「起きなさい、私の可愛い坊や」
耳元でそんな声が囁かれたかと思うと、次の瞬間には僕の唇はふさがれていました。
「んっ……れるっ……ちゅぅ」
そして、すぐに生暖かくて柔らかいものが、口の中に侵入してきます。
それは僕の口内を余すところなくなめ回し、それが終わると僕の舌にからまります。
「れりゅっ、お姉ちゃん……」
頭の中にじんじんと響く快楽、思わず口をふさいでいる張本人を呼んでしまいます。
「ん?なぁに?」
唇を離し、お姉ちゃんがつぶやきます。
息が苦しくて、離して欲しくて呼んだのですが、いざ本当に離れてもらうと、今度は口が寂しくて仕方がありません。
まさか、僕がいつのまにかこんなに欲望に忠実になっているとは思いませんでした。
何日か前までは、世界を背負って立つ勇者見習いだったのに。どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
「あら、そういえば朝のご挨拶がまだだったわね」
お姉ちゃんがそう言って微笑みます。
お姉ちゃんが微笑むと、それと同時に腰から生えた一対の翼ははためき、尻尾がゆらゆらと揺らめきます。
そして、お姉ちゃんの頭には、二本の横に並んで生えている角が……
お姉ちゃんは人間ではありません。魔物の一種、サキュバスなのです。
本来ならば、勇者見習いである僕にとって、お姉ちゃんは敵です。倒してしまわなければならない存在です。
なのに、なぜこんなことをしているかというと……
「んふふ……ナオル君おはよう」
「ちょっと、お姉ちゃん!どこに挨拶して……」
いつの間にか、お姉ちゃんは僕の布団の中にもぐりこみ、僕のズボンを下ろしていました。
ズボンの下にあるのは、朝立ちのせいで勃起したおちんちん。
「もぅ、朝からこんなに元気にしちゃって……」
意地悪を言います。お姉ちゃんだって、朝はこうなることを知っているはずなのに。
そう思っていると、突然部屋の壁が勢いよく叩かれる音が響きました。
「あ゛っ、あ゛ぁあっ!あなたぁっ!きゅぅぅんっ、もっとぉ、もっと突いてぇ!」
薄い木造の壁から、叫びにも似た女性の声が漏れてきます。
この声は、僕のお母さんのものです。
「あ゛はぁ!あんっ、しゅごぃぃ!おちんぽがぁ!おまんこの奥をごつごつぅっ!叩くのぉ!」
お母さん、朝から激しいよぉ……
「イくっ、イくぅっ!私の変態メス穴まんこぉ!あなたの大きなカリ高ちんぽでイっちゃうのぉ!イくっ、イくイくイっくぅぅっ!」
お母さんがそう叫ぶと、隣の部屋は静まり返りました。
「んふっ、ナオル君のご両親、今日も激しいわね……妬けちゃう」
お姉ちゃんは苦笑すると、突然僕のおちんちんに舌を這わせ始めました。
「んっ!」
「れるっ、気持ちいい?」
上目遣いでこちらを見てくるお姉ちゃん。世界の半分をあげたくなるくらい可愛くて、僕の心臓が高鳴ってしまいます。
僕は返事の代わりに体を何度もびくびくさせました。
「よかった、気持ちいいんだね」
安心したように、お姉ちゃんが笑います。
再び、壁の向こうから声が聞こえてきました。
「あなたぁ……もう一回しましょうよぉ……ちゅるぅ」
お父さんとお母さんがキスをしながら、もう一回やろうかどうか相談しているみたいです。
あの声をもう一回聞かされるのかと思うと、僕は頭が痛くなってきました。
あの日、僕が勇者見習いとして王様に会いに行く途中、お姉ちゃんたち大勢のサキュバスに出会いました。
お姉ちゃんは僕を一目見た瞬間に大好きになってしまったらしく、その日は一日中僕を離してくれませんでした。
僕はお姉ちゃんで童貞を卒業して、他のサキュバスさんたちは、思い思いに村の人たちを襲っていきました。
そのせいで僕の冒険は中止。お母さんはサキュバスになって若返り、あれから毎日お父さんとエッチしています。
サキュバスになったお母さんの声は、見た目と一緒に若くなっていて、隣から漏れてくる喘ぎ声を聞くと、僕までエッチな気分になってしまうのです。
「どうしたの?したくなっちゃった?」
そんな僕のエッチな気分を敏感に察知して、お姉ちゃんは僕に問いかけてきました。
「うん……でも、僕はあんなに激しいのはちょっと……」
僕は正直に答えます。お姉ちゃんはエッチなことに関してだけは、とても勘が鋭いので、嘘をついても無駄なのです。
「ふふっ、分かってるわよ。ナオル君は、ぎゅって抱きしめ合って、キスしながら、ゆっくりと腰を動かしてあげるのが好きなのよね?」
僕はこくこくとうなずきました。
顔がカッカと熱くなってきます。今、僕の顔は真っ赤なのでしょう。
ぎゅっとして、キスして、甘いエッチをしたくて、全身がうずうずしてしまっているのです。
「あらあら、そんなに物欲しげな目をしちゃって……うずいちゃうじゃないの
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