新婚夫妻とお揃いの燕尾服

Μタマゴの里・お茶会Μ
Μ初太視点Μ



本日のお茶会は雨天決行。

「あはぁ、今日もいい天気だね」

ピンク色の雨が俺とマドラを身体を濡らす。

「ぼくらの門出を祝福する最高の天気雨だ」

マドラの燕尾服がびしょ濡れになり、水気を吸い取った布が肌にへばりつき、大きな胸の膨らみとしなやかな腰が形成される。

「ほら、身体中がこんなにびっしょり」

その姿は、魔物娘図鑑で読んだぬれおなごを連想させる。

「ふふっ、下半身もびっしょりだよ」

対して、下半身は布が貼りついていない。

「初太の汗と精液でね」

そもそも着用しておらず、細く柔らかい太股が俺の足に絡み付いていた。

「ねえ、もっと絡み付いていい?」

絡み付くのは太股だけではない

「あっ、初太の熱さが、ぼくの身体を暖めてくれる」

産毛すら無い肌に潜む溝

「媚薬の雨にも負けないくらいの温かさだ」

名は膣

「もっと動いて」

その膣で俺の股間の証

「初太の証でぼくの証を、摩擦熱で暖めて」

陰茎というキノコを絡み付けていた。

「ああっ……熱くて、暖かい……」

俺はマドラの望み通り、自身のキノコでマドラの膣に摩擦を加える。

「ねえ、初太も感じてる?ぼくの情熱」

「ああ、感じるよ。マドラの膣から発せられる情熱を」

マドラの温かさに、俺は声を出す。

「嬉しい、初太がそう言ってくれて」

「ちょ、マドラ、腕を背中に回すな。胸が、胸が」

「ぼくのおっぱい柔らかいでしょ」

「俺もマドラも、服がびしょ濡れなんだぞ、気持ち悪くないのか?」

「全然、ましてや初太の胸板が堅くて、固くて、硬くて、心地よいんだ」

「俺も、マドラの胸が、柔らかい胸が当たって」

「あはっ、初太のキノコが猛ってるぅ。タケリダケみたーい」

「はぁはぁ、そろそろタケリダケがネバリタケになりそうだ」

「いいよ、初太が望むなら今すぐネバリタケに変えて上げる」

「うわあっ」

急速な快感に俺は喘ぐ。

マドラの腰が激しく動き出したからだ。

その不意討ちに俺はあっけなく果てる。

「粘り気が、タケリダケから粘り気がっ」

「極上のネバリタケだぁ、嬉しい……雨が止んだ」

「はぁはぁっ、大分落ち着いてきた」



「終わったようだね」



誰かの声がした。

「マドラ嬉しそうだね、そんなに旦那様の精液は美味なんだ」

それはマドラとは違う声。

顔を上げると、キノコの傘をさしたマッドハッターがいた。

黒主体の燕尾服に、白柄模様。

一番の特徴は帽子。

マドラが被るシルクハットとは違う。

教科書の挿絵で見た皇帝が被っている帽子(キノコ付き)に似ていた。

「キミがボクに見惚れるなんて、ボクの美男子ぶりに惚れた?」

美男子

言葉通り中性的な顔立ちのマッドハッター。

もし、俺がマッドハッターの情報を知らなければ、十中八九『彼』と間違えたのかもしれない。

マドラが男装した麗人ならば、

彼女は性別詐称の麗人と言ギュツ

「イテテ!」

俺の頬に痛みが走った。

顔の位置を戻すと、マドラが俺の頬をつねっていた。

「どうひたの?とつぜんすねって」
「初太ひどーい。わたしがいながらコルヌに見惚れるなんて」

マドラの口調が変わった。自宅で俺と会話する時の、彼女本来の口調に。

先程までの凛々しさはどこへやら、
頬を膨らませたマドラは、静かな狂人の欠片も無かった。

Μお茶会終了Μ

「マドラ、落ち着いた?」
「大丈夫だよコルヌ。大分落ち着いたよ」

一方俺は頬の痛みの余韻に浸っていた。

マドラも嫉妬するんだな。

満知子に頬をつねられる平也の気持ちがわかった気がする。

「ほら、キミも謝りなよ」

コルヌが俺に謝罪の催促をする。

「悪かった、マドラ」
「初太、ぼくはもう気にしてないよ、ぼく達は新婚さんだから、あの夫婦達のようにはいかないよ」

マドラがお茶会のメンバーの方を向く。

「うわっ、お茶会が終わったのにまだ交わってる」

帽子屋達は腰を振っては快楽に浸り、嬉しそうに頭からキノコを生やす。

「マドラ、ズボンだよ」
「ありがとうコルヌ」

マドラはコルヌからズボンを受け取り履く。ズボンも濡れており、お尻の形がはっきりと分かる。

可愛いお尻。

上半身の美乳と相まって水もしたたるいいぬれおなご。

ヤバイ、ドキドキしてきた。

「マドラ、早く家に帰って着替えよう。風邪引くぞ」
「うん、初太がそういうなら別にいいけどーー」



「初太は替えの服持ってる?」



……

………あ

「服はこれ一着しか無い」
「……そうだよね。初太はずっとそれ一着しか着てないよね」

「それならボクが洋服店に連れてってあげるよ」

と、コルヌ。

「洋服屋さんか、案内してくれコルヌ」

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