リビングドールのイレットと交わることが、ぼくの生活の大半を占めていた。彼女はドール――人形に魂が宿った存在で、美しい少女の形をしていた。カールした髪は薄紫で、幼めの顔にはあどけなさと艶めかしさが混じり合っている。華奢な体躯はほどよく肉がついていて、肌はきめ細やかだ。
今は夕方だった。ごくごく普通の住宅街の、ごくごく普通の一軒家の、ごくごく普通の部屋の、ごくごく普通のベッドの上で、ぼくはその人形と一緒にお互いの身体を触って、夕焼けの中、恋人のように戯れている。
そう、人形と。
「お兄様、わたし、キスがしたい」
まるで秘密を共有するように、布団の中でひそひそとイレットが囁いた。
イレットに乞われるままに、ぼくは唇を重ねた。イレットは瞼を閉じて、気持ちよさそうにしていて、それが愛おしくてたまらない。唇を離して、イレットの薄紫色の髪を梳いて、柔らかい頬を撫でた。イレットははにかんで、
「わたしのこと、好き?」
「うん、もちろん」
「ふふっ、ねえ、お兄様のおちんちんがおっきくなって、わたしの足に当たってる」
イレットは言うと同時に、手を伸ばして下着越しにぼくの性器に触れた。淡くもどかしい刺激に、少し声が漏れた。
「えっちなお兄様。わたしのこと好きだなんて言って、欲情してる。女なら誰でもいいんじゃないの?」
「違うよ」
「ほんとう? お兄様はとってもえっちだから、信じられないなあ」
イレットは喉を鳴らして笑いながら、ぼくの下着の中に手を入れて、性器をしごいた。汗ばんだ性器を、イレットのひんやりした手が冷ます。しかし性器は、また熱を帯び始める。
「気持ちいいのよね、お兄様。ここがいいんでしょ?」
イレットはカリと裏筋を指で引っ掻いた。そのたびに、ぼくの口からだらしなく喘ぎ声が漏れた。イレットはそんなだらしない喘ぎ声を楽しんでいるようだった。
「お兄様の声、大好き。もっといっぱい聞きたいな」
「それより、イレットの声も聞かせてよ」
「えー。……いいけど」
イレットは名残惜しそうに性器から手を離して、そそくさとドレスを脱ぎ始めた。そんなことせずとも魔法で一瞬で消せるのに、そうとわかってあえてそうしなかったようだ。
イレットは下着だけになった。
ブラジャーが落ちると、なだらかな肌色に桜色の乳首が浮いている。パンツが脱げると、そこから綺麗な割れ目が覗いた。すでに濡れて、夕日を反射している。
綺麗だ。作り物染みた恐ろしい美しさがそこにあった。
「触っても良い?」
「うん。たくさん触って」
イレットの身体に手を伸ばして、崩れかけの砂山に触れるようにそっと肌を撫でた。作り物染みた美しい肌は、しかし人間らしく柔らかい。全身を焦らすように触ると、イレットは、ん、んと喘ぎ声を堪えた。
乳首に手を伸ばして、擦ったり、つまんだりした。
「ぁ、お兄様……んっ」
イレットは目を閉じて耐えている。
右手を下に落として、性器に指を沿わせた。何時間もベッドの中で戯れていたので、イレットの入り口はすでに濡れており、すんなり指が入った。
「――んっ!」
イレットは固く口を引き結んだ。それでもぼくが中で指を動かすと、その口がほころんで、喘ぎ声がそこから漏れた。
「あっ、はあっ、んっ、お、お兄様っ、ぁあ……」
イレットの切なげな表情には、すぐ壊れるガラス細工みたいな、儚い美しさがあった。少女特有の可愛らしさもあって、ぼくの心をざわつかせた。
イレットの桜色の乳首に口づけし、控えめなふくらみを舌で転がした。イレットの身体が震えた。何時間もベッドの上でいちゃいちゃし続けていたので、イレットの身体は感じる準備が整っていた。
「お兄様っ、あっ、だ、だめっ……んっ、も、もうっこのままじゃ、いっちゃ、ぁ、ああっ」
「なに?」
「は、早くっ、い、入れっ、て、お、お兄様の、はあっ、はあっ」
「何言ってるか聞こえない」
と嘘をついて、右手の指を速くした。右の乳首は舌で転がしたまま、左手を左の乳首に持っていって弄った。
イレットの喘ぎ声が大きくなり、部屋の外まで漏れそうなほどだった。
「やだっ、お兄様っ……! んっ、あっ!」
もうすぐ限界だな、と思った。最近はずっとイレットとこんなことばかりしているから、そのことが良く分かった。
イレットの表情が見たくて、目だけ上に向けた。イレットは目を固く閉じて、必死に声が漏れるのを抑えていた。
そのイレットの目が、少しだけ開いた。アメジストのような妖しい紫色の瞳が、ぼくを見ている。しまった、と思った時にはもう遅かった。
イレットの瞳から視線を逸らせなくなってしまう。
ぼくは、動けなくなってしまった。脳からの命令が、目と口以外のどこにも届かなくなってしまう。
魔力を流し
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録