レスカティエ陥落。
他国での任務が終わりレスカティエへ帰還しようとしていた私が聞かされたされたのはその知らせだった。
詳しいことは分からないがある日突然魔界と化し、レスカティエは魔物ひしめく忌まわしい土地へと変貌したという。
私は物心ついたときから暗殺者としての訓練を受けてきた。
司令部が無くなったので好きに生きろといわれても正直困る。
どうしたものかと途方に暮れる私に、ある話が舞い込んだ。
現在のレスカティエは内部が一切不明である。
生存者はいるのか、何者が統治しているのか。
非常に危険だが直に潜入して調べるしかもはや手は無い。
殺しでは無いが優秀な暗殺者である君に潜入調査を頼みたい。
どうか引き受けてもらえないだろうか。
一も二もない。私は現在のレスカティエを探るための潜入依頼に首を縦に振った。
そして今現在レスカティエの街のはずれに私はいる。
魔物たちの目から身を隠しながら、なんとかここまでたどり着いた。
ここから先は人口密度が高くなり、身を隠しやすい自然の遮蔽物も無い。
いっそうの注意を払って進まねば。
……そう思うのに。
先ほどから私の体は熱く、呼吸が乱れて止まらない。
一体どうしたというのか。この空気には毒が含まれてでもいるのか。
街へ近づくにつれ肌にまとわりつく異様な感覚。
一呼吸するたびに肺の中がべたつく何かに汚染されていくよう。
目立った危機感を感じていないのに、早くなる心臓の鼓動。
そして私の体液で湿る下着。
まるで今の私は発情しているようだ。
人気の無い建物の陰でいったん落ち着く。
深呼吸。息を整えろ。こんなに息を荒げていては、素人にも気付かれるぞ。
そう思うが私の体は一向に静まってくれない。
くそっ、どうする……?
私が一人焦っていると。
「あらー? まだ人間がいたの?」
上から間延びした声。
それと同時にベチャリと屋根から何かが落ちてきた。
体にまとわりつく紫色の粘性体。
なんだ? スライムか?!
まさかスライムごときに発見されるとは。
急いでこいつを始末して移動しなければ……!
ナイフではスライムにたいしたダメージは与えられない。
壁に体をぶつけ、こすり引き剥がす。
「暴れちゃダメよぅ。あなたもすぐ良くしてあげるからさぁ……」
だめだ! 張り付いたように離れない!
紫のスライムは私を包み込むように、体の中へと沈めていく。
どうにか、どうにか引き剥がさないとっ!
「んふふー、じゃあまずねぇ……」
ひっ! なに今の!? 電撃に打たれたように体に快感が走る。
「ねー? 気持ちいでしょ?」
スライムは服の隙間から入りこみ直接私の体を刺激する。
やめろ…! 離せ…っ!
「ちょっとあなたの中入るねー」
あっ、あ、あ……!
スライムが私の穴……性器や肛門から体内へ侵入してくる。
液状の体が私の中をなぞり快感がこみ上げる。
ひぃっ…溶けちゃうよぉっ…!
私は今だかってない情けない声をあげた。
「まだ溶けてないよー? これは準備運動ねー」
のんきなスライムの声。そして視界が紫色に染まる。
どうやら私は完全に飲み込まれてしまったらしい。
「じゃあ始めるよー。一回体が無くなっちゃうけど痛くないから安心してねー?」
その声とともに私の穴という穴にスライムは侵入してきた。
下半身の穴は言うに及ばず。
叫ぼうとした口からは胃の中まで粘液が入りこみ、耳の穴から入った液で外の音も聞こえなくなった。
口がふさがり反射的に呼吸しようとした鼻からも紫の液体が注ぎ込まれる。
あ、熱いっ……! しかも気持ちいいっ!
全ての穴が性器になってしまったような感覚。
耳に挿入され、肺でシゴかれ、全身の毛穴に射精されるような快感。
いや、実際に私の体を満たした粘液が動いているのだろう。
ここに至って、私の頭から自分の任務などどこかへ飛んでいってしまった。
その代わりにスライムへねだる。
ねえ、もっとして…。私の体どうなってもいいから…。
「おけー、じゃあ溶かすねー」
ああっ…私の体、溶かされてるぅっ…!?
見なくても分かる。私は手足の先から分解されている。
今の私を客観的に見たら酷い姿だろう。しかしそんなもの気にならない。
全身が性器になって射精を受け止めているような感覚と表現すればいいのだろうか。
この快楽の前には姿も種族もどうでもよくなる。
あっ…もう手足が無く……ぐぅっ! 次は内臓!?
ダルマになった私は次に子宮や大腸といった場所から溶かされ始めた。
同じ分解でも手足とは違う感じ。
大事なものが一つ一つ無くなっていく喪失感とそれ以上の解放感。
しっ、子宮っ! 子袋無くなっちゃっ……あ゛あ゛っ゛!
肝臓っ! 肝臓が舐めまわされてっ…!?
「うーん、やっぱこの姿は男の人には見せられないよねー」
快楽の中でもスラ
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