ドリアードと核戦争後の世界


木が生えている。
いや、正確には木ではない。
「世界の終り」がおこった後、「自然な」木は地球上には殆ど残ってはいない。
その大多数は燃え、残った僅かな木も環境の急激な変化に耐え切れずに朽ちていった。
ならば、この木は何なのだろうか。
これは木ではない。もっと正しく言うならこれは「ドリアード」と呼ばれる種族なのだ。
木と同じように光合成を行い、貴重な酸素を排出。さらに、個体によって違う果実を実らせてくれる。
人間が生き残るために欠かせない役割を担っている、(人間にとっての)最重要種族の一種。
それが「ドリアード」である。



「ああ、退屈。………だれかと話がしたいわ。
 人間でもいいし、エルフでも構わない。イタズラ好きなインプやピクシーは本当は困るけど、
 今なら抱きしめて頬を撫でるほど歓迎ができる気がする。
 一体、いつになったら実をつけることができるのかしら」

彼女は荒野の中、たった一匹で聳えていた。
岩と、砂埃と、強い日差ししか無い中、悠々と存在していた。
ドリアードの集落、通称「森」から離れた場所に落ちた一粒の種から育ったドリアード。それが彼女である。
彼女の望みは一つ。種の繁栄。共存している種の繁栄。星全体の繁栄。増え、増えて、増え続け、やがては荒野を森林へと変えること。
それこそがドリアードという種族全体の目的。

そのためにも、実をつける必要がある。
実の中にある種は荒野に根付き、やがて立派なドリアードとなる。
彼女もドリアードの一匹として、己の役割を立派に果たすつもりであった。
………あったのだが。

「ああ、退屈。歌を歌えど聴く者はおらず、空を見れど雲の欠片も無い。
 退屈だわ、ああ退屈。一体、いつになったら実をつけることができるのかしら」










結局、彼女が実をつけることがそれから二週間後になってからであった。
その日も相変わらずの晴天、三百六十五日変わることはない雲一つ無い天気の日に、ようやく彼女は出会った。

「あらぁ、大丈夫かしら。今にも倒れ臥してしまいそう。
 死んでしまっては私にとって不都合だわ。ちゃんと生きてくれないかしら?」
「………あぁ?まさか、ドリアードなのか?」
「はい、ドリアードですわ。それとも他に何かに見えてしまいましたか?
 それは困りましたね、どういたしましょうか?」
「やった………やったああああぁああぁぁあぁぁぁ!ドリ、アードが、ある!
 ここにある!俺が見つけたんだ!俺の物だあああぁぁあぁぁぁぁああぁ!!
 やったああああぁあぁああああああぁあぁぁぁあぁあぁあああああああああああああああああああ!!」

フラリと一人の男がやってきた。
頬はこけ、骨が浮かび上がった体を引き摺り、それでも彼は彼女に巡り会った。
何故男は一人で旅をしていたのか、男がどのような人生を送ってきたのか、どうして今このように死に掛けているのか。
そのようなことは何も意味は無い。
こうして巡り会えた。
男にとっては誰も見つけていないドリアードを見つけることができた。
ドリアードにとっては待ちに待った人間の雄を見つけることができた。
それだけで十分である。

おもむろに男は身に纏っていた衣服を全て脱ぎ捨てた。
汗と砂埃、垢やフケに塗れたその裸体を荒野に晒し、そのままドリアードに近づいた。
仮に他の人物がその場にいたならば、少し遠回りに立っていたとしてもその体臭に顔を顰めたことだろう。
しかしドリアードは嫌な顔などしない。むしろ頬は紅を纏い、瞳には興奮の色が濃く出てくる。

「喉が、渇いた。まずは樹液を飲ませろ」
「喜んで、さあどうぞ。お好きなだけお飲みくださいな」

ドリアードは自らの豊満な胸を持ち上げると強く寄せて乳首をくっつける、そしてそのまま二つの乳首を男に差し出した。
無言で咥えこまれた乳首から、樹液が放出される。
よほど喉が渇いていたのか、男は夢中で飲み続ける。
その姿を見つめながら、ドリアードのアソコは徐々に湿りつつあった。
樹液を与えること事態が彼女にとっては生殖行為の一部。
その興奮は高まるばかりである。

「んぐ、ん、む。………ぷはぁ、はあ、ああ美味い。こんなに大量に水分をとったのはどれだけ久しぶりなんだろう」
「ご満足いただけましたかしら?うふふ、そろそろ私も肝心なモノが欲しいのですけど………
 ああ、はしたないですわ。私ったらもう、早く欲しいので………うふふ」
「まあ待て。慌てるな。ほら、じゃあまずはしゃぶれよ」

翡翠色に輝く彼女の髪を乱暴に掴むと、恥垢に塗れたアレを顔に押し付ける。
ドリアードは口から舌を伸ばすと、丁寧に、情熱的に男のアレに這わせ綺麗にしていく。
舌の先を尖らせ中々取れない垢を削ぎ落としたかと思えば、広く伸ばした裏筋全体を下から上へとゆっくりと這い上
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