かつて神に裏切られた聖職者

「ん…はぁ!?」私たちは愛し合うかつての苦しみを埋めるように「サエナ…サエナ!?」「あぁん!?いつでも!?きて!?」彼は私の中で果てるそれが堪らなく愛おしい―――本当なら、このあたたかすら、二度と味わえなかっただろうに「…サエナ」「ヴェルグ…すきぃ」・・・私の夜の食事の後、私は彼に甘える「…サエナ、大丈夫か?」「まぁ、一応はね…」私は彼の胸に抱かれながら答える彼は優しい昔の、私のトラウマをいつも気づかってくれる「…いまでも思っちまうよ。あの時、俺がしっかりしてれば」「それは言わない約束よ?…あれがなかったら、私達一緒になれなかったかもしれないじゃない。そっちのほうが私は」私は言葉に詰まる彼に私の震えが伝わってしまう「…心配すんな。俺は二度とお前を離さない」彼が私を抱きしめてくれる―――あぁ、このあたたかさだ私が私でいられる場所ここにいられる、それだけで私は―――「ありがとう♪」私は、かつての悪夢と向き合える・・・私達は、元々教団の信者だった教団で、聖書について学んでいたもっとも、学んでいたのは私だけで、ヴェルグは騎士として戦っていたが私は聖書について学びながら、ある疑問が沸き始めていた教団では、魔物は悪で敵としているが、聖書にはそんな考え全くない一体、この考え自体どこから来たのだろうか…そう思い、私は司教様にその事を相談しに行ったそれが、間違いだなんて、思わなかったから…「司教様、失礼します」「…どうしました?シスターサエナ」司教様はいつも通り、優しい微笑を浮かべながら、私の疑問を聞いてくれていただが、聞いてくうちにどんどん険しい顔になっていくのが解ってしまった「貴女は…残念です、シスターサエナ」そう言うと、司教様は突然何人かの騎士を呼び出し、彼らに言った「シスターをあの部屋へ」そう告げられ、私は突然拘束された「イヤ!司教様、これはどういうことですか!?」「貴女は知ってはいけないところまで来てしまったのですよ…」そうして、私はあの部屋に連れて行かれた…・・・「サエナ、また思い出していたのか…」ふと、彼の声がした「…やっぱり、思い出してしまうのよね」そう告げると、彼の顔が曇ってしまう本当に、なぜあんな事を思い出さないといけないのだろう司教達に、輪姦された記憶なんか〜〜〜〜〜〜そう、真実に近づいた私に待っていたのは、司教含む一部の教団騎士や貴族からの輪姦だった真実に近づいたから、処刑してしまわないといけないだけど、その前に少しでも鬱憤を晴らしておきたいそんな、最低な考えによって、私は何日も汚され続けていたそんな日が続いた中、突然処刑の日程を言われた私にとって、それは救いだった彼、ヴェルグに捧げるつもりだった純潔も、この汚らしい男どもに汚され、挙句二度と彼に会えないのだ私には、どうでもよかった〜〜〜〜〜〜「いつも思っちまうよ。あの時俺がいたら、ってよ…」「確かに、ヴェルグがいたら違ったかもしれないわね」ベットで横になりながら、彼に抱きつき私は告げる「でも、今みたいに結ばれなかったかもしれない。私は、その方が怖いわ」そう言いながら、彼に口付けをする「貴方は、今のこの状態後悔してる?」「…お前を魔物にしちまったせいで息子が生まれない事以外後悔はねぇ、な」「息子と娘の子供二人、が私達の理想だったものね…」私達の間に、心地よい沈黙が流れる私は、また記憶の渦の中に思考を移した・・・私が処刑される前日位だっただろうかその頃には私は公には魔物のスパイということで処刑されることになっていたそれから牢屋に移されたが、ここの方がまだマシだったここなら汚されることもないここなら、ヴェルグの話が聞けるそれに、私はどうやっても彼に顔を向けられないのだからそんな時だった『ここで死んでしまって、いいのですか?』ふと、誰かの声がした『貴方は、死んでしまっていいのですか?』「…死にたくない。でも!」私は、汚れてしまったのだ彼に、ヴェルグに捧げる純潔も…『私は、貴女が望むなら助けられます』「え?」『私は…貴女達風に言うなら、堕落神の一柱です』その声は、優しく、私に語りかけてくれたそして、真実を教えてくれた魔物は人間を食べない事人間との共存を考えてることしかし魔物からはメスしか生まれないので、それをどうにかしようとする魔王の頑張り様々な事実を教えてくれた『そして、貴女の身の潔白を知り、憤怒して戦っている勇敢な騎士もいるのですよ?』私は驚愕したそんな人は、一人しか浮かばない「ヴェルグ…」『彼は真実を知り、貴方を取り戻そうと、命が消えかかってます』「そんな…堕落神様!ヴェルグを、ヴェルグを助けることは出来ませんか!?」堕落神は押し黙り、一つだけ、と言った『一つだけ、あります。…ですが、その為に貴女は魔物にならなければならない』堕落神が言うには、現在奇跡を起こす為の力が足りな
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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33