お兄さんに彼女ができたらどうしますか?
竜胆・雫
「「そいつを○す!!」」
翡翠・土筆
「「兄ちゃん(兄ぃ)…、私たちを捨てちゃうの…」」
兄
「おい、この質問したやつ一歩前に出ろや…」
〜海開き〜
今日は海開きの日。
これから本格的な海の季節がくるので、安全祈願の祈りが各海水浴場で行われる。
本来はそのまま海に入れるのだが、この時期はまだ寒くて海に入りたくない。
だが、それでも『泳ぎたい!!』と妹達にせがまれたので、市内にある温水プールにやってきた。
俺も久々に泳ぎたかったから特に反対はしなかったけどな。
そんなこんなでやってきたこの施設は、子供用のプールと25mプール、そして、サウナがついたフィットネスクラブのような施設である。
施設の内にはトレーニング室、大小の体育館もあるので、水泳目的以外でも使用することができる。
さて、この施設に来た俺達は利用券を受付に出した後、それぞれに分かれた。
そして、着替え終わった俺は先にプールに入り、4人が来るのをのんびり待っていた。
「お兄様、お待たせしました!!」
「兄ちゃん、お待たせ!!」
「兄ぃ、着替えてきた〜」
「お待たせ兄貴!!」
すると、4人がプールに入ってきた。
4姉妹の水着姿を簡単に説明しよう。
竜胆は、身体のラインピッタリに緑色のワンピースタイプの水着。
雫は、空色の地に朝顔が描かれたビキニに紫色のグラデーションがかかったパレオをまいている。
翡翠は、腰にフリルの付いたピンク色のワンピースタイプの水着。
土筆は、デフォルメされた兎がプリントされた白地のビキニだが、下がスカート型になっている水着。
を、それぞれ着ている。
蛇足であるが、翡翠と土筆の下はシリコン製の貼り付けるタイプの水着である。
4人の水着姿は俺も見るのは初めてだ。
少し前に、買い物に行った時買ったようだ。
「みんな中々似合っているじゃないか」
そう褒めてやると、照れ笑いを浮かべた。
毎年違う水着をきるから、『今年はどんな水着を選んだのだろう』と楽しみになっている。
毎年、違う水着を着るという事は好みが変わっているということ。
そして、彼女達が日々成長しているという事がとても嬉しく思う。
決してやましいことではない。
って、俺は誰に言い訳じみた事をいっているんだ?
「兄ちゃん!早く泳ごうよ!!」
「兄貴!!先に行ってるぞ!!」
「ちょっと待て!!まずは準備運動してからだ!!」
体を動かすが好きな竜胆と翡翠は早速プールに飛び込もうとしていたが、寸前で止めて準備運動をやらせた。
そのままプールに入ったら溺れる危険がある。
簡単にでも準備運動をさせるのが保護者の役割だろう。
「兄ぃ、私もあっちのプールに入りたい」
「ん?あっち?」
土筆と一緒に子供用のプールで遊んでいると、急にそんな事を言ってきた。
準備運動が終わって竜胆と雫、ビート板を持った翡翠が25mプールで泳いでいるのを指差している。
どうやら、あちらで楽しそうに泳いでいる姉妹が羨ましくなったらしい。
でも、25mプールは土筆には深すぎる。
ワームの体を目一杯伸ばせば大丈夫かもしれないけど・・・。
「とりあえず、一緒に行くか」
「うん♪」
子供用のプールから土筆と一緒に25mプールに移動してきた。
プールの中には俺が先に入ったが、やはり深いな。
俺の胸くらいまで水位がある。
竜胆達は泳げるから、大丈夫だろうけど、まだ泳げない土筆はきついだろう。
ならば、方法は1つだけである。
「ほら土筆。おいで」
プールサイドにいる土筆を抱きかかえてプールの中に入れた。
深いのが怖いのか、表情に若干恐怖が混じっており、俺の体にしがみ付いてきた。
「大丈夫、兄ちゃんが支えてあげるから怖くないよ」
「・・・うん」
土筆を安心させてあげよと、そういったがまだ不安は拭いきれていないのか若干言葉に元気が無い様にきこえる。
いや、土筆の顔が若干赤くなっている。
これって・・・。
「あっ!土筆ちゃん、兄ちゃんに抱っこされてる〜!!」
と、泳いで遊んでいた翡翠がこちらに気付いたようでそのままの勢いでこちらに泳いできた。
「土筆ちゃんだけずるい!!兄ちゃん私も抱っこして!!」
そういって土筆と同じように抱きついてきた。
「お兄様、私も抱きつかせていただきますわ」
と、騒ぎを聞きつけてやってきた雫も土筆と翡翠のよに抱きついてきた。
「兄貴!私を除け者にするな!!」
最後に、竜胆が泳いできた勢いのまま抱きついてきた。
勢いが強かった所為で少しふらついてし
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