俺の名はユウゴ。実家から離れた大学に通っている学生だ。
志望していた会社への就職が決まり、もう大学生としてやる
事といえば彼女を作ってDT卒業をする事だけだ。
まあ、この4年間全くの実り無しなんだがな。
そんなある晩、俺が自宅でごろごろしてた時だった。
パリィ―――
乙________ンッ!
自宅の窓ガラスが割れ、そこから一人の黒い女性が入ってきた。
「フリーズ!お前は完全に包囲されている!」
「ま、待て!お前何!?」
「貴方がナニをしてないから来たのよ!」
舞い散り輝くガラス片と共に、蝙蝠の翼と湾曲した角を持った
一人の美しい女性が現れた。黒いスーツを身にまとい、
スカートから伸びるすらりとした脚にはストッキングを
履き、さらにそのなまめかしさを際立たせている。
「貴方には『性行法第23条 21歳以上の童貞保持禁止』の
違反が問われているわ!」
「……はい?」
彼女の言葉は義憤に満ちていて、本当に世の中のことを考え、
過ちを正そうとしているような声色だ。言っている事はまあ
さておき。
「ど、童貞だったら何がいけないんだ?」
「いい!?魔物がこの日本という国に侵攻した当初はまだ
未婚の男なんて山ほどいたけど、今この島国は男日照り
なのよ!『水は豊かでも男が貧しい国』日本なのっ!
だから貴方には童貞なんて早く捨てて魔物の番になる
ようにして貰わなきゃ駄目なの!」
「なんてこったい、人権って奴は何処に行った」
「そんなもの国会議員にクノイチを向かわせたり、魔物化
させていったら私たちのものになったわよ」
「うわあハニトラ怖い……」
「そんなことはいいの、早く魔物娘のお嫁さんを手に入れないと
あなたは『10年間のチンコ刑』になってしまうわ」
「チンコ刑」
「おちんぽに延々といやらしいことをされながら魔王様の力の源
である『魔物と人のいちゃいちゃパワー』を提供し続けるのよ」
「結婚だろうそれ」
「それだけじゃ無いわ。もしかしたらソレに付け加えて罰精1gの刑
も追加で受けるかも知れないのよ!」
「いや死んじゃうだろうそれ!自分一人でそんなに出せねえよ!」
「大丈夫、専門の魔物娘「搾精執行官」が搾り取ってくれるし、
休憩だってしっかり取るしスタミナのつく料理も搾精官が
作ってくれるから衣食住は万全よ!」
「結婚じゃん!」
「あっちなみに搾精執行官の資格は私も持ってるわ」
「何が言いたい」
「俺もな?魔物娘に偏見があるわけじゃあ無いんだ。むしろ俺は
魔物娘に積極的にアピールをしてきた。それでもモテないんだ。」
「そんな!?貴方みたいな搾りたくなる男そうそういないのに!?」
「いやその発言はおかしい。とりあえずな?魔物に声をかけてみても
みんな怯えた表情で離れて行ったり、微笑まれながら『奥さんを
泣かせちゃダメよ?』とか言われるんだよ。んでこの間知り合いの
ウィルオウィスプに声かけしたら『浮気なんて軽蔑するわ!』とか
言われたんだ。わけわかんない。」
「あーっ、それって、うんめいの、あいてが、いるんじゃ、ないかな」
「おい、なんか良くわかんないけど目を合わせてくれ。」
……俺から魔物の臭いなんてするか?」
ガバアッ!
「くんかくんかすんすんすんすんすん…………ぺろっ」
「うわあっ股間に顔をくっつけるな!ってか今舐めただろ!」
「チャック下すわよ〜」ジ―ッ
ボロン
「な、何をッ」
はむっ ぷちゅっ ベロベロベロベロベロ
「なあ!?お前何して……」
じゅぷぷぷぷっ グッポグッポグッポ
「ウッ」
「ぷはぁ
#9829; おいしかった」
「はぁ……はあ……な、何がしたかったんだ」
「うん。魔物の臭いがするかどうか調べてたのよ」
「で、どうだったんだ?」
「おいしかった
#9829;」
「ぶっ飛ばすぞ」
「あっ、ごめんなさい。連絡用のスマホが電池切れになりそうなの
充電器貸してもらえないかしら?」
「あ、ああ。……ってありゃ?部屋が汚すぎて見つからない」
「そこの冷蔵庫近くのコンセントに刺さってるわよ?昨日そこに
置いてたじゃない」
「おう、そうだtt……なんでお前が知ってるんだ?」
「……Oops! 」
「そういえば去年の成人式後に、搾精検査とかいって家に上がり
込んできたのはお前だったな。」
「……」
「その後一人暮らしをする事になって、生まれて初めて魔物娘に
アタックしまくって玉砕ているのがこの一年間。」
「……」
「なあ、一つ質問だ。」
「何かしら?」
「お前はいつ、俺に近づいてきた?」
「キミのような勘いいガキは嫌いだ
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