第一話:友情か愛か適当か

俺の名は、キャプテン・キッド・ジュニア・・・魔法海賊船ドクロジュエル号の修理の為に家に帰って来たのは良いのだが・・・何だろうか家の周辺に負の感情が溢れ出ていた
嫌な予感がするから逃げ様かと回れ右をしたが既に遅く俺の目の前には、母であり大魔女リーチェ・ライント・グランドリオンクロス(クソババア)が笑顔で立っていた
どうやら逃げられないらしい、母が異様な位笑顔の時は必ず自分に来た依頼を俺に丸投げする時である


「あら〜♪キッドお帰りなさい〜・・・待ってたのよ〜、実はあなたに頼みたい仕事があるのよね〜・・・良いタイミング帰って来てくれてお母さん、物凄く嬉しいわよ♪」


「だが断る!!!」


「だが却下する!!お前に拒否権と言う名の漢字の三文字は存在しないのよ♪それに今回の依頼者は、幼馴染のアルカナ君よ〜」


「アルがどうかしたのか?」


「本人に会えば分かるわよ〜・・・庭に居るから本人に聞いてね〜」


そう言いながら母は、屋敷の中に戻っていた、しかも悩みが解決した見たいな笑顔で・・・完全に俺に丸投げする気で待っていたみたいだ
何て言う魔女だ・・・あれが魔法界でも屈指の名家グランドリオンクロス家の八女なのか未だに疑問だ

仲間の妖精のフィー、セイレーンのリン、ハーピーのレンに船を屋敷の裏にある魔導古代研究別館の格納庫に移動を三人に頼み俺は、アルカナの待つ庭に向かった
アルカナ・トライトジャスティス・バンフォン(舌を噛みそうな名前)とは、俺の幼馴染であり同じ学校を卒業した同級生である
魔界屈指のインキュバスの大貴族の次男だったりする・・・まあ本人はどう見ても貴族には見えない弱弱しい男だったりするのだが、貴族だからと言っても威張る訳でもなく見栄を張るもしない野郎だった


俺は学校を卒業すると同時に魔法海賊になり、アイツは確か魔界で準執政官になる事が決まっていた、まあ噂だと親が決めた仕事には就かずに別の仕事に就いたと風の噂で聞いた
自由な海賊生活に憧れていたらしく初対面でいきなり質問攻めに遭ったのは今でも覚えている


「最近来た手紙では、何も困った事や悩み事とか書いてなかった筈だけどな?まあ会えば分かるかな〜」



庭に着いたがアルカナの姿が見えなかった・・・家の庭広すぎて迷うんだよな〜とキョロキョロと辺りを見回し探すが見当たらない


「アル〜?居ないのか〜・・・じゃあ俺帰るわ〜」


そんな冗談を言うと近くの茂みが動いたので静かに近づき・・・・


「アル出てこないと角折るぞ〜」


「いきなり酷くない!久しぶりに会ったのに!」


「隠れるお前が悪いだろうが」


「だって恥ずかしいと言うか、見られるのにまだ慣れてなくてと言うか」


「何言ってるんだ?良いから出てこない、虫に刺されるぞ」


「驚かないでね・・・一週間前朝起きたら俺・・・」


「何で驚かないといけないんですか?良いから出て来いよ、何だパワーアップして筋肉隆々にでもなったのか?」

「いやある意味逆なの」


「????良いから出て来いよ!」


「うわっ!」


アルを茂みから引っ張りだしたのだが・・・はて何か違う様な?僅かにあった筋肉が無くなり・・・少し見える素肌は男より女の様な?いや待てこいつはそんな男らしくなかったし、母親にある意味似ていたからな・・・いやしかし何か違和感が感じられるのは、錯覚では無い様だ


「俺・・・突然女になったの・・・グスッ・・・一週間前に・・・何の前触れも無く・・・エゥッ」


「目薬くれないか」


「残念ながら現実でございます」


「えっーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」


俺の叫びが木霊した・・・母上これが生贄ですか・・・覚えてろよ!クソババア!!!!


「何か勘違いしてる様だけど・・・俺まだ心と精神は男だよ、体は女だけどさ・・・だからまだ心が男の内に戻りたくて家族に内緒でリーチェ様に相談に来たらキッドを頼ってねって言われて・・・聞いてる?俺の話?」


「あのクソババアが!完全に押し付けやがったな!覚えてろよ!」


「まあまあ〜・・・落ち着いてよ〜・・・何もしなかったわけじゃなくてね、一応治療みたいな事は、してくれたんだけどね・・・効果が出なくてね」


「例えばどんな治療だよ?」


「えっとね〜、性別転換薬を飲んだり〜・・・時間逆転魔法を使ったり〜・・・後は、体のレントゲン撮ったりとかな」


「それで最後は俺かよ・・・はぁ〜・・・嫌な予感的中だな」


「ごめんやっぱり迷惑だよね・・・俺帰るね・・・さようなら」


「待て待て〜!帰るな!面倒だが幼馴染が困っているのを見捨てたりしたら目覚めが悪いからな、どうせ母さんの事だから詳しく調べてるか怪しいからな」


「本当に良いの
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