まぁ、そんなこんなで時間は過ぎて、肝試しの時間になった。
ペア分けは、まあ想像通りだと思われるが…。
『はーい、んじゃカップルで勝手に行ってくれ、順番は自由に』
ほらな。
相手が居ない組はどうしろと!?
『…宵人くん』
「んあ?おー夢月、良く寝れたか?」
『うん…、ね、一緒に…行かない?』
「あー…、んじゃ一緒に行くか。独り者同士」
どうにか一人で周るのは回避できた。
順番は最後に決まってる、終わった奴は帰って即イチャイチャして構わないと言う事だから、全員さっさと戻ってきて即帰るだろう。
そう考えていた時期が俺にもありました。
俺達以外の全員が出払って10分後、まさかの一組も帰って来ないという事実。
この事から予測される事態は一つ。
「…先生、帰ってい『駄目に決まってんだろー?、良いから行きな』…はい」
確定的に明らかな事実は一つ。
取り敢えず夢月が可哀想だ。
いくら特技の三病睡眠を発揮したとて、立ったまま眠り、そのまま歩くなんて不可能。
しかしその場に座ってしまえば巻き込まれて一緒に犯されるのも眼に見える。
…つまり、夢月はずっと…。
『…宵人くん、行こ』
「で、でもさ。夢月が…」
『大丈夫…。覚悟、してるから』
…ならせめて負担を減らすために急ごう。
それならまだおっぱじめてない奴等も居るかも…。
「…っし、急ぐぞ!」
『うん…!』
そして俺達は、一つ目のカードがある所へと走り出した…。
//
コイツは酷い。
一つ目のカードのある資料室では、本が散乱していた。
しかも所々べちょべちょになっていたり白く染まっていたり。
これは夢月には刺激が強いかもな。
え、俺?慣れたもんだよこんくらい。
「夢月、下見るなよ」
『…う、ん////』
奥に行ってカードを取ろうとすると、小さく「くちゅっ」と音が鳴った。
下の方から音がしたので見てみると、濡れた本ではなく水色の粘液体だった。
そして。
『ひっかかったひっかk「そぉいっ!」ぶふっ!?』
もっててよかった、塩。
え?、なんで持ってるか?、気にすんな。
つかこれもう肝試しでも何でもねーじゃねえか!
何だよスライムトラップって!?
『ふへ〜、しょっぱいぃ〜、しかも微妙に辛…、ふぇくしゅ!?』
「夢月、カードぎりぎり取れたし行くぞ」
『う、うん』
残念だったなスライム。
俺の塩は特別製だ、精々くしゃみにもがくんだな!
…それ塩胡椒じゃね?、って思った人、正解です。
次の場所は職員室。
どんなトラップが仕掛けてあるかわかんねーし、気をつけて…。
うん、ここにも青い液体が有るよ。
…これもう完全に肝試しじゃ無ぇだろ。
「あ、夢月。その人体模型に近付くな」
『…?』
「それスケルトンだから、近付いたら襲いかかるタイプだと思う」
『…ほんとだ』
「そこの扉、開いたら外で待っててくれ、何か嫌な予感がする」
『分かった…』
そうして青い液体を避けつつ我等が担任の机のカードを持って脱出する。
…する筈だった。
『…ふふふ』
「さっさと出た方が良いな、あの人体模型、俺の記憶が正しければ…」
『待て〜、皆瀬宵人〜』
「や は り 貴 女 か」
『ふふふ…、この保健室の二神の片割れ、ディードさまから逃げ仰せられると思うなよ〜?』
このディードという人体模型…、スケルトンは、自分で言った通り保健室勤務の教員の片割れだ。
因みにもう片方はダークプリーストである。
そして、俺が苦手なリア充である。
そんなリア充が何故ここに居るのか?
「何で先生はここに居るわけ?」
『…カグラの奴が、もっと良いヤり方を教えてくれるって言ってその話に乗ったら、ここでずっと立ってるはめになったのだ…』
「裸で?」
『…これがプレイだ、と言い張ってて、それを確認したいならずっと立っていろって言われて、ずっと立ってたらなんかどんどん気持ちよくなってきて…』
この教員、羞恥露出プレイに目覚めおった…。
夢月は逃がしておいて正解だったな。
…聞こえてないわけがないだろうが。
「そうですか、貴女は自慢の彼氏とイチャイチャしててくれて結構ですよ。俺等で最後なんで」
『え…、そうなの?』
「ええ、嘘付いたってしゃーないですし」
『……………ダ〜リ〜ン♪』
あ、帰った。
つーか先生もわざわざ彼氏持ちをセレクトしなくてもよかっただろうに…。
「んじゃ行くか」
『…宵人、くん…?』
「夢月、どうだ?何か変な事あったか?」
『…裸の人体模型が、走ってった』
「あぁ…」
//
さて、幾分か飛ばして俺達はついに最後のカードの在り処、体育館へと辿り着いた!
「一体この異様な雰囲気(魔物の魔力が溢れ出した結果)の中で何が起こっているのか!」
『…えっち』
「絶対そうだよな!、今まで一人も会わなかったしな!!
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録