В魔王場・ハーレム部屋В
Вビューティ視点В
「はうっ、身体が熱いよぉ!」
「ハートの女王様、ウォッカに、何をしたの?」
「ビューティ、無表情で睨むでない」
「ウォッカが、苦しんでる」
「あれは、悶えているのじゃ」
「どっちも、同じ」
「無闇に魔力を放出するなまた倒れるぞ。余は洗礼を与えただけじゃ」
「せん、れい?」
「お主も気になっていたじゃろう。魔物娘が固有種へと変化する瞬間を」
「まさか、ウォッカは」
「ウォッカは生まれ変わるのじゃ、誇り高きドラゴンから性的に誇り高きジャバウォックへとな」
「ウォッカさん、大丈夫?」
「鱗が藍色に変色してる〜」
「ウォッカ、しっかりしろ」
「オナニー、く、来るな。今のアタシに近づくな。頭が、頭が、頭が!」
「二日酔いか?酒ばかり飲んでるからだ!」
「違う、頭の中が、桃色に染まってゆくんだ」
「桃色?」
「鱗は藍色なのに〜」
「さっきから、オナニーとディープキスをしたいと思ったり、オナニーの手でアタシの胸を激しく揉んでほしいと望んだり、オナニーの子を孕みたいと願ったり、そんな考えばかり頭に浮かぶんだ……」
「それって魔物娘にとっては当然の事ですよね?」
「変じゃな〜い」
「それが大問題なのだ、アタシは誇り高きドラゴンだ、姉上がくれたこの身体を、誇りを、そして想いを失ってたまるか!」
「ウォッカ、貴女……あのね、ウォッカ、あたしはーー」
「お姉様ー!」
「たいへんたいへん」
「ラヴ、ピーシュどうしたの?アンジェ姉さんやクリアまで血相変えて」
「む?何の用だ第十九王女と第二十一王女、こっちは今取り「この卑怯者がっ!」バシーン! 「何故黙ってたやんね!」ビターン ほぶぅ」
「今度は姉妹二人からビンタ!?」
「姉妹ビンタだ〜」
「お、オナニー……」
「愉快じゃのう、アンジェラとクリアがオナニーにビンタするとは」
「女王様!笑ってる場合じゃありません!」
「そうやんね、緊急事態やんね!」
「皆、大変なの!」
「これをみて」
「鏡に何か映っておるのか?」
「鎧兜を纏った兵士が、沢山、映ってる」
『魔王場は目と鼻の先だ』『我らエネミス帝国の討伐隊が』『邪悪なる魔物娘と堕落した人間を倒す』『堕ちた勇者共々討伐する』『一万人の兵士が討伐する』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』
「一万人の兵士が、魔王城を、攻める?」
「オナニー、兵士が他にもいた事を何故黙っていたのじゃ?」
「言ったはずだぞ?『討伐隊』がお前達を一網打尽にすると」
「ふむ、嘘はついていないようじゃな、しかし、偶然とはいえリリムの殆どが魔王城に集合している時に襲撃するとはのう。負け戦、いや喘ぎ戦も同然じゃ」
「いやいや女王様、襲撃自体が問題やんね」
「姉妹達は今、父の件でピリピリしてるのよ?そんな状況で教団兵の襲撃があったら、急進派のリリム達が何をしでかすか検討がつかないわ!」
「今、この事実を知るのは、恐らく、あたし達だけ、誰にも知られることなく、速やかに対処する」
「ビューティの言う通り、ABC三姉妹だけで解決するしかなさそうね」
「何人たりとも、魔王城に踏み込ませるわけにはいかないやんね」
「お主ら三人だけで一万人を相手するのか?……ふむふむ」
「ハートのお姉様」
「かがみをつかってなにしてるの?」
「兵士達の現在位置を特定した。銀貨兵たちよ」
「銀貨で出来た兵士だ」
「こんどはごにん」
「神輿に変形するのじゃ」
「兵士の一人が神輿の台に変形して、残りの四人がそれを担いだ」
「まつりだわっしょい」
「皆の者、神輿に乗るじゃ。皆で力を合わせて教団兵を止めるのじゃ」
「身体が浮いてる?」
「女王様の杖を用いた魔法やんね」
「あれ?ピーシュ、私も浮いてる」
「わたしも」
「身体が台と密着してる」
「降りれな〜い」
「はぁっ、はぁっ」
「何故俺も神輿に乗るんだ?俺はエネミス帝国側の人間だぞ」
「オナニーは捕虜じゃ」
「言い切った!」
「女王様、捕虜はともかく、ラヴやピーシュ達も連れていくん?、第一移動なら、転送ポータルを使うべきやんね」
「クリアよ、いい質問じゃ。兵士の中には魔術士もおるから、魔力探知や転送妨害されないよう直接行くのじゃ、因みにラヴとピーシュを連れていくのは余の気まぐれじゃ」
「いやいや、気まぐれで幼い妹達を巻き込まないでくださる?」
「ラヴとピーシュが余が守る。アンジェラが心配するだけ野暮なのじゃ」
「私達も皆を」
「まもりたい」
「ラヴ、ピーシュ、判った、行こう」
「まってービューティ」
「ふにゅ、間に合った」
「ボイン、ウール」
「はーい、これワーシープの毛皮入り袋だよー」
「
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