〜今日も咲かすで銭の華、白く香しく咲かしたるで〜
さ、今日も元気に店開くで。おーおー・・・今日も朝からひーふーみーよー・・ざっと10人ほど店の前に並んどるわ。ほな、きばっていこかー。
「おはよーさん、今日もきばっていきやー。ちょい早いけどシャッター開けるわ」
「「「ありがとうございますっ!!!」」」
おーおー・・開けた途端に雪崩れ込んでそこまで急がんでええやろ。我慢出来へんのはわかってるけどなー。ま、あんじょうきばりやー。
【倍多狸帝スポーツジム】
〜水泳教室〜
ちょい朝早くて眠いけど視回りいこか。まずは地下温水プールからや。あちゃー・・・やっぱ早過ぎて2人しかコーチ役がおらんやないか。一人あぶれとるやん。しゃーないなー。
「あー・・もしもし、朝早うからすまんね。今すぐこれる?一人足りんのや、え?今すぐ来るって。助かるわー、ほなよろしゅう」
これでええやろ。ふんふん、今来てる会員の月間目標は50kmか、なかなか無茶しよるわ。でも、やるんやったらそれぐらいはやってもらわんとウチも困るし、目標はでかいほうがええ。
「到着!何処に生徒が!?」
「おはよーさん、早かったなー。ほら、あそこで一人で泳いでる人や。よろしゅー『私の専属生徒ー!!』あ、気の早いやっちゃな・・」
・・・他行こか。
〜ルームランナー〜
「ほらそこ!ペースが速過ぎる!もっと身体能力に合った感覚を養うのだ!」
「ハッ、ハッ、ハッ・・はいっ!・・ハッ、ハッ・・」
「そうだそうだ、それでいい。何事も無茶はいけない。キミだけの体では無いのだからな」
よう言いよるわ、目は真剣な癖に口の端から涎が出そうになっとるわ。ほれ、はよ気付け、よ だ れ 。せやせや、流石に真剣な顔して涎はかっこつかんで。
「おい、あいついいよな。金髪美人のマンツーマンレッスンだぜ、俺にも来てくれんもんかな・・」
「何言ってんだ?俺らも今日からマンツーマンで個人レッスンされるんだぞ?どんな人が来るんだか・・・ウヒェ!?き、来た・・ま、まじかよ、お前の名前書いてるカードを首に掛けてる人めっちゃ巨乳!マジウラヤマ!」
「お、おい、お前の名前を掛けてる人すっげー優しそうな・・マジ女神だろ」
「「今日から貴方達の担当をさせていただきます〜。よろしくねー」」
((女神は居た!!))
「今日から二人には月間目標を決めてもらいます。それを達成した時は御褒美として・・・一緒に呑みに行くってのはどうかな」
「え〜・・それなら私は〜、朝から一日付き合ってあげようかな〜」
「「がんばらさせていただきまっす!!」」
くっくっくっくっ・・よう言うわ。その一晩と一日が一生になるくせに。んで、あの隅っこのほうで御客を一人放置してるんわどういうこっちゃ。しゃーないなあ、ウチが相手すっかー。
「あ〜、えらいすんませんなー。うちのトレーナーがまだ来てないみたいやから御相手するわー」
「え、いや別にいいんですよ。今道具を取りに行ってもらってるだけですので」
なんや、別室に物取りに行ってるだけかいな。すぐに戻ってくるのわかってても御客をほったらかしにすんのはちょいとアレやし。たまにはウチが一肌脱ごか。
「戻ってくるまでウチが相手務めるわー、ほれそこのマットの上で柔軟運動でもしてよか。・・んっ、んっ、兄さんちょい体かったいわー。たまには解さなあかんで?」
「よく言われます」
「ま、うちのトレーナーに任せたら絶対にええ体になるから安心しいや・・って戻ってきよったから交代な。後任せたで」
・・・にひひ、ええ塩梅で進みよるわ。さてさて、此処はあの子達に任せてウチは例のアレを見てこよか。ウチの・・本職をな
〜地下3階・個室サウナ(秘密のアルバイト)〜
ふぅ〜・・・、誰にもばれへんように完全防備にしてるけど匂いがちょい漏れそうな気がしよるな。もうちょい換気のほう気を付けんといかんわ。さてさて、今日の仕上がりはどんなもんや♪まずはこの部屋からやな。
「兄ちゃん兄ちゃん、今日で何日目やったかいな?」
「もうすぐ1年が経つ頃だと思う」
「そっかそっか♪お〜、兄ちゃん後少しでノルマ達成やで!んー、残り76ccってとこやな」
「もうそこまで貯まったのか!?ところで・・あの話は本当なんだろうな?達成したら5000万貰えるってのは。いや、疑ってる訳じゃないがあまりにも美味い話過ぎてな」
「勿論約束は守るで、それにもう貯まりそうやし今すぐ小切手・・いや現金で用意したるさかい期待しときや」
「信じてるぞ・・・フンッ!ふんっ!・・」
くくく・・気張ってや。たっぷり汗掻いてしこたまサウナ室に設置した瓶に貯めてもらうで♪さてさてお隣はんはどないや〜
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