砂漠の神殿に住む、アヌビスの預言書より聞かされた預言により、最後の手がかりがグルーフガスト山脈に在ることが分かった。私の度も、終わりが近づいてきているという事なのだろうか?
最後の手がかりのあるグルーフガスト山脈への旅の途中、私には妹のエスタラニィや、ゴーストのクレミリアの他にさらに同行者が1人増えた。
砂漠の神殿から預言を貰い、ナドバサルの案内で砂漠の出口にある街へ向う。その街で、ある人物に再会したのだ。
「よ、ようやく見つけたのだ。」
「あ、貴方はたしか・・・。」
そう、それは以前、教会の施設跡でであったバフォメットだった。すると、そのバフォメットはいきなり私に抱きついてきたのだ。
「うぅぅぅうわああぁぁぁ。」
「ちょっと!私のお姉ちゃんに、かってに抱きついてんじゃないわよ!」
そんな妹の抗議を無視し、バフォメットは私に話す。
「魔女が〜、魔女が皆してワシをいじめるんじゃ〜。」
聞けば、魔女達の反発をかい、オシオキされたそうだ。てか、魔女達に反乱を起こさせるような事っていったい・・・。そんなファルーナルを見て、エスタラニィは・・・。
「ゴーストといい、バフォットといい・・・。なんで、お姉ちゃんにはこう悪い虫がつくのかしら!」
こらこら、自分を棚におくな・・・。
こうして、私達は4人でグルーフガスト山脈へ向かうことになったのだ。
砂漠からグルーフガスト山脈への旅は、とても順調と言えるものではなかった。なにしろ、通り道にあたる親魔物派の国が、もともと対立関係にあった反魔物派の国との戦争状態に突入したからだ。当初は、親魔物派の国が圧していたのだが、反魔物派の国に教会から援軍が到着するとその戦力が拮抗し、戦争は長期化の様相を呈していた。
当初は、戦力が圧倒する親魔物派の国が勝利するだろうとたかをくくっていた私達は、もののみごとに足止めを食らっていた。戦争が行われている国には入らず、国境線の街で宿を取っていたため、戦闘に巻きこまれる事はなかった。だが、戦争が長期化の様相を呈してくると、2国間の国境線は戦闘が行われる度に塗り替えられ、とてもその国を通ることはできず、私達はその国を迂回せざるをえなかった。
結局のところ、私達がグルーフガスト山脈の麓の街に到着したのは、砂漠を出てから1カ月後のことだった。今、私達はその町で故郷から手紙を待っている。
なにしろ、私の位置を把握していたエスタラニィがここに居る以上、こちらから手紙を出さないことには私達の所在が分からず、エレリーナさんからの情報を待つにしても、手紙の返事を待たなければいけないからだ。
そんな状況で、手紙を出してから返事が来るまでの1週間程を、この町で過ごすことになったのだ。
そんな状況の中、この町での1日目にちょっとした事が起こった。
「ほほう。つまり手紙の返事が来るまでの1週間、この町に滞在するという事じゃな。」
「そうなるわね。」
戦争中の国を迂回するために、けっこうなペースで道を進んできた私達にとって、それは久々にゆっくりできる時間でもあった。
そんな中、私はファルナールに気になっていることを聞いてみた。
「で、貴方はサバトに顔を出さなくても大丈夫なの?」
「別に気にすることはないじゃろう。ワシの所の魔女は優秀じゃからな、今のところ魔女達の方から連絡ないところを見ると、大した問題も起きていないということじゃろう。」
「連絡がこないもなにも、貴方サバトに今の位置を連絡してないでしょう・・・。」
「・・・。そういばそうじゃったな・・・。」
これなんだから・・・。
「魔女達の苦労がよく分かるわ・・・。」
「ええ、まったくその通りですわ。」
と、その声は唐突にファルナールの背後から聞こえてきた。
「のわああぁぁぁ。」
突然の声に驚き、ファルナールが慌て飛びのく。ファルナールの背後には、一人の魔女が立っていた。
「イエル!お主は毎度毎度、ワシを心臓発作で殺す気か!」
「めっそうもございませんわ。」
どうやら、その魔女はファルナールのサバトの一員らしい。
「しかし、家出しても直ぐに戻って来ると思ってましたら、1カ月も戻ってきませんし。しかたがないので様子を見に来てみれば、他人様の御厄介になっているとは・・・。」
「お、お主はどうやってワシの居場所を・・・?」
「それは、もちろん把握しておりましたわ。なにせ、ファルナール様をオシオキしたときに、その位置を把握するためのマジックアイテムを付けさせていただきましたから。」
「なあああぁぁぁあ?」
「うふふふ」
「いったい何処に取りつけたというんじゃ!」
「それは企業秘密でございますわ。」
うわぁ、この魔女さらりと恐ろしい事を言ってのけたよ。って、あれ?この
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