さぁ、旅行に行こう!

私は、お茶をゲヘナさんの元へ持っていく今日は確かラインから使者が来て、定例会議を行うらしいライン―――以前、遠出で本当の聖書の教えを伝えに行った帰りによった、とても素敵な街全部を見れていないが、色々不思議な物もあったし、とても素敵な喫茶店で、素敵な二人を見かけたのは、私にはとてもいい思い出「星村さんに美核さん、どうしてるかなぁ…」美核さんは、以前の私と同じで、自分の気持ちを伝えられないでいたように感じた彼女は素直に感情を出してほしいと、ついお節介をかいてしまった星村さんは、なにか壁のような物を作ってしまい、自分の中に篭ってしまっている様にも感じたそこまで人に距離をとる彼が、なぜか気になって私には仕方なかったまたあの二人には会いたいと思うと、もう応接室についてしまった「シスターサエナ、入りますね」ドアにノックして、私は聞く「シスターゲヘナ、入って」「失礼します」部屋に入ると、いつも通りサエナさんともう一人男性の方がいた「初めまして、シスターゲヘナ。僕はライカ=鶴城=テベルナイト」「初めまして」その男性―――ライカさんが握手を求めてきたので、私も握手をし返す「さて、ゲヘナ。ちょっと相談があるんだけど…」と、サエナさんが言う「サエ…シスターサエナ!お客様がいるんですよ!?」「あ、僕のことは気にしないで。もう定例会議は終わりだからさ」と、座りながら紅茶を飲むライカさん「まぁ、彼も私の知人だしね。そこは大丈夫よ」と、二人して紅茶を飲みながらゆっくりしている「もぅ、サエナさん…」と、私もそのお茶会に参加する「さて、ゲヘナ。さっき言った相談なんだけど…」と、サエナさんが言おうとする「シスターサエナ。僕が話すよ」が、ライカさんに遮られ、ライカさんがしゃべる事に「シスターゲヘナ。ラインに来てくれないかな?」「へ?」ライカさんの言葉に、私は素っ頓狂な声しか出せなかった「ライカ、はしょり過ぎ」と、サエナさんが訂正を加えてくれた―――要約すると、こういうことだラインの視察と、私の活動の援助先ずラインの視察に関しては、実際行った事があり、勝手がわかってる私が良いのではという意見が出たのだそうだ更に、私の活動である聖書の教えに関しても、以前教会でした所、大変評判がよかったので、それも含めてとの事である「まぁ、移動費に関しては僕に任せてもらって大丈夫だよ」「でも、滞在費が…」そう、自慢ではないが私達はお金がないだから、教えを説きに行くにも、お金が貯まってから行くことにしているなにより、あまり人の好意に甘え過ぎたくない「それも大丈夫。…多分この時期ならいい仕事もあるし、ね」それに、とサエナさんが言う「あんたもナナイ君も働きすぎ!この際、目一杯休んできなさい、ね?」「でも、ナナイの仕事もありますし…」そう、私もナナイと行きたいのは山々だが、ナナイにも仕事がある「あのねぇ…私がそれを抜かると思う?」そういったサエナさんは、今までした事がない、少し怖い笑みをしていた・・・「ナナイ、今日から一週間くらい仕事くんな」「ヴェルグさん、いきなりなんですか!?」僕はいきなりこんなことを言う上司に反論をした誰だって、いきなり仕事に来るなといわれたらこうなると思う「いや、だから言ったまんまだって」「いや、仕事くんなじゃ解りませんよ…」僕が軽くため息を尽きながら言うと、ヴェルグさんは言う「アレだ、お前働きすぎだから旅行行って来い」「なんでいきなりそんな話になるんですか!?」ヴェルグさんの短絡的な言い方は、たまに頭痛を覚える「隊長〜。それじゃわかりませんって」と、副長のスレイブさんが言ってくれる「要するにさ、ナナイ最近働き詰めだったしょ?だから休暇でもとってリフレッシュしてくれって事だよ」「はぁ…」と言うか、最初からスレイブさんが説明してほしかった…「なんかゲヘナちゃんもラインの視察に行くことが決まったみたいだし、それの護衛も兼ねてだってさ」「視察、ですか?」ライン―――確か一ヶ月前によった街の名前で、この街と同盟関係にある街の名前だ「視察なら、休暇の意味ないのでは?」「いや、観光して視察してほしいんだとさ。そこの領主の希望なんだと」随分と変わった要望だと感じるが…「だからもう帰れ、ナナイ」「なんでヴェルグさんはそうダイレクトにしか言わないんですか…」良い上司でも、言い方が大事だと感じた瞬間だった・・・「さて、初めましてナナイ君。ライカ=鶴城=テベルナイトだ」「…ナナイ=クレッセント、です」ナナイはぎこちなく、ライカさんに自己紹介をするある意味予想通りだナナイは昔から人見知りする所があるので、あまり人に関っていこうとしない例外は、ヴェルグさんと私、位だろうこの街の騎士団の人たちにも、あまり関わっていけていない「さて、移動は僕の魔法で行くよ」「転移魔法とか使えるんですか?」「あ〜…そ
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