二輪の雑貨屋と襲撃の来訪者

Μタマゴの里Μ
Μ初太視点Μ



「女の人がバイクを運転していたのか」
「初太、紹介するよ、雑貨屋の店主フルーフさん、サイドカーに乗車してるのは夫のエイスさん。二人はばいくに乗って、他の町から商品の仕入れ及び運送をしているよ」

「マドラちゃん、そっちの男女三人組は?……眼鏡の男女は精と魔力から察するに夫婦、もう一人からはマドラちゃんの魔力を感じる」
「フルーフさん紹介するよ、ぼくの夫の初太と、初太の親友の平也さんと満知子さん」
「夫……そうか、ようやくマドラちゃんも……これでひと安心だな」
「フルーフさん、ぼく達は丁度雑貨屋に行こうとしてたの」
「そうなのか、私も帰ってきたところだから共に雑貨屋に行こうではないか」


Μ雑貨屋Μ


「ここが雑貨屋か」
「キノコの形をした建物に雑貨屋の看板が掛けられてるわね」

「おい、隣の車庫らしき空間にスクーターが二台駐車されてるぞ」
「ピンクとシアンのスクーターなのね」

「それはルーメとメートの愛車だよ。近くの町へ配達するときに使用するんだ」
「ルーメとメート?」
「僕達の妹と弟だよ。店番を担当してるよ」



「ただいま帰ったぞー」
「お帰り、お姉ちゃん」

「ただいま、二人共」
「お帰り、兄さん」



「ヘルメットを被った店員夫妻だとぉ!」
「へーくん驚きすぎ、といいたいけどアタシもびっくりしたわ。フルフェイスヘルメット夫妻と交通用ヘルメット夫妻だから」

「紹介するよ、私の妹、ルーメだ」
「僕の弟のメートだよ」

「今日はマドラさんの誘いで買物に来ました。あの、ここに食料品はありますか?」
「マーチヘアのお姉さんが好む発情効果が高いものが揃ってるよ」

「おおっ、ヤッター、今夜は激しい夜になりそうだー♪」
「へーくん、アタシの声真似しないで、明日は仕事なのよ」
「えーっ」
「媚薬成分が無い普通の食料品をお願いします」

「勿論媚薬無しの食料品もあるよ、媚薬無しで激しく交わりたい夫婦が購入するよ」
「良かった」
「ほぉーまかいもチップスか」
「へーくんはそこら辺で暇を潰していいから」
「えーっ、そんな〜」

「おい平也、白いのがいっぱいあるぞ」
「初太の言うとおりだ、色が白い食料品ばかりだ」

「そこの陳列品は精補給剤を食べやすくした精補給食品だよ」
「エイスさん、精補給食品って?」
「グルメな女王様が、未婚の住民達の為に提案してくれた物だよ。不思議の国限定で作られた食料品が多い」

「エイスさん、このプラスチック製の牛乳瓶は?」
「それは精補給剤をミルク風に飲みやすくした甘さ控えめの『精乳』」
「精クリームとは違うのか」
「クリームだと甘すぎるから、この里の住民達は精乳を飲むんだよ」

「シチュールウのような白い固形物は?」
「それは家庭料理用の『精シチュー』」

「生キャラメルもあるのか。何故か形が楕円形だけど」
「睾丸を舐めるように精を補給する『精丸』」

「こっちは水飴とグミか」
「ネバネバした精液風の『精液飴』に、精液の塊の食感が味わえる『精液グミ』」

「アイスキャンデーもあるのか。見た目がタケリダケっぽいな」
「フェラ感覚で舐めるのが主流の『精殖キャンデー』」
「アイスだとすぐ溶けそうだな」
「大丈夫、冷凍魔術によって食べるまでは決して溶けることはなく、賞味期限もない」
「アイスに賞味期限が無いのは口に出さずとも知っている」
「確かにそうだね」

「粉末入りの瓶、まるで調味料だな」
「調味料としてちょい足しできる『精糖』と『精塩』だ。精の補給量は雀の涙だけど、料理の味を損なうことはない」

「白い物のフルコースだな」
「精液だからね」


Μ満知子視点Μ


「食料品以外にも品があるのね」
「姉さん達が他所から仕入れてきた限定商品や独自の技術で作った製品もあるんだよ」
「次は外部の商品を紹介しよう」

「タマゴの里から東にある、物流の町『ラピッドタウン』にあるサバト支部の発明品、掛けた状態で夫や妻を見ればマーチヘアのように妄想が膨らむ、三月眼鏡」
「アタシこれ知ってる、ブルーグさん自慢の発明品よ。アタシの色眼鏡とは真逆だけど」

「里から北にある、触手と眠りと精液の牧場『ソーンファーム』に住むドーマウスの魔力を栄養源にした、居眠花。磨り潰して紅茶に混ぜてよし、直に食べてドーマウスのように眠りながら番いに犯されてもよし」
「ドーマウスごっこが楽しめるのね」

「因みに雑貨屋で販売してる精補給食品の大半がその牧場で作られている」
「へぇー、未婚の魔物娘にとっては有難い場所ね」

「ジャバウォックの棲家の一つ『ジャーバレー』の大気から採取した、吹き掛ければ忽ち発情する、ブレスプレー」
「ジャバウォックのブレスと似た効果なのね」

「チェシャ猫の研修場、淫らな性交を憩
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