【あらすじ】
魔物との交流が明るみに出て失脚した元貴族の令息、エミール・シェルドン少年。
彼は囚われた父と母を救うため、母の生み出したファミリア、ミーファと共に、サバトと接触するための逃亡生活を続けていた。
逃げ込んだ街で、人身売買を巡る騒動に巻き込まれるも、なんとか追っ手を撒いた少年。
新たな仲間も加え、次の目的は、魔女狩で捉えられたという魔女との接触。彼女と話が出来れば、サバトと合流する手がかりが掴めるかもしれない。希望を胸に、魔女狩りの行われた村を目指す少年一行であった。
【登場人物紹介】
○エミール・シェルドン(エミール少年・少年)
種族:人間。11歳、男性。
魔物との交流があったという理由で失脚した貴族、シェルドン家の元令息。
投獄された父と、鏡に封印された母(魔女)を助け出すため、母が所属していたサバトとの接触を目指し旅をしている。
栗色の癖毛が特徴的な少年。容姿淡麗で、長い睫と少女と見紛うような可愛らしい顔つきをしている。両親に甘やかされて育てられたこともあり、基本的に脳内お花畑。だが、争い事は好まず、あまり人を疑ったりもしない、優しい性格。そしてよく騙される。あまり体は強くなく、力は貧相。喧嘩をしたら、同年代の女の子にも負けるかもしれない。
シェルドン領が反魔物領にありながら魔物との交流を黙認していたこともあり、種族的な理由で魔物を恐れるようなことはない。
主人公であるが、台詞が少ない。性格も、後述の二人に比べいまいち固まっていない。
○ミーファ
種族:ファミリア。年齢不詳。
エミール少年の母親が生み出したファミリア。影を使った魔法が得意。
エミール少年と彼の母親が聖騎士によって地下室に追い詰められた際に召喚された。エミール少年の母親の影を元に作られた身体と、シェルドン家の飼い猫「ミーファ」の魂を、豊穣の魔力で結びつけたもの。
外見のイメージはおよそ図鑑の挿絵の通りだが、頭や首元などに影で作られた薔薇の装飾が付いている。
元が貴族の飼い猫ということもあり、非常に不遜で高飛車な性格。ただ、シェルドン家の人間への忠義は本物らしく、エミール少年を「坊ちゃま」と呼び、彼の教育係兼護衛として、文字通り影となって行動を共にしている。
本作において、ファミリアの能力は召喚した魔女の魔力や儀式の質、召喚の際の魔女の心理状態に影響されるという設定がある。そのため、子を守る母の思いが込められたミーファは、ファミリアにしては破格の能力を持つ。
○サラ
種族:ラージマウス。16歳。
エミール少年を誘拐しようとして、返り討ちにあったラージマウス。その後、なんやかんやあって共に旅をすることになった。特技は人間への変装。
元々が街のならず者であったため、同種の人間との話し方は心得ている。また、子供であるエミール少年や、反魔物領では人前に姿を現せないミーファにかわって、交渉などを行う機会も多い。
一人で生きてきただけあって、とにかく逞しく、生き残るための術を多く身に着けており、温室育ちのエミール少年やミーファにとって、無くてはならない案内役と言える。
実は元人間。しかし、孤児であったうえ、魔物化したときに大半の記憶を失っている。
○エミール少年の母
種族:魔女。38歳。
38歳ではあるが、魔女なので見た目は幼い。また、割と最近バフォメットの力を受けたため、正確には魔女への過渡期である。
ミーファの召喚時に影を失い、現在はエミール少年の持つ手鏡に封印された状態である。
○エミール少年の父
種族:人間。45歳、男性。
サバトの力を借りていたことで罪に問われ、現在は投獄中。死刑は回避したものの、終身刑となる。
剥奪される前の爵位は公爵であったが、魔王の代替わり後に与えられた領地はその殆どが山地であり、実際に収めていた土地面積や本人の権限は伯爵程でしかなかった。
断じて、ロリコンではない。
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