※氷の城※
俺は果てしない氷の通路を走る
重厚な氷の扉を開け、氷の広間の中心に眠る人間が一人
誰もがその可愛さに惹かれるであろうお姫様
ピンク色の髪、先祖代々から継承されるドレス
幼き頃より結ばれることを約束された俺の婚約者、リコ姫
城の氷よりも青い瞳が閉じられているのが未だに姫が眠り続けている証
このコーン王子が姫を長い眠りから解放させます――
言い伝えによれば口付けだけでは目覚めはしない
姫を象徴する衣を脱がし、その身体を穢さなくてはならないのだ
コーンならもいいよ――
動かない唇から声を発する
わたしのからだ、好きに使っても――
俺はシワひとつないドレスに手をかけ、白い肌を外気に晒す
スカートを捲りあげ、姫の秘めたる象徴に、俺は息を飲む
行きますよ、リコ姫――
うん、たっぷり穢して、わたしの目を覚まして――
目を覚まして――
※不思議の国・翠玉都市※
※コーン視点※
「コーン、目を覚まして!」
『お待たせしました〜終点〜不思議学園〜不思議学園〜』
「むにゃむにゃ、リコがそう言うなら〜」
「寝てないで起きてよ」ユサユサ
「ほらほら〜腰を振るぞ〜」
「寝言言ってないで起きて」ユサユサ
「ん……ここは?氷の城じゃないの?俺は王子としてリコ姫を犯してた筈じゃ?」
「氷の城じゃなくて魔界豚ばすの中だよ。コーンずっと寝てたよ。みんなばすを降りてるよ。はやく降りよう」
「そうか……あと五分」
「だから二度寝しないで、セックスなら学校帰りでしてあげるから」
「じゃあ眠りながらで」
「う〜だから寝たらダメ」
「夢の中でセックス出来るからさ」
「も〜ドーマウスじゃないんだから」
『終点でーす、終点でーす』
「ぐー」
『終点でーす……ぽちっ』
プシュー
「ぎゃあー!なんだこの匂いは、眠気が覚めるぅー!」
『不思議の国のハプニングの一つ『オコスメル』〜『オコスメル』〜ドーマウスの眠気が吹っ飛ぶ程の強烈な匂い〜匂い〜』
「こっちが怒るぞ!」
『終点なのに眠るやつが悪い〜悪い〜』
「なめやがって!」
「このままじゃコーンが喧嘩しちゃう、おかーさんがくれた道具の中に……あった、えい」
「せっかく気持ちよく寝ていたのに……まぁいいか、何だこりゃ?身体にカタツムリが貼り付いてるぞ」
「『シズネイル』だよ、このカタツムリのぬるぬるが怒りを鎮める作用があるの」
『終点に着いたら回送になるので〜降りてください〜降りてください〜っていうかはやく降りろ。子作りしたいから』
「まさかのおじゃま虫〜怒りたくても怒りが起きね〜」
「ごめんなさい、今すぐ降りますから、二人分です」チャリン
『あはぁ〜中に出して孕ませて〜孕ませて〜』バコスコバコスコ
夫を椅子代わりにしているジャブジャブの運転手をじっとみながら、俺はリコを連れて下車、出入口の穴が塞がり、魔界豚が発車する
豚の身体をより一層ガタガタ揺らして――
「あ、鞄がない……でも、頭の帽子は忘れてないからいいか」
「はい、鞄」
「リコが持ってたのか」
「コーンがばすの中に置き忘れるかもって昨日おかーさんが言ってたから」
「お袋の奴、そこまで俺の行動を読んでいたのか、流石マッドハッターだな」
「も〜下手したら入学初日から忘れ物するなっておかーさんに叱られ……どうしたの?わたしをじっと見つめて」
「いつもの格好じゃないなと思ってさ」
「わたしが着ているのはお姫様でも燕尾服でもない不思議学園の女子制服だよ。入学式前から何度も見てるでしょ?」
「だけど、こうして見ると可愛いし似合ってる」
「ありがとう、コーンの男子制服もすごく似合ってて見てるだけでドキビュウきゃっ!」
突然の突風に被ってる帽子を押さえるリコ
「危なかった、大事な帽子が飛ばされなくて」
「白か……」
俺はそんなリコのスカートが捲れる瞬間を見逃さなかった
「う〜見ないでよ」
くんくん、風で運ばれるリコの匂いが香ばしい、特にリコが履いてる女物のパンツに染み付いた匂いが俺の性欲をそそる
今までは二人で同じブリーフを共有して性交の度に交換しあうことで、互いの汁を感じあっていた
親父が「せめて学校に通う時くらいは、ね?」ってリコに女物の下着を履かせるのは正直どうかと思ったが、案外女物の下着も悪くはなさそうだ。汁の染み具合がいつもより多く感じる
「う〜どうしてパンツが見えたの?どんなことをしても中身が見えない筈なのに」
そう、その女子制服のスカートは本人が望まぬ限り中身が見えない鉄壁素材で作られている
事実俺がリコをあらゆる体位にさせてもスカートの中身が見えず、あまりにもしつこすぎたのかとうとうお袋に注意され、「コーンもスカートを履きたいの?」の一
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