翌朝、騒がしい音で目が覚めた。
「なんだ、なんかさわが…」
目の前には首だけがなくなった凜が天井からぶら下がっていた
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ」
と少しの間意識を失う。
「…い、いや、ちょとまって、こんなことで意識失ってたら無限ループだぜ…」
としっかりと見てみると、屋根裏へと続く扉に顔をはさんだまま、下半身だけが飛び出している状態。
「なにこれ、首吊り自殺!?」
てか、マジで大丈夫なの??
てことで下半身を引っ張ってみた。
「ふぇ、何かすっごく引っ張られ…っていだだああああああああ!!!首!首挟まってるからこれは本当に危ないよ!?…けふっ」
と扉が崩れて落ちてくると、凜の角が太ももに豪快に突き刺さった。
「おんぎゃああああああああああああああっ!!!」
そして、結局二人は意識を失ってしまった…。
「いやいや、だから無限ループだって」
崩れ落ちてしまっている凜を置いてけぼりにして、階段を下りてみると、騒がしい音がはっきりと声に聞こえてきた。
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「お、冷蔵庫にプリンが九個あったよー?」
「ちょうどいい!テーブルに出してみんなで食べよっ!」
「あ、野菜もいっぱいあるー」
「じゃあ、あたし野菜炒め作るから、ご飯よそって…」
「「「はーい」」」
「いや「はーい」じゃねぇぇよ!!!。何んで人の家で楽しく家族ごっこやってるの!?それ俺のプリン!それ俺の野菜炒めぇぇぇ!!!」
八人のゴブリンに拳骨を喰らわせる。
泣きそうな表情を浮かべながら八人は正座する。
「騒がしいなぁ…って、あんた達!?どうしてここに?」
「あ、リーダー!」
八人うちの一人が二階を見上げて声を上げる。
「リーダー…ってことは、こいつら凜の群れってこと?」
「そーそー!」
凜は満面の笑みで頷くと、八人と楽しそうに再会を果たして、九人でプリンを食べ始めた。
「だから、それ俺のプリィィィィィィン!!」
丁度良く九人にプリンを食べられてしまった。
ハピ子さんの手作りプリン食べたかった…。
「群れのみんなが来たってことは、凜は群れに帰るってこと?」
「そうですよリーダー!リーダーが迷子になってからやっと見つけたんですから」
「リーダー集落に戻りましょうよー!」
「うーん…というか、集落はどこにあるの?」
「この家の隣にある木の隣です」
この家の隣にある木の隣って…。
「なんだかんだいって集落隣にあるんじゃねぇぇか!?行き倒れてた意味がわかんねぇーよ!?」
てゆうかこいつらも隣にいるのに探すのに時間かけすぎだろ!?
「そんなに近かったの、あはは…」
苦笑いな凜。
「でも、私はこの家に住むわ」
俺の意思は!?
「…リーダーそれはつまり…」
「そうね、試練に挑むってことよ」
「し、試練って?」
「集落を出て、一人立ちが出来るかどうかの試練よ」
「へぇー、そんなのあるんだ」
そういうところはしっかりしているんだな。
「ではリーダー!今から集落へ参りましょう」
「そうね…今から出発しないと長いたびになりそうだからね」
「隣だっつってんだろ」
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凜は少し身支度をしてから、出発しようとした。
「頑張ってね凜。勝っても負けても運命に従わないと!」
「何言ってるの?篠も一緒についてくるの!」
「えっ!?マジで?」
「大丈夫、リュックには私の着替えが入っているから。篠はそのまま行っても大丈夫」
「全然大丈夫じゃないわ!!」
てことで、俺も身支度をして出発すると、五分ぐらいでついた。
「さすが、隣…。にしてもいっぱいいるなぁー。ゴブリン」
みんな似たり寄ったりで見分けがつかなくなりそう。
たまに髪形違ったりするけど…。
凜がホブゴブリンでよかった…。
「とりあえず、村長に会いに行くわ、それから試練の始まりよ」
「そ、そうか…」
試練、試練というのだからとても厳しいものなんだろうな…。
一体、どんな乗り越えるべき壁が待っているというのだ。
「村長!お久しぶりです!」
「お、おぉー!!凜じゃないか。よく戻ったな。大変だっただろう?」
そん、村長…村長…。
村長だけゴブリンじゃねええええええええ!?
村長 オークなんですけど!?ここの集落 馬鹿しかいねーのか!?
「なんで村長オークなの?」
驚きつつ凜へ聞いてみると。
「えっ?何言ってるの?村長がオークなわ、け…オークじゃん!?」
エエエエエエエエエエエエエエエエ
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