戦争とは、互いの目的の為に起こる―――
此処はある戦場。
大人1人が隠れられる程の草が生い茂る場所で戦争が行われていた。
「良いか!なるべく殺さずに男を捕獲しろ!」
デュラハンが魔物娘達にそう告げる。
そんな中、1人のケンタウロスの少女が震えている。
(何で……私はここに居るんだろう……?)
ケンタウロスの少女―――タウはそう思った。
彼女は拾われた子供だった。
偶々親魔物領だったのが幸いしてか、ある農家に引き取られた。
もっとも、最初に見つけたのはその家の子供―――ロドと言う少年だったが。
それから数年、2人は15歳になった。
もっとも、関係と言えば仲の良い兄弟に見えるだろう。
しかし、タウも魔物娘だ。
ロドに恋をするのは必然と言えよう。
しかし、そんな生活は続かなかった。
ロド達が住んでいる町から離れた都市『エクゼクト』から徴兵令が下されたのだ。
つまりは戦争である。
相手は教団であった。
男手としてロドが行くはずだったが、運悪く怪我をし徴兵令を免れた。
しかし、その町を治めていた貴族がロドに戦争に行けと命じた。
貴族の子供に戦争をさせる訳にはいかないという本音が見えたが、断ったら一家は処刑されるだろう。
そんな事はさせたくないと思い、タウが戦地に赴く事となった。
(ロド……、大丈夫かな……。)
内心そんな事を考えていると。
「大丈夫か?」
「!?」
ミノタウロスが話しかけて来た。
「は、はい!大丈夫です!」
「そうかぁ?しけた面してたからよぉ。」
「い、いえ!大丈夫です!」
「まぁまぁ、そう言わずによぉ?教えてくれないか?」
妙に迫力のある笑みが恐怖を煽る。
「ワ、ワカリマシタ……。」
この時の彼女は哀れなワーシープに見えたと後に周りは語る。
「ふ〜ん、貴族の息子の所為でねぇ。」
「で、でも家族の為だから……。」
「………なぁ、お前帰って良いぞ?」
「……ふぇ?」
間抜けな声を上げるタウ。
「一応、この戦争ってのはよぉ。独り身の魔物が番を求めて集まってるだけなんだよ。勿論、護る為にってのもあるが、アタシは番のクチだな。」
「はぁ……。」
「と言う訳で、今から帰りな?ゴートゥーホームって奴だ。」
「で、でも……。」
「安心しなって!隊長さんにはアタシが伝えとくからさ。それに……あんたの男が誰かに奪われてしまうかもよ?」
その瞬間、タウは一目散に町に走っていった。
「良いねぇ。青春だねぇ。」
「それで一々兵力を減らしたら意味が無いだろ。」
ミノタウロスの言葉に反応したのは、物陰に隠れていたデュラハンだった。
「良いじゃねーか、番が居るなら越した事は無い。それに、こういった“余興”のお陰で膿を取り除けるから良いだろ?」
「まぁな。まったく、領主には関心するとしか良いようが無いな。」
「違いない!」
後に、ある貴族が没落したのは言うまでも無い。
走る、走る、走る。
愛しい人の下へと。
しかし、戦場は甘くは無かった。
ビュンッ!ビュンッ!
矢が飛んでくる。
教団にとって魔物は敵だ。
見つかれば命は無いだろう。
それでも彼女は走る。
自分を見つけてくれた彼の為に―――
家の明かりは付いていた。
両親は居ないのだろうか?
木製のドアを叩く。
「はーい?どなたですかー?」
何とも間の抜けた声。
心成しか、落ち込んでいる。
タウはドアを開けた。
ロドは夢を見てるのかと思った。
「タウ……。」
入ってきたのは、自分の代わりに戦地に向った彼女だった。
「あはは……ただいま?」
「ただいまって……。だ、大丈夫なの!?戦争が終わったの!?怪我しなかった!?」
「だ、大丈夫だよ!私は全然平気!それより、腕は大丈夫なの?」
ロドの腕は半年前にに骨折してしまった。
「うん、大丈夫。何とか動かせるし。」
「そっか……。あのね、戦争は終わってないの。」
「……じゃあ、どうしたの?何か向こうで言われたの?」
「うん、帰って良いって。」
「……まぁ、タウって何処か抜けてるからね。失態を犯すって見抜かれたのかもね。」
「もう!何よそれ!」
そんなやりとりの中、2人は笑った。
ひとしきり笑った後、タウは覚悟を決めた。
「ねぇロド。」
「何?」
「私……ロドの事が………好き。」
告白だった。
ロドは今の言葉を理解出来ないで居た。
(………えーと、告白ですか?いやいや、確かにタウは可愛いけどまさか好かれているとは思わなかったけど……)
ロドの混乱を他所に、タウは身体を近づけ。
「ん……
#9829;」
「………!?」
キスをした。
んちゅる、ちゅぷぁ……
#9829;
2人はキスを止めると、つぅ…っと透明な線が紡がれる。
「タウ……。」
「ロド、私もう……。」
タウは下着を脱ぎ、秘所を露にする。
ゴクリッ
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