―――行ったか俺はシロウが学校へ向かうのを見送ると、反対のほうへ行く―――ったく、何年もお互いくっつかねぇんだよ余計なお世話かも知れなかったが、幼馴染二人が互いの恋の悩みを抱えてるんだから、お節介の一つくらいしたくもなる―――まぁ、偽善だが、な偽善でもなんでも、一番の親友と、昔惚れれた女が幸せになるんだそれが良いに決まってる・・・最初に瑠華が好きになったのは、始めてあった小学校1年の頃だったそれから小学校4年までは好きだったが…瑠華が好きだったのは、俺より先に会ってた幼馴染のシロウだと、この時解ってしまったしかも、シロウも瑠華が好きだと―――俺は、親友の事を応援したくなってしまったなぜかって?そうすりゃ少しは自分が格好よく見えると思ったからだ自分から惚れた女と親友のために身を引く見方によってはただの道化だが、俺には格好よく見えたんだ・・・「お、シュウじゃねえか!」
「狭山っち、おひさー」俺はぶらぶらと何をするわけでもなく、友人の職場へ行った狭山雷地(サヤマライチ)―――シロウ以外に俺が親友や友人と言えるのはこいつくらいだろうな「新しいバイク、ついに完成したぜ…!?」こいつは、バイクが好きで好きで仕方なくて中学卒業後、バイク工場に就職した筋金入りだ「へぇ〜…売り物?」「もち。だから買え」「無茶言うな」俺もバイクはそこそこ好きだが、こいつみたいにそれで生きようとは思えない「で…成功したのか?」「多分な…」そして、俺が二人の幼馴染をくっつけようとしてるのを知ってるのも、こいつだけだ「しっかし、シロウも自分に自信もてばいいのによ〜。あいつ位だぜ?オレの夢真剣に聞いてくれたの」そう言いながら、工具を片付け始める狭山っち「仕方ねーだろ。あいつ、自分の事わかってねーもん」だよなぁ〜と、ため息をつきながら奥に行く狭山っちどうやら今日はもう終わりだったようだ「どっかよるか?」奥から戻ってきた奴は、いつもの仕事かばん片手に話しかけてきた「ゲーセンいかね?」とりあえず、俺達はゲーセンに行くことにした・・・さて、殆どの人なら先ず絡まれたらどうするだろうか?絡まれる相手次第だろうが、謝って済ませたり、そもそも絡まれる場所に行かないが正解なのだろう俺の答えは―――「ゲハッ!?」「…いきなり突っかかって来てんじゃねーぞ」ぶん殴る、だった「おい、シュウ」「狭山っちは先行っててくれ。…俺はこいつらと遊んで帰るから」―――ゲーセンで遊んでたら、狭山っちに因縁つけたバカがいた俺はついカッとなり、そいつをぶん殴ってしまったそいつの連れは後4人、お互い殺気立ってる状態だ―――狭山っち巻き込む訳にはいかねーな狭山っちは社会人だだからケンカなんかしたら会社をクビになるそれだけは避けないといけなかったのに―――自分の喧嘩っ早さを悔い始めていた友人を巻き込む訳にはいかない「狭山っち、人呼んできて」「あ、あぁ」そう言って、ダッシュで店員のとこに行く我が友人「で、テメェ覚悟できてんのか?」一昔前のヤンキー系が話しかけてくるほかのも臨戦態勢だ「…外でやろうぜ。ここだと他の客の迷惑だ」そういって、俺は他の連中と外にでた…死亡フラグ、乙・・・「いつつ…」外に出て、裏路地まで行った俺は、そこの4人をどうにかしてボコしたが、やはり人数差がでてしまったのと、さすがヤンキー、警棒なんざ持ってやがった良いのを6発くらい貰ってしまった俺の体はかなり痛い―――こりゃ、こいつら起きて袋にされるかな?そんな事を呑気に考えながら、表に出ようとした時だった意識が遠のき始めたのだ―――やっべ、頭殴られたっけそんな事を思いながら、倒れる俺正直、もうだめだと思った時―――なにか冷えた物が頭に乗せられたいや、顔を拭いているみたいだ薄れていく意識の中、最後に見たのは―――黒い服をきた、小さな女の子それも、とても、綺麗だった・・・「お前、バカだろ」「シュウ、バカでしょ」目の前の親友二人は容赦ない罵声を浴びせてきた例のヤンキーをボコしてから3日後、俺は入院を命じられていた思った以上に体のダメージが大きかったのと、倒れた所から医者に搬送されたらしい「ライチに迷惑かけようとしないのはわかるけど、そこに居ればよかったよね?」正論攻めのシロウ「おまけに勝手に遠くまで行きやがって…心配させんな」かなりご立腹の狭山っち「…しかたねーだろ。あのまま居たら結局俺悪者だしさぁ〜」「「むしろそうなれ」」異口同音の親友ども「しっかし、誰かが電話してくれなきゃ死んでたかも知れねーんだぞ。わかってんのか?」「…すまねぇ」俺は謝るしか出来なかった「ルカも心配してたよ。今度お見舞い一緒に来るかい?」「いや、大丈夫だ」―――折角なのだから、ここではなく、他のデートスポットいけ俺は心の中でそうシロウに言った「さて、オレは仕事だから行くぜ?」「僕も用事ある
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録