★魔王城廊下★
「成程、トンスケの足音がパール様と柴様のハーレム部屋まで響いたから、私達の帰郷に気付いたということですね」
「そうだぞ、だから妻たちとのラブラブを一旦中止して、パールと一緒に裏口まで駆け付けたのさ」
「足音だけで私や煌羅が帰ってきたことに気付いたの!?」
「トンスケはダイヤが生まれるずっと前から、お兄ちゃん達を背中に乗せていたのよ、足音だけでも判るわ♪」
食堂へ向かいながら、私とお母様、煌羅とお父様で話をする。
まさか、門の前で再会するとは思わなかった。一時は両親のハーレム部屋に足を踏み入れるのを覚悟していたけど。
「それにしても何の連絡もなく帰ってくるから、おかあさんビックリしたわよ♪」
「ゴメンね、煌羅が両親を驚かせてあげましょうって言うからあえて連絡はしなかったの」
「サプライズです」
「はっはっは、僕達はハーレムとの愛で忙しいから、例え連絡しても不通の可能性もあったから、気にしない気にしない」
「お兄ちゃんと嫁達は愛しあってる?」
「うん、相変わらず愛し合ってるよ。旅をしてからも定期的に兄貴と連絡をしてるからね」
「ホント煌羅ちゃんがいてくれて助かったよ。娘は最初、一人で旅するって言ってたから心配で心配で」
「私はお嬢様に忠誠を誓った身、お嬢様が行くところ、どこまでも付いていきます」
「うんうん、やっぱり複数の妻と愛し合うことが一番ね♪」
「うん、いつか私もお母様やお父様のようなハーレムを目指すぞ」
「煌羅ちゃん、良かったらウチのハーレムに入らない?」
「お断りさせていただきます」
「うーん、私達に憧れるのもいいけど、無理しなくてもいいのよ?」
「ううん、無理なんてしてないよー」
「がっくし、いいもんいいもん、もうキキーモラは間に合ってるから」
「私と同じキキーモラがいるのですか?一度見てみたいです」
「……まっ、ダイヤはダイヤなりに頑張ってね。お母さんとお父さんはいつでも子供達の応援してるから」
「うん」
「よーし、煌羅ちゃんに僕とキキーモラのラブラブを見せてやるぞ」
「参考にさせていただきます」
「つかぬことだけど、煌羅ちゃん、勇者襲撃の件、お疲れ様♪」
「ええ、お嬢様を守るために彼女らには犠牲になってもらいました」
私との話が終わったお母様は、煌羅に勇者襲撃の話を始めた。
「よーし、次はダイヤと親子トークだ」
「お父様、ハーレム頑張ってますか?」
話し相手を交換するように私はお父様にハーレムのことを聞く。
「へぇーあっという間に倒して、魔物娘に変えたのね。流石あの娘たちに鍛えられただけのことはあるわね♪」
「いえ、師匠達に比べればまだまだです。フェイ様なら一瞬で片付け、マリア様ならもっと快楽的に魔物に変え、エミ様ならついでにその場で結婚式を開いていたはずです」
「でな、この前、レッサーサキュバスだった娘が、サキュバスになっちゃったんだ〜ハーレムに入れて一年だよ早すぎるよ。うわーん」
「いや、流石に遅すぎでしょ、どれだけ放置プレイしてるのよ……」
「その勇者一行なら、後でクリアちゃん達に連絡して引き取ってもらうわ、特にデュインちゃんは大喜びね。勇者クラスでしかも独身のレッサーサキュバスが入隊するから」
「ええ、見るからに独身のオーラを発してました。これで魔王軍は暫く安泰でしょう」
「だってレッサーだよ。精を注いだら直ぐにサキュバスに開花しちゃうつぼみだよ。儚い花弁でもあるんだよ」
「うーん、よくわからないなぁ……」
「皆様、食堂に到着しました」
「あら、久しぶりだから話が弾んじゃった♪」
「続きは食べた後にしようか、ダイヤ」
「うん」
★魔王城・食堂★
食事を終え家族団らんで話の続きをする私達。
自分たちのハーレム。
魔王様と勇者様の夫婦喧嘩。
太陽の勇者とエキドナの熱い生活。
クリアお姉ちゃんとデュインお姉ちゃんの活躍。
スターシャン。
そこに住む住民達。
その町で暮らした八年間。
旅を始めて今日までの二年間。
煌羅との出会い。
煌羅との暮らし。
煌羅との漫才。
煌羅との……ラブラブ?
家族に色々なことを聞き、話した。
久しぶりの家族団らんはあっという間に過ぎた……兄貴と義姉ちゃん達はいないけど。
★
「パール様、お茶をどうぞ」「ありがとう、煌羅ちゃん」
話が一段落し、煌羅はお母様にお茶を出した。
「柴様、肩をおもみします」
「おお、ありがとな」
お父様がキキーモラに肩を揉んでもらってる。
「さすがは俺の妻だ」
「ええ、柴様の為なら」
ただし、揉んでいるのは、別のキキーモラ。お父様の妻の一人。
「ふふー今度はこっ
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録