魔物娘という知的存在との共存が進んだこの日本。
あらゆる問題が魔術によって解決されつつあったこの国で、
ひとつの悩みを抱えた男が1人……その名は天堂佳樹。
俺である。ちなみに高一の16歳。
「いやー、彼女できねえなー。多分無理やり襲われるの期待してたせいで
まったく魔物の女の子と関わんなかったからだろうなー、
もうクラスにフリーの女の子いねえや」
マンションのベランダから薄く桃がかった夜空を見つめ、ぼやく。
まあこれから出会いが有ればいいんだが、これからの3年間幸せカップルを
見ながらぼっちなのは辛い。
「まあ自業自得なんだけどね。」
「あなたが孤独なのはあなたのせいではありません!
すべて魔物が悪いんです!」
上から女の子の声が聞こえた。それと同時に闇に染った空に
一筋の光が降り注ぐ。そして俺の元に舞い降りたのは、
白い翼と金色の髪が目を引く、一人の少女であった。
「私の名前はレイドル・レイセント・ターダ。
魔力に魅入られていないあなたを導く者…」
レイドルと名乗る天使は恭しく空中で礼をし、
そのあと俺のいるベランダまで優雅に降り立った。
「うわああああああああああ!天使だああああああ!
逃げろぉぉぉぉぉぉ!」
俺は咄嗟に呟いてしまった
レイドル「呟いてない!思いっきり叫んでます!」
佳樹「取り敢えず逃げて警察!逃げて警察!」
俺はダッシュでベランダの窓を開けて…
開かない!なんかヘブライ文字みたいな光る文字が窓にベッタリ張り付いてる!
レイドル「取り敢えず落ち着いて!危害は加えませんから!」
佳樹「うるせえお前知ってんだぞ!天使っていえば魔物娘を根こそぎ
殺そうとしてる危険な集団なんだ!殺人宗教の信仰対象に
導かれてやるもんか糞溜め野郎!肥溜めに突っ込んで100回死ね!」
レイドル「口が汚い!!!」
佳樹「でも魔物は殺すんだろ?」
レイドル「うっ……それは、魔物は人のあるべき姿を歪める訳ですから」
佳樹「ほら見た事か!ご通行の皆さん聞いてください!天使っていうのは
無垢で無害な魔物の子供すら縊り殺す極悪非道な奴らなんですよ!」
レイドル「いやいやいやいや!何もそこまで言ってないですって!」
サキュバス「天使サイテー!」
バフォメット「ひどい奴らじゃ!」
レイドル「誰だお前ら!」
サキュ・バフォ「オーディエンスですが?」
レイドル「ですがじゃねーですよ!」
佳樹「だいたい人と魔物が仲良くやってる所になんで来たんだよ、
殺人がしたいがために遠路はるばる来たの?グ
#9899;ンギか?」
レイドル「グロ
#9899;ギは時間という縦軸、我々天使は
別次元っていう横軸から来てますけどね。」
佳樹「面白いよなこういう対比。」
レイドル「わかる。」
佳樹「コイツ自分が殺人鬼って認めたぞぉぉぉぉぉぉ!」
レイドル「違う違う違う違う!」
佳樹「あのな?この世界は魔物によって世界平和がなったんだよ。
禁欲だのなんだので世界は救われず、エロの力で救われた。」
レイドル「えっちなのはいけないのです。」
佳樹「そうは言うけどな?事実禁欲の結果究極に捻れて
うんこをばらまく羽目になった中世ヨーロッパがあるだろ?」
レイドル「うっ…」
佳樹「エロをクローズにする国の方が強姦が多かった歴史もあるんだぞ。」
レイドル「ぐぐっ…」
佳樹「これで魔物娘を殲滅なんてしたら…」
佳樹「天使のせいで人類は滅亡するんだよ!」
サキュバスa d g i バフォ「な、なんだってー!」
レイドル「増えたあああ!」
サキュバスb「この辺でコントをやってるって聞いて」
サキュバスg「飛んできました。」
レイドル「てか普通サキュバスa b c d とかでしょ。
なんで飛び飛びなんですか?」
サキュバスi「バストですよ。」バルンッ
レイドル「イヤミか貴様ッ!」ペッタリ
佳樹「まあでかけりゃいいもんじゃねえよな胸は。Dホイールとおなじ。」
レイドル「佳樹さん…!」
佳樹「俺はスレンダー美人好きだぜ。」
レイドル「ありがとう、少し救われました…。」
サキュバスg「ん?エンジェルといい雰囲気ってことは」
サキュバスa 「こいつ勇者になる気だ!通報しろ!」
サキュバスd「独房にぶち込んでふんぐりまんぐりさせてやる!」
バフォ「お幸せにのう(*´ω`*)」
佳樹「ま、待て!誤解だ!」
警察キュバス「警察だ!」
佳樹「ここ5階だぞ!?」
警察キュバス「まあ翼あるし、それより夜中なのに
薬キメてるレベルのコントしてる奴がいるって通報があったのよ。」
佳樹「あっすみません。」
警察キュバス「そしたら天使がいて。」
レイドル「くっ魔物め!」
警察キュバス「だから二人とも逮捕ね!」
佳樹・レイドル「なんでさ!」
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