ダスクハイム。そこは5年前に突如として魔界へと変貌した。教会は、突如として魔王の軍隊が進軍し、その結果だと言っている。が、その信憑性は低く、その詳しい原因はいまだ不明とされている。
その地で、私はゴブリンの盗賊団を相手に一人で戦いを挑んでいた。
理由は単純。私が、ゴブリンの盗賊団に荷物を奪われた商人からの依頼を、冒険者ギルドを通じて受けたからだ。どうやら、この盗賊団は森の中にある洞窟を根城に近辺を荒らしているらしく、私はその根城へ直接殴りこみにいったという訳だ。
5年前の事件以来、この国の機能はほぼマヒ状態である。地方によって、領主の力によって安定している場所もあるのだが、そうはいかない地域では盗賊団がけっこう横行している。このゴブリンの盗賊団も、そういったものの一つらしい。
私は、初めは根城にしている洞窟の入り口で、見張りをしていたゴブリンに対し。
「おとなしく荷物を返せば見逃してやる。」
と、言ったのだが、見張りは洞窟の中にいた仲間を呼び寄せ、どうやら徹底抗戦の構えを見せる。どうやら、一団総出でお出迎えらしい。やれやれと、思いながらも私は背中に担いだ鞘から愛用の両手剣を抜いたのだ。
そして、今にいたる。
私は剣を持って、右へ180度回転し後方を向くと、さらに180度回転し、1回転する勢いをつけてサイドスィングを繰り出す。
「うおりゃぁぁああ」
ブウゥゥン
「「「ひゃあぁぁ」」」
横一閃した剣線は、彼女達の直前を通りすぎていっただけだが、剣先が彼女達の武器を吹き飛ばし、剣圧が彼女達自身を後方に押し出す。
それでも、他のゴブリン達はひるまずにかかってくる。その内の一人が、私に向かって真上から棍棒を振り下ろしてくる。私は、その攻撃を後方に僅かに下がって回避する。
ズウゥゥン
その攻撃で地面が凹み、足元にそれなりに強い衝撃が走る。食らえばただでは済まない攻撃だ。
私は、その振り下ろされた棍棒の、握り手近くに剣を振り下ろした。堅い感触と共に、彼女の武器は柄を残して残りは明後日の方向に飛んでいく。
そこへ右前方から、別なゴブリンが頭上に棍棒を振り上げながら、突進してくる。私は剣先が地面に接している剣を、正面から見て剣先が逆時計回りの半円を描くように剣を持ち上げながら、振り下ろされようとしている棍棒を払う。
そのまま、私は剣を頭上に持って行き、180度向きを変えると、剣に闘気を込めて地面に叩きつける。
ドオォォン
その《爆裂波》で、後方から私に接近してきていたゴブリン3人をまとめて吹き飛ばした。それでも、まだ半数近くが戦意を喪失せずに襲って来る。
私は、こちらに向かって来るゴブリンの足元の地面に向かって突きを繰り出す。その攻撃を見て、思わず足を止めるゴブリン。私はそのまま、剣先を地面そって薙ぎ払い、数人のゴブリンを転ばせる。
その直後、剣の腹に片手をそえた剣先を下に、逆手に持った柄を上に構え、そのまま数人固まっている場所に突進し、その内の一人を吹き飛ばす。そして、逆手に持った剣の柄で一人の腹に一撃し、怯んだところを柄を腹にあてたまま持ち上げ、反対側にいたゴブリンに向かって投げつけた。
やがて、ゴブリン達の大半が地に伏した時、一人のゴブリンがこう叫んだのだ。
「せ、先生お願いしますです。」
すると、立っていたゴブリン達をかき分け、一人のゴブリンが現れたのだ。だが、そのゴブリンは他のゴブリンと違い、ロリ体型のくせにやたらと胸があったのだ。
その、ゴブリンっぽくないゴブリンの胸を見たあと、ちらり顔を下に向け自分の胸を見た・・・。
く、くやしくなんかないぞ・・・。
だが、でかいのは胸だけでは無かった。
「よっと」
そう言って、そのゴブリンは自分の得物を肩にかついだのだが、その得物というのが彼女の身長ほどもある棍棒。相手に打撃を与える部分の太さにいたっては、ゆうに彼女の胴体の4・5倍はありそうだった。
それを軽々と肩に担ぎあげたのだ。
そのまま、トテトテと危なげな足取りでこちらに向かってくる。私は、剣を構えてそれを待ち構えた。すると、そのゴブリンは肩に担いでいた棍棒を、いきなり横薙ぎに払ってきた。
「よっと」
もっとも、その武器の間合いからすれば、十分な距離があったので、私は僅かに後退しただけで攻撃そのものは避けられたのだが・・・。
ッゴウ
その武器から発生した剣圧(?)で、思わず後ろに飛ばされそうになるのを、足を踏ん張って留まる。軽く振っただけで、これだけの剣圧(?)を生み出せるのか。ここは距離をおき、隙を見て近づき一撃を入れるほうがいいだろう。
だが、当の本人はのんきな声を上げている。
「あら〜、はずしちゃった〜。」
私は、そのゴブリンと距
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