですか?」
「そんなものがあるとは聞いてません。」
「あのおじさん達が存在を消した勇者?ミミルそんなの初めて聞いたよ。」
「ほ……本当にそんなものがあるのでしょうか?デルエラ様?」

ウィルマリナやミミルといったそんなものは初めて聞いたという者たちは驚愕と困惑した声を上げていた。そのため周りのものと話したり、デルエラの言葉を待っていたりした。

「あなた達が困惑するのはわかりますわ。これはかつてのレスカティエの一部しか知らないことですから。」
「どういうことでしょうか?フランツィスカ様?」
「レスカティエは貴族や教会の力が強かったでしょう。それで一部の反抗的な勇者を資格を奪ったりしていたのよ。」
「……酷いときはわたくしの姉などが、気に入らない勇者を貶めていた時もありましたわ。」
「……私たちの未来を奪おうとしただけではなくそんなことまでやっていたのね。」
「……ミミル達が教会とかの標的にならなくてよかったよ。」
「……ほんとそうね。」
「やはりデルエラ様がここを落としていなかったらもっとヤバくなったな。」

フランツィスカ達の説明を受けて困惑していたものはようやく納得した表情を見せていた。全員が納得したところでこれまで黙っていたデルエラが喋りだした。

「……さてみんな消された者たちについては分かったかしら?」
「「「はいっ!!」」」
「よろしい。さてそろそろ本題に入るわよ。」
「もしかして彼らについて調べるのですか?」
「そうよ。プリメーラ。」

そういうと彼女は机に置いてある一冊のボロボロの日誌を取り出した。

「うわっ。すごくボロボロな本だね。」
「この間図書室でたまたま見つけたのよ。」
「図書室にそのようなものがあったのですね。」
「デルエラ様もしかしてそこに書かれていたのですか?」
「…えぇ。ここには勇者と言っている人物が勇者の任を教会に取り消されるところまでが記されていたのよ。」
「つまりその日記を見て、もしかしたら日記を書いた本人以外にも消された勇者がいたのではないかと思ったのですね?」
「そうか、もしほかに消された勇者がいたらもしかしたら強敵として立ちふさがるかもしれないのですね。」

一人の文官が言った言葉に全員納得した様子を見せた。

「さてと、それではあなた達にまずは消された者たちについて調べてもらえるかしら?」
「そのあとはどうするのですか?」
「決まっているでしょう。私たちの仲間にするのよ。」
「はいっ。」
「それではフランツィスカ後の支持は任せたわよ。」
「お任せください。」
「デルエラ様はどちらへ?」
「私は魔王城に行くわ。もしかしたらお父様や勇者部隊が何か知っているかもしれないからよ。」
「わかりました。」
「……まあお父様はともかく勇者部隊がまともに話してくれたらいいけどね。」

最後に勇者部隊の愚痴を呟いてデルエラはレスカティエを後にしたのだった。彼女がいなくなった後フランツィスカが残っているものに話し出した。

「さて事情は分かったでしょう。先ほど期間をデルエラ様は仰っていなかったけど三週間にしましょう。」
「「「はいっ。」」」
「城下街にいる人にも聞き込みをしてよろしいのですか?」
「いいわよ。協力を要請する御触れ出しておきましょう。」
「それはミミルが書いて貼っとくね〜♪」
「じゃあアタシは部隊の者に聞いておくよ。」
「他の方も頑張ってください。それでは今日のところは解散です。」
「フランツィスカ様。最後に一つだけいいですか?」
「どうしたのかしらマリナ?」
「報告書とかはどこに出せばいいのでしょうか?」
「そうね。執務室に提出してください。」
「「「はい。」」」

話し合いが終わった後は彼女たちはいっせいに散らばってデルエラの要請に応えるべく動き出した。



一方デルエラに呼ばれていない今宵はというと……

「んっ」
「んっ、はぁはぁっ」

プリメーラの心配どうりデルエラにほかのみんなが呼び出されてから旦那様を独占してました。因みにサーシャがいつも連れている二人は今日は勉強しに学校に行っています。

「旦那様…
#128155;」
「こ……今宵。朝からやっているけどそろそろやめにしないか?」
「……!!どうしてですか?ウチのことが嫌いになってしまったのですか?」
「いやそうじゃなくてこの光景をマリナやサーシャに見られたら大変なことになるよ。特にサーシャの目が笑っていない笑顔を向けられるのはやめてほしいんだ。」

彼は過去にサーシャを怒らせて目が笑っていない笑顔を向けられたことに軽いトラ
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