ある日のこと。
いつものように師匠に言いつけられた薬草採取をしていたら、ふと甘い匂いを感じた。
今まで嗅いだ憶えのない甘くて強い香り。
森の奥でこれほどの香気を放つとはいったい何物なのか。
自分は好奇心を刺激され、香りが濃くなる方へと足を向けてしまった。
言いつけられた仕事を放り出すことになるが、急ぎでもないし問題ないだろう。
頭がボウッ…としてきそうな甘い香り。
それに導かれて歩いていると、木々の向こうに空き地らしきものが見えてきた。
香りはそちらから漂ってきている気がする。
歩みを進めてその方へ近づくと、人の会話らしきものが聞こえてきた。
「ふふっ…リリのおまんこはキツキツだね。
これなら男の人なんて一発で落ちちゃうよ」
「そういうリラのおっぱいも素敵な肌触りじゃない。
一度触れたら手を離せなくなるわよきっと」
性的な単語が含まれた言葉を交わす声はどちらも女性の物。
微かに聞こえる水音は色々と『弄っている』のだろうか。
こういう場面に出くわしたらそっと立ち去るのがマナーなんだろうけど、
女性経験のない若人である自分は欲望と好奇心を抑え切れなかった。
ギリギリまで近づき、木の陰からこっそり空き地を覗き込んでしまう。
大人数人が入れそうなほど巨大な花。
そこに湛えられた液体は琥珀色の蜜で、これが香りの発生源だと分かる。
だがそれだけなら驚きはしない。
腿の半ばまで蜜に浸かっている二人の女性。
彼女らの髪は花びらのような薄紫で、肌は若葉のような薄緑だった。
明らかに人間でない二人は互いに肉体を弄り合っている。
「ねえリラぁ、あなたの指も悪くないけど、
わたしやっぱり男の人のおちんちんが欲しいわあ」
「ボクもリリと同じだよ。若い男におちんぽを入れてほしいさ。
でもこの辺にいないんだからしょうがないだろう?」
リラと呼ばれた目つきの鋭い女が、リリという名らしき相方をなだめる。
事情はよく分からないが、どうも二人は男性を求めているらしい。
もし自分が出ていけば、彼女たちは受け入れてくれるだろうか?
一度そう考えたら覗き見では我慢できなくなり、木の陰から姿を現してしまった。
二人は空き地に踏み込んできた自分に揃って目を向けた。
文字通り人間の物ではない美しい顔に喜びが浮かぶ。
リラは立ったまま、リリは白い花弁に腰かけて片手を差し伸べる。
その身ぶりに受け入れられたと安心し、自分は巨大な花へと近づく。
肺の中が蜜の香りで溺れそうになるほど接近すると、リラが話しかけてきた。
「察するにボクたちの戯れを覗いてたんだねキミ。
遠慮しないで、すぐに出てきくれても良かったのにさ」
『鈍いなあ』とクスクス笑いを漏らすリラ。
とても女性的な体つきなのに、その笑い方で一瞬美少年のように思えた。
「あなたはわたし達と交わってくれるのよね? だから来てくれたんでしょう?
なら入ってもらえるかしら。一緒に気持ち良くなりましょう?」
リリの方はそう言うと首元の花から溢れる蜜をすくい、べったりと乳房に塗りたくった。
琥珀の液体が緑の膨らみを覆い、とがった先端から糸を引く光景。
それにゴクリとつばを飲んでしまう。
自分はもうこの場の雰囲気に完全に飲まれていた。
緑色の彼女たちの正体は何なのか。なぜ男性との交わりを求めているのか。
そんなことは頭の中から完全に抜け落ち、
二人と共に快楽を味わいたいということしか残っていない。
自分は二人の熱い視線を受けながら手早く服を脱いだ。
白い花弁をまたぎ、浴槽に入るように蜜の中へ足を踏み入れる。
そのときに見えた二人の足は足首から先が底に繋がっていたが、
泥中から足を引き抜くように膝を上げると五指を備えたつま先が現れた。
そして二人は両足を自由にすると、前後から挟むようにこちらに抱きついてきた。
色は異様だが二人の肉体は熱を持っていてとても柔らかい。
彼女らは白い花から零れる蜜をこちらの体にすり込むように撫でつけてくる。
粘性が高い蜜は人肌の温かさを持っていて、肌に触れても不快ではない。
それどころか塗られた場所が敏感になり、二人の肌の滑らかさをより強く感じられる。
リラはうなじ、背中、腰裏、尻。リリは首筋、胸、腹。
彼女たちは前後を分担して塗っていったが、股間までくると二人して男性器に塗り付けた。
蜜でヌルヌルする二人の手が男性器を弄り撫でまわす感触。
女性との交わりを控え、かつてないほどに興奮していた自分が我慢できるわけもなく、
美しくへそが窪んだリリの腹に精液を飛び散らせてしまう。
彼女の体を汚して機嫌を損ねないかと少し思ったが、
リリは嬉しそうに蜜と精液を混ぜ合わせて口元へ運んだ。
「ん……美味しい…。あなたの精液はとても濃くて良い味わいだわ…」
高級ワインを口にしたような陶然とした表
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