「それじゃー、お兄さんの為にちょっぴり周囲を見て回ってくるねー
#9829;」
そう言って彼女は翼をはためかせ風の如く舞い上がっていった。
あの後お互いを知るために軽い自己紹介と、ここの詳しい説明を鳥の翼を持つ彼女、アモネアに求めた。
彼女はジャブジャブと呼ばれる種族らしい、本人曰く「飛んでるジャブジャブはみんな男ぼしゅーちゅー
#9829;」らしいから気を付けないといけないとの事。
俺がどういった境遇の中妹と生き抜いてきたか話している最中は表情をコロコロ変えて聞いてくれた。しかし妹の話題になると何やらニヤついた様子だった。
んでもって不思議の国と言われた此処は本当に狂った世界であるというのか聞いてくうちによーーーーーーくわかった。
こんな世界に妹が取り残されてるとわかって焦燥感ばかり募っていく。くそっ、何も出来ないわからない状況下に酷くイライラする。
とにかくアモネアが戻ってくるまではこちらとしても動きようがない。ただただ色彩も造形もサイケデリックなこの風景を見続ける他にないのだ。
「...ぉーぃ、見つけたよー、少し遠い所にいたよーー!」
「何!?本当か!?」
何という吉報、こんなに早く見つかるとは!
「こっちこっちーー!」
パタパタと翼をはためかせている。どうやら飛びながら案内してくれるらしい。
「ありがとう、今行く!!」
ガサッ
「...んー?今イク?アナタ今イクの?
#9829;」
ん?今アモネア以外の声が近くから聞こえたような...?
「もうすぐイくのなら、イこ
#9829;イこ
#9829;はーやくー」
「うううわぁぁああああ!?」
な、何だ!?
草葉の陰から音がしたと思ったら、いきなり股間が何者かに揉まれてる!?
「あれぇ?
#9829;まだイかないの?
#9829;」
この手つき...何だ、力が抜けて、膝から崩れ落ちそうなほど気持ちいい...
発信源に目をやると兎のような格好をした女が愛おしそうにさすっている。とりあえず振りほどかなければ!
「待て待て待てとりあえず離れろ!おかしい所が多すぎて何から言えばいいのか...」
「犯す所が多すぎて何からイけば良いのか?やだー
#9829;おっぱいも手も脇も、勿論おまんこも自信あるから何回でもイっていいよー
#9829;」
「違ぁぁぁぁぁう!!」
「ちかぁぁぁぁん?痴漢じゃないよ痴女だよぉ
#9829;」
こいつ、そう言いながらも今にも俺のズボンを引き下げようとしてきてる!?
ダメだ、全く問答が出来ない!
こんなのをずっと聞いてたら頭がおかしくなる!
「くそう逃げるぜ脱兎の如く!」
「組んで握るぜウサギちゃんの事くまなく?いいよー、私の体をニギニギしてー
#9829;」
「絶対そんな風に聞こえねーしわざとだろもう!ともかくあばよーー!」
優しく股間を揉む手を振り払い耳を塞ぎながら全力で駆け抜ける!奴の足は妙なモコモコに包まれてたし多分足は遅いはず!
「キャー、追いかけっこのラブロマンスやっちゃうのー?
#9829;いいよー待て待てー
#9829;」
は、早ぇ!!?
ちょ待て来るなぁぁぁぁぁ!!!
ハァ...ハァ...木陰に身を隠して何とか助かった。
ふざけた事言ってても流石魔物だな...
あの手の温もり...まだ残ってるな...
くぅっ、思い出したらまた固くなっちまった。
妹はこんなおかしな国にいて大丈夫なのか...もしあんな奴等に襲われてたら...
...考えないようにしよう。
しかし弱ったな、とにかく逃げるのに夢中でアモネアも見失っちまったし相変わらずここがどこだかさっぱりわからん。
かといってここで大声出せば付近の魔物がどう襲ってくるかもわからない。
空へのみ送れる合図...そうだ、狼煙でも上げてみよう。隠れながら火を焚き、アモネアが来てくれたら合流して、別の魔物が来たらそのままそっと立ち去るを繰り返せばいずれ会える筈だ。
幸いにして火起こしに使ったレンズも木漏れ日もある。後は少し燃えにくいが枯れ枝と枯れ葉を集めるっきゃないな。
...べしゃり...
...ん?何だ?今何か固いものが砕けた音が...
...べしゃり...
...ばしゃり...
何だ...いくつもいくつも...気味が悪いな...
何かの魔物の前触れかもしれない...一旦隠れ
「「んばー
#9829;」」
「ぎゃぁああああああ!!?」
何だ...何だ!?卵!?卵黄が...意思を持って襲ってくる!?
待て、おい、待てよ、あり得ないだろ!?何だってんだよ!来るな、来るな!!
「や...やめろ...!来るな...来るな...」
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