ダークスライムさんが男の娘で遊ぶお話

目が覚めた。
目が覚めたのに、目の前は真っ暗だった。
…いや、僕の後ろに扉があるから真っ暗ではない。覗き窓もあるからここは部屋なのか。

…えーと、ここは何処なんだろう。
取り敢えず、僕の家ではない。
あと服も着ていない、首には首輪と妙な魔方陣、そして紙切れが括り付いていた。
紙切れは二枚、一つは暗くて読めないけどもう片方は字が光っている。
読める、数行の文に、僕の何かが籠められている。

ふと掴んで目にしたその文字は。

僕の全てを否定する。

僕の母親の文字だった。

『ユミルへ
  お母さん達は、どうしても外せない事情であなた達二人とお別れすることになりました。
  でも大丈夫です。あなたの近くには、お姉ちゃんが居ます。
  また無事に出会える事を願っています。
                              お母さん』

外せない事情?
そんな事で僕達は捨てられたのか。
お姉ちゃんは?
傍には居ない。
いや、この汚い部屋の一角に、埃の積もりが浅い場所が有る。
其処に座っていたのかもしれない。
でも、今お姉ちゃんはここには居ない。



ちょっと待て。
この部屋には窓はない。
有るとしても扉の覗き窓…、いや。

『格子窓』だけだ。

「…っ!!」

がしゃぁんっ、と大きな音が鳴る。
扉は硬い、格子が弾き鳴らした音が耳を貫く。
それでも、僕は一つの可能性を否定したかった。
僕は、いや。
僕達は。

売られたのかもしれない、と言う可能性を。

「出せっ、ここから出せぇっ!!」

「うるせえぞ!!、静かにしてろ!!」

格子窓の隙間から、薄い鋼の輝きが差し込まれる。
所々が鋭く尖り、僕の肌からも赤い液体が滲み出す。

「お姉ちゃんは!?、お姉ちゃんは何処だぁっ!!」

「ああ?、姉ちゃん?、…ああ、あの別嬪さんかい!
 あいつなら公爵殿が酷く気に入っちまってネェ、今頃慰み者だろうよ!、ヒャッハハハハハ!!」

…ああ、確定した。
僕達は、その公爵に売られたんだ。
一生をここで、奴隷のように過ごすんだ。

お姉ちゃんは慰み者にされ。
僕はきっと永遠に労働を強いられ。
そして二人一緒に朽ちていくのか。

ふと、僕の体がへたりと崩れ落ちた。

「てめぇも姉ちゃんに負けず劣らず別嬪じゃネェか!
 後5年成長してりゃ慰み者にしてやってもよかったなァ!、はっはははは!」

「…僕は、男だ…」

「あぁ?、…うおっ、ついてやがる!?」

何なんだ、こいつ。
うるさい、もういい。
僕はこれから、お前等のように働かされるんだ。
なら休んだって、構わないだろう。

「おーおー、だからこいつ連れてきた時にあいつが息荒かったわけか…。
 って、坊主!、どうした!?」

うるさい、眠るんだ。
何時働かされるのか分からないんだ、僕は寝る。
固い床でも、人間のメカニズムは寝れるように設定されている。
ああ、視界がまどろんで行く。
僕はお姉ちゃんの無事を望みながら、眠るしか出来ないんだ…。

_\_

「んう…」

…起きてしまった。
僕の体内時計の時間から考えて、恐らく今は夜中。
お姉ちゃんが帰ってきた形跡は…、無し。
看守は…、この辺には居ないな。

ぺちゃ…

ん?
牢屋の外から何か聞こえたような…。

くちゅ…

…水っぽい音。
でも、その割にはちょっと粘液質かも…。

…………

あれ?
止まった…?

ぢゅるんっ

「ッ!?、う、うわぁああぁあああっ!?」

格子窓から、何か入ってきた!?
粘液質な何か…、紫色。
体の中のあの球体…、まさか。

『っぷはぁ、いたいた可愛い男の子♪』

粘液が人の形を成した…。
やっぱり、魔物か!
…でも、この魔物って確かダークスライムじゃ…。
何で、ダークスライムがこんな所に!?

『「イルウェ」』

…え?
何で、この魔物がお姉ちゃんの名前を?

『あの子ね、公爵にすっごく可愛がられちゃってて多分今日は戻ってこないよ?
 だから、アタシがお姉ちゃんの代わりに傍に居てあげよっか?』

「…いらない、帰れ」

『うわ、可愛い顔してすっごく生意気』

「名前も知らない奴と一緒に居たくないだけ」

『あ、じゃあ名前教えたら居て良いんだ?、アタシはヴェノマ』

「いや、そういう事じゃ…」

『そんじゃあ名前も教えたし早速…、と行きたいけど』

突然、ヴェノマとか言うダークスライムが僕に向かって近付いてきた。
そして顔を近付けてきて、突然僕の口に…!?

「んむぅっ!?」

『れるー…、べちょ、んむ、んふふふ…』

ヴェノマが僕の口の中に入り込んでくる。
形容するならキスなんて言葉よりもこっちの方が遥かに正しいだろう。
舌であろう部分を蠢かせつつ、前後に動かす。
まるで緩やかなイマラチオをされているような気分に
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