一日の授業が終わり、放課後。
部活のある奴は部室へ向かい、それ以外の奴は下校する。
しかし自分はどちらでもない。
人気のない保健室のドアをコンコン。
「いるわよー」
中からくぐもった女の声が聞こえる。
……やっぱり、今日もいるんだな。
嫌悪と期待を胸に、建て付けの悪いドアを開く。
するとカーテンに仕切られたベッドの向こうに人の影。
いつものようにカーテンを除けて、声の主へ近づく。
「今日は遅かったじゃない。何やってたのよ」
美しい顔に、可愛らしい声。胸も並程度にはある女生徒。
何も知らなければぜひお付き合いして頂きたい相手だろう。
だが、その下半身はヘビそのもの。
掃除中に面倒事が起きて先生呼びに行ってたんだよ。
後処理に手間取って時間がかかったんだ。
「不可抗力ってわけね。なら特別に許してあげる。
じゃあ脱いで。アタシに精をよこしなさい」
精というのは男性が持つ魔力で、文字通り精液に大量に含まれているらしい。
この女はセックスで男から魔力を奪い取るのだ。
そして下半身がアレである通り、彼女は人間ではない。
本人は異世界から来た魔物……と自称している。
まあ、地球産だろうが異世界産だろうが、人外のバケモノに変わりはない。
なぜ自分がそんなバケモノと密会しているのかというと、
不幸な偶然で彼女の正体を知ってしまったから。
口封じに殺されはしなかったが、このことを秘密にし、魔力を捧げろと脅してきた。
断ったらどうなるかは頭の悪い自分でも見当がつく。
それで自分は身の安全と引き換えに、バケモノとまぐわうはめになったのだ。
学ランを脱いで床に落とす。Yシャツのボタンをプチプチ外して肌着を脱ぐ。
「ほらほら、まだ下が残ってるわよ」
わかってるよ。いちいち言わないでくれ。
彼女は立場が上なのをいいことに、目の前でストリップさせてくるのだ。
もう何度もやっているけど、露出趣味なんて無い自分はいまだに恥ずかしい。
ベルトを外しズボンを下ろす。残りはパンツ一枚。
そのパンツは見事にテントが立っていた。
「最後の一枚、早く脱ぎなさいよ」
そう言って笑いを浮かべる彼女はとっくに裸。
彼女は確かにバケモノだが、ヘビの部分を除くと、これ以上ないってぐらいの女の子だ。
視界にその姿を収める自分が勃起してしまっても責められはしない……と思う。
バケモノに促され最後の一枚を脱ぎ捨てる自分。
普通の人間ならそのまま二人でベッドに倒れこむのだろうが、彼女はそんなことはしない。
「じゃあ今日もたっぷり貰うわよ」
上半身の数倍の長さがある下半身。彼女は自分を中心にトグロを巻いてくる。
ちゃんとした方法があるのか、彼女は巻き終わると必ず自分の正面に会い向かう。
すぐ目の前にある顔。
人間にはあり得ない金色の瞳を見ていると吸いこまれそうになる。
これが人外の魅力ってものなのか。
好きでもないのに自然と顔が引き寄せられ、口づけをしてしまう。
「むっ……ん、ぷ…ぁ……っ」
こちらは軽く触れただけだが、向こうは舌を深く差し込んで唾液溢れるキスをしてくる。
髪が融合してできた蛇がこちらの頭に絡み付いているので、彼女の気が済むまで離れることはできない。
しばらく舌を絡めあい、顎がベトベトになった頃、ようやく頭を解放してくれた。
「ふぅ……アンタはよだれも美味しいわね」
精液のみならず、汗や唾液にも魔力は含まれているらしい。
魔力を糧にしている彼女には、ただの唾液も美味に感じられるのだろうか?
「でも、やっぱりメインはこっちよね」
そう言って彼女は男性器を片手で撫でてきた。
「さっきからペタペタお腹に当たってるわよ。……アンタ、そんなにアタシが好きなんだ?」
そう言って彼女はニヒヒと笑うが、自分は首を横に振る。
快楽は嫌いじゃないけど、彼女自体はあまり……。
だって人外だし。半分ヘビだし。脅してくるし。
その行動に気分を害したのか、女生徒は急に不機嫌になる。
「そうよねぇ……、アタシはバケモノだものねぇ……。
じゃあ、そのバケモノのまんこでヒイヒイ言わせてあげるわっ…!」
人肌とウロコの境界にある女性器。
彼女はドロドロと体液を零すその穴でいきなりモノを咥えこんだ。
ぐっ…! 熱い……っ!
人間女性との性体験はない自分だが、それでもこの快楽が人外の物だとは認識できる。
なにしろ肉壁のひだひだが、髪の蛇のようにまとわりつき快感を与えてくるから。
そして彼女が体をうねらせ精を搾りとろうと、昔テレビで見た踊るコブラのように動く。
できるならば自分も激しく動き、腰をぶつけ合いたい。
だが、蛇体で全身を巻かれている今の自分は自由に動くことができない。
せいぜい腰が少し動く程度。
快楽の全ては彼女が生み出し、そして叩きつけてくるのだ。
「ほらっ、どうした
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