第二話 調教 その一

えっと、結論から先に言うと僕はライアさんに調教されることになりました。
他の女には起たないように、起っても絶対に射精しないように僕の体をライアさん専用に作り替えるんだそうです。
人間の領主クロードさんの浮気防止術でもいいんだそうですが、婚姻関係にない限り効果が正常に発動してくれないから結婚してない状態では浮気を成立されてしまうのでアウトだそうです。

仕事が終わるとすぐに自宅に直行した。
ライアさんも仕事が終わり次第来てくれるんだそうなので、先に体を丁寧に洗っておく。
特に下半身は念入りに、不潔だと性病の危険が増すから。
十二年前の流行り病で僕の両親は亡くなっていて、父方の祖父母も亡くなり、祖父ちゃんの奥さん、つまりお祖母ちゃんも亡くなっている、一番亡くなった人が多い家がうちだった。
その結果うちには僕一人しかいない。
初代クロードさんやその奥さん、それに二代目クロードさんの奥さんアメリアさんも亡くなられて、行政が一時麻痺するほど大騒ぎになり、祖父ちゃんにも病気の原因は分からなかったけど、やがて判明した。
教会が、クルツの土地に呪いをかけたんだ。
ツィリアさんによってすぐに浄化が施されてやっと流行り病が終わったころには、二千五百人いた人間の内七百人以上が命を落としていた。
騒ぎが完全に収まるまでにさらに五年の時を要して、だから僕のようなクルツができて本当にすぐ生まれた世代にとっては大事件でとてもよく覚えている。
「その結果がこれなんだから、空しい。」
家族のほとんどを失ったのに、僕は今そのせいで一人気ままに過ごしている。
施療院は三年前まで南部開発局からけが人が良く来たけど、今統括をしているランスのおかげでけが人は減ったし、一年前にクルツに来たハルトという外界の医術師のおかげで負担はさらに減った。
おかげで正直、施療院に僕がいる意味は一気に薄くなった。
祖父ちゃんも僕が施療院で必死に働くことに否定的で、ハルトが来て以降僕は非常勤という形になっている。
「うーっす、来たぞ〜」
ライアさんが革袋を担いで入ってきた。
「あ、いらっしゃい。」
「風呂できてるか? 汗かいたし入っておきたいんだけど」
「できてます、場所わかりますよね?」
返事はなく、ライアさんは風呂場に向かって歩いて行った。
セオリー守って覗きに行くのもなしではないけど、どうせあとでいくらでも裸を拝むチャンスはあるんだしその必要もないかと思いとどまる。
そう言えば革袋には何が入れてあったんだろう。
ちょっと気になるけど、勝手に開けたら叱られそうだから我慢。
五分ほど待っていると、ライアさんは風呂場から出てきた。
全裸で。
「え……どうして裸?」
「すぐ脱ぐのにまた着直すのも面倒だろ?」
ライアさんはあっさりと答える。けど僕としては相手の服をセックス前に脱がすってこともやってみたかったからちょっと残念。
ライアさんは革袋を片手に持つと、僕の首根っこをつかんで僕の部屋に連れていく。


ベッドの上に座らされた僕は、幾度となく夢想していた妄想オカズ順位二位のパイズリをされている。
にゅくにゅくにゅくにゅく
僕のチンポですら覆い隠されそうな大きな胸で僕の物を挟んだライアさんは、何も言わずに僕の物をしごいている。
「うぁっ おゎぁっ ああああああ」
超圧力と圧倒的な快感でろくに意味のある言葉も出すことができない。
妄想よりずっと強烈な快感だけど、妄想と違って言葉攻めはない。
ライアさんの表情もちょっと妙だ。
まるで何かを確かめるみたいに、怪訝な顔で細かく手つきを替えている。
ぎゅむきゅむむきゅむにゅ
それでも十分すぎるくらい気持ちいい。
ぐにゅむにゅぎゅむにゅむ
「なんかが違うな……」
そう言ったライアさんはパイズリをやめるとおもむろに立ち上がる。
空気に触れた股間が疼いてさみしさを訴えている。
何でやめてしまうんだと僕は非難がましい目をしていたんだろう。
「そんなに焦んなよ、もっと気持ち良くしてやれるやり方探ってたんだし、あんなのただの前戯なんだからよ。」
そう言うとライアさんは迷いもなく、ギンギンにそそり立った僕の物を自分の秘部に呑み込ませる。
ぎちぎいぎち ずっずずずず ごつん
前回よりもあっさりと僕の侵入を受け入れたライアさんの奥にたどりつく。
「ふおぉ……やっぱこれはすげぇ……」
前回と違ってただ締めつけるだけじゃなく、揉みほぐすように熱い粘膜が蠢動して僕のチンポに強烈な快感を与えて来る。
もっと快感を貪ろうと腰を動かそうとした瞬間、ライアさんに止められた。
「焦るなよ……今はアタシのターンだ。」
そう言ったライアさんは僕の体に手をまわしてくる。
触れたと思った両腕は、まるで別の生き物のように僕の体をまさぐってくる。
左手が膝から脚部をなぞるようにやさしく這いまわり、右
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