素晴らしきハーレム





全身が寒い。季節は夏が終わったばかりだというのに体の芯から
冷たい感覚が全身に広がっていく。

部活帰りの夕方、俺は恋人たちと共に下校していた。

「どうしたのユウキ?具合悪そうだけど」

ああ、少し体が寒くてな……

「風邪でも引いたのか?」

「どのくらい前からですか?」

ああ、2ケ月前くらいには兆候が出始めてたな。病院にも行こうか
悩んだけどいかんせん寒いだけだからな。

「晩御飯はあたたかいものにしておきましょうね」

「おっいいな、アタシ今日はカレーの気分だなー」

「もう、食べたいものを決めるのは旦那様なんですよ?」

いやいや、俺も丁度カレーが食べたかったからさ
今日はカレーで決定な!

「へへっ、さすがアタシ達の旦那様だぜ」

「もう……旦那様はお優しいんですから」

「ささっ、早く帰ってみんなでご飯作るよ!」

皆と会えてよかったな……。俺の人生、女の子にこここまで
大切にされるなんて思わんかった。

「嫌ですわ旦那様、貴方のような優しいお方なんて、地球上の
 どこを探しても見つかりません!」

「あたし達3人の事を同時に受け入れてくれて、その上平等に
 愛してくれてるもんな、なかなか出来るコトじゃねえって!」

                なかだし
「そうそう、夜だってちゃんと皆に膣内射精してくれるから
 3人ともハーレムなのに精の補給はばっちりだよ
#9829;」


おまっ、頼むから町のど真ん中でそういう事言わんでくれ!
周りの人に聞かれたら……例えばあそこの爺さんはまったく
反応してこないけど、内心苦笑いしてんだよ!


「あら
#9829;そんなことを言うなら今日の夜は
 甘えさせてあげませんよ?ふふふhearts;」

ぐっ……くっそ、卑怯だぞお前ら!

まったく、お前らから弄ばれる生活の所為で夕方辺りから
ムラムラするような体になっちまった。

「夕方になったら即ハメだからな〜
#9829;
 もう頭ン中までチンポ状態だな!」


こんな生活が2か月も続けば誰だってこうなるわ!


「私たちが出会って……もう2か月も経つんですね」

「あんまりにも楽し過ぎて全然時間の感覚が無いな!」

「そうだねー」

皆、改めて言うのもなんだが、俺はお前ら3人を幸せに
してみせる……だからこれからも宜しくな!

「うん!」「おう!」「ええ!」




「おっすユウキ、元気そうだな」

ヴゥ〜 ワンワン!

「あ〜、ワンちゃん可愛い!」

ワンワンワン!

「こらイヌタロウ!吠えるんじゃない!」

おっトモキ、今は犬の散歩か?

「ああ。母ちゃんが暇なら連れてけって言ってて仕方なくな。
 ……おいイヌタロウ!ユウキとはお前が赤ん坊の時から顔見知りだろう!」

ヴゥ〜 ヴゥ〜 

「アタシ達にいっつも吠えてくるいけ好かない犬ッコロだぜ……」

「あら、ワンちゃんはお嫌いですか?」

「こ、怖くなんかねえし!!」



「すまんなユウキ、どうにもお前を見るたびに吠え掛かっていく
 ようになっちまって……」



昔は俺にも良くなついててくれたのに……
たしか2か月前くらいからこうなったんだよな〜








「確かに、2か月前に肝試しに行ってからずっとこうだな」



トモキがそう言うと、空中でふわふわと浮いている俺の恋人達は
一斉に俺から目を反らした。


なぜだろうか?

16/09/07 19:22更新 / なめろう
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