さぁ、今日は白雪王子というお話をしてあげましょう。
すこ〜し長いお話だから まずは最初だけ。
これは儚げでとても優しい王子様をめぐる物語....
昔々 自然に恵まれた国に 白雪王子という それはとても美しい王子様がいました
彼は名前通りの白雪のような肌と 慈愛に溢れた優しい性格をしておりました。
王子には姉がいました。こちらの姉は押しが強い性格で王子とは正反対でした。
白雪王子をまるで目の敵のようにし、しきりに呼び出しては雑用をさせていました。
王女は毎朝愛用の鏡にたずねます。
「この世界で一番美しいのはだあれ」 と
それはあなた と内なる声が答えると 王女はうなずいて
白雪王子を呼びつけるのでした
「白雪、妾は花が見たい。庭より花をとってきなさい」
王子は あぁ、またか と思いながら 困ったものだとは顔に出さず黙って頷きます
季節は春 あらゆるものが目を覚まして庭に集まっていました。
ここの緑は王子の希望で王子自身が管理しています
王子は懐から朝食のパンを取り出すと集まっていた鳥達に分け与えます
そして水を汲み 草木に水をやり 花をぽつぽつと摘み取っていきます
そんな日課を済ませてさあ花を届けようと立ち上がると
「君、ここの人?」
突然声をかけられました。 この庭には滅多に人が来ないというのに です。
「あなたは誰?」
そう言いながら振り向いて 王子はびっくりしました
そこにいたのは王子と同年代か少し下くらいのとても綺麗で魅力的な少女でした。
王子は様々な女性と面識があったのですが ここまで魅力的な同年代は初めてです
「わたしはね 遠くからきたの」
「ここのお花は君がお世話したの?綺麗だね」
彼女が褒めてくれると王子は嬉しくて 真っ赤になってしまいます
初めての経験でした。 王子はこの少女に一目惚れをしてしまったようです。
王子は時間もこの少女への疑問も忘れて少女との話題に夢中になっていきます
王女は王子の戻ってくる時間が遅いのにしびれを切らし
いつも行っている庭へと歩いていきます
姿を見つけて 何をしているのか と声をあげようとして、
そして言葉を失いました
そこには顔を赤らめながら綺麗な少女と話す白雪王子の姿が。
王女は目の前が真っ暗になり 気が付けば自分の部屋にいました
あんな白雪は見たことがない どうして、どうして、どうして。
今日はここでおしまい。 今日は夜遅いからもう寝なさい。
また話してあげますから。 そう、いい子よ。おやすみなさい。
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