Q、お兄さんは何フェチですか?
兄
「足」
竜胆・翡翠
「「!!(グッ)」」
雫・土筆
「「…(ショボーン)」」
兄
「ただし、妹以外のな」
四姉妹
「「「「!!(ガーン…)」」」」
〜翡翠の誕生日〜
今日は翡翠の誕生日である。
前の雫の誕生日の時のようにどこかに連れて行って欲しいとおねだりされるのかと思ったんだがな。
「翡翠、一日中そうしているのか?」
「うん!」
俺の背中で赤子のように背負われている。
勿論落ちないように紐で固定している。
「誕生日の日は何が欲しい?」と聞いてみたところ、「兄ちゃんの背中に乗っていたい!」と元気よく答えたのだ。
雫の時もそうだが、こんなのでいいのだろうか?と疑問に思ってしまう。
「ねぇ、兄ちゃん」
「ん?どうした」
不意に翡翠が話しかけてきた。
「私がこの兄ちゃん達と暮らし始めた時の事覚えてる?」
「ああ、俺の事を物凄い怖がってたよな」
「えへへ、うん。私が始めて兄ちゃんに会った時、竜胆お姉ちゃんと雫お姉ちゃんの事を叱っているのやパパを殴っているの見て、『この人は怖い人』って思ったんだ」
うん。前にも同じ事を聞いたが、あの時はちょっとやりすぎてしまったからな。
その所為で、翡翠は俺のことを怖がってしまったんだよな。
「それでね。私がママの所に戻ろうとこの家を出たんだけど、道がわかんなくて迷子になっちゃった時にさ、兄ちゃんが迎えに来てくれたよね」
あの時は本当に大変だったな。
翡翠が急にいなくなったから慌てて探していたら、お隣に住んでいるエキドナさん夫婦から「パパとママの所に帰る」と聞いて急いで向ったんだったな。
でも、親父達の家にはおらず、近所を探し回ってようやく見つけ出したのだ。
「あの時は大変だったんだぞ。親父達も知らないって言うし、心当たりを探しても見つからないしで・・・」
「えへへ、ごめんなさい。でも、あの時兄ちゃんに見つけてもらえて、すっごい嬉しかったんだ」
そう言って、俺に捕まっている手に力が入った。
後ろからだと、翡翠がどんな表情をしているのかは分からないけど、多分、感情が高まっているのだろうな。
「帰る時にさ、兄ちゃんの背中におんぶされてさ、思ったんだ『私が背中に乗せるのはこの人なんだ』って」
おっと、話の流れがパターンになってきたぞ…。
雫の時は、このまま顔を寄せてきたっけ。
お願いだから、翡翠はそんなことやめてくれよ…。
「ねぇ、兄ちゃんはさ。あの時に私に言ってくれた言葉覚えてる?」
「『翡翠は俺の家族だ。だから、翡翠が怖いものがあったら俺の背中に隠れていなさい』だっけか?我ながら、あんな恥ずかしい台詞よく言えたな」
「恥ずかしくなんかないよ。あの時は、すごくかっこよかったよ!!」
止めてくれ…。今になってから、恥ずかしくなってきた。
顔が熱くなるのを感じるからおそらく赤くなっているだろう。
「あれれ?兄ちゃんの耳真っ赤だよ」
「気にするな。これ以上言うと降ろすからな」
「うん。分かった!!」
うん。いい返事だ。
「話逸れちゃったけどね。あの時は、言葉の意味はあまり理解していなかったけどね。その時は兄ちゃんの背中がとても大きく見えたんだ。それが、とても逞しくて『私、守られているんだな』って感じたんだ」
ふむ、あの時の翡翠の中ではそんな事を考えていたんだな。
俺の背中におぶされた翡翠はすぐに寝てしまったから、疲れたのかと思っていたけど違ったようだ。
「ねぇねぇ、兄ちゃんは私たちをお嫁にする気はないんだよね」
と、不意にそんなことを聞いてきた。
「もちろんだ」
「それは、私たちが妹だから?」
「それもあるけど、別の理由もあるんだ」
「別の理由?それってな〜に?」
「おしえな〜い」
「え〜!!教えてよ!!」
俺の背中を叩きながら抗議の声を上げる翡翠。
子供の力といえど、飛龍の力は流石に痛いが、慣れてしまってどうも感じなくなってしまっている。
これ、俺の細胞死んでないか?
「今言わなくても、そのうち分かるさ」
「ぶ〜」
「大丈夫。あの時の言葉の意味を理解できた翡翠なら、絶対に分かるから」
「本当?」
「ああ、本当だ」
正直、大した理由じゃないしな。
「さて、仕事するから今日はそこでおとなしくしているんだよ」
「は〜い」
そういうと、俺は家事に戻った。
雫のようなことをされるのではと心配していたが、杞憂で終わったようだ。
「兄ちゃん」
「ん?どうした」
「えへへ、大好きだよ。ちゅっ
hearts;」
と、首筋に柔らかいものがふれた。
どうやら、翡翠が俺のうなじにキスをした
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