粘液の感触と総合的なパーティー

Μ不思議の国・ソーンファーム草原Μ
Μ初太視点Μ


白のワンピース、風に靡くスカートが普段見られないマドラの生足がチラチラ見え隠れする。

帽子とワンピースは、サンドラ洋服店からレンタルしたのだろうか?

マドラはシルクハットを拾い上げ、ズボンを畳む。

「初太、服」
「服?あぁ、上着のことか」

触手の間から引き抜いたマドラの上着をマドラに渡す。

上着とワイシャツも畳むと、ズボン、シルクハットを一番上にして、バスケットの中へ収納する。

「触手に着替えを手伝って貰いました」
「わざわざ触手に着替えを手伝って貰わなくても」
「ちょっと驚かせてみたかったんです。それにここの触手は着替えのプロなんです」
「着替えのプロ?」
「あそこにマーチヘアがいますよね」

マーチヘア(巨乳)が触手の草原を歩いていた

全裸で。

マドラは華奢な指先で俺の顎を持ち上げ

「彼女をよく見ていてください」

彼女から目をそらさないように俺の顔を固定する。

し・ょ・く・し・ゅ曹ウ・ぁ・ん曹・た・し・を葬替えさせて♪

触手がマーチヘアの胸と股に絡み付く。

ああん、触手が動くたび巣rーチクやヒダヒダが曹ハるぬる刺激されちゃう♪

「あんな風に快楽目的で触手植物を自らの肢体に纏わせる魔物娘もいるのですよ」
「マドラは触手の服を着ないのか?」
「初太は触手の服に興味があるのですか?」
「いや、ただ触手に着替えを手伝って貰ったから、いや、そうじゃなくて……」
「初太が望むなら、身体中に触手を纏っても構いませんよ?」

マドラが触手の服を着る!?

一瞬、マーチヘアをマドラに置き換える。

燕尾服やワンピースからでも判る程に膨らんだ美乳の上から触手が縛られ、蠢く触手によって胸の形が変幻自在に――

「なんて冗談ですよ」

我に返る。

「機会があれば着用するかもしれませんが」

着るつもりなのかよ。

「でも今日は、昔の、人間だったころのわたしを知ってください……」

いつもの笑顔、しかしそこに微かな悲しみがあるような気がして。

「歩きながら話しましょう」
「うん……」

俺は妻と共に草原を歩き始める。

麗人ではない令嬢の妻と共に――

Μ

わたしは貴族の次女として生を受けました。

両親はわたしを、貴族に相応しい令嬢として一流の教育を施しました。

だけどわたしは、普通の女の子のように街の子供達と遊びたかったのです。

ですが、両親はそれを許してくれませんでした。

毎日窓から見える街並みを眺めながら、いつか自由になりたい

そう何度も願い、叶わない現実を噛み締めながら、眠るようにベッドを倒れ

その日は突然訪れたのです。

Μ

「気づけば、不思議の国に迷いこんでいた……と?」
「はい、奇妙な植物や、変な建物が聳え立つ光景に、最初は戸惑いました。そこにたまたまコルヌが通りかかって、彼女に付いていきました。コルヌは人間だと思いましたので」
「俺の時はチェシャ猫に案内されたな」
「もしチェシャ猫でしたら、きっと驚いて逃げたでしょうね。その頃は魔物は人を喰らい堕落させる存在と思ってましたから」
「魔物が人を喰うって、どこのロープレだよ」
「わたしが住む街は魔物は邪悪な存在であることが普通でした。後でコルヌに魔物の真実を聞きましたが」
「魔物は人を喰らわない、魔物は人を愛する、だろ?」
「はい、魔物は優しいんです」

俺はマドラの話を聞きながら、空を見上げると



に小さなサキュバス――アリスが空の上を歩いていた。何故か豚を担いで。

「何だ?空中で子供が歩いているぞ」

かん、かん、かん……

アリスが少しずつ地上へ向かってゆく。

まるで階段を降りるかのように。

アリスが草原へと降り立った。

「よいしょ、と」

抱えていた魔界豚を草原にそっと置く。

よく見れば魔界豚は鼻の辺りを負傷しており

アリスは紺色の作業服を着ていた。

それは清掃員のようで

「清掃員さん?」
「やぁマドラちゃん」

はい、そのまんまでした。

シュルルルルル!!!

触手が威嚇するように清掃員を取り囲む。

「違う、違う、怪我をした魔界豚をここまで運んできただけだ」

アリスは魔界豚の鼻に湿布を貼り、優しく擦る。

「もう大丈夫だよ、お前はもう自由だ。ここには仲間達が大勢住んでいるからね」

俺達は魔界豚がゆっくりとその場を去るのを見届ける。

「変なところを見せてすまなかった、これからラピッド署に用事があるからこの辺で失礼するよ」

かん、かん、かん……

清掃員は階段を昇るように空中を歩く。

「空中を歩くのも不思議の国特有の仕掛けなのか?」
「あれは清掃員さんの魔術ですよ。あの人は硝子を生成する魔術が得意で、硝子の階段や通路を作って地上では届かない場所
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