ピピ
システム起動。
セルフデータチェック開始………グリーン。
胸部魔力炉稼働………グリーン。
上部及び脚部の動作チェック………グリーン。
腰部の動作チェック………グリーン。
その他各種機能動作確認完了。
愛妻オートマトン、「イプシロン」起動します。
「…………」
本日の予定を前日データよりダウンロード………完了。
これよりマスターの起床サポートに移ります。
「……失礼します」
マスターの寝室へ侵入。
日光による室内の明度向上確認。
「………」
マスターの状態確認、就寝中。
通常より無防備な寝顔。
アイカメラ起動、ナンバー5823メモリーに追加。
愛妻プログラムよりデータロックの提案、採用。
「マスター……」
イプシロンの発情値上昇を確認。
下腹部の魔物娘システムによる強制搾精プログラム実施提案。
……却下。
倫理プログラムによる状況判断、マスターの起床を優先。
魔物娘システムによる抗議信号。
魔物娘システムによる新規起床サポート提案。
倫理プログラム閲覧、問題なし。
採用。
軽度の肩部揺さぶりと接触表面積増大姿勢に移行。
掌マニピュレータによるマスターの頬部への摩擦、及び大腿部へ腰部擦付け。
「………、…マスター」
腰部から僅かな快楽信号あり。
魔物娘システム活性化。
嗅覚センサーにマスターの情報感知。
イプシロンの愛情値増大。
再度の嗅覚検査実施。
再々度の嗅覚検査実施。
再々々度の嗅覚検査………。
「……ん」
マスターの意識レベル向上。
魔物娘システムによる再度の搾精プログラム提案。
…………却下。
「………ん…おはよう、シロン」
マスターの覚醒を確認。
「おはようこざいます、マスター」
至近距離からのマスターの表情。
微笑み。
イプシロンの愛情値増大。
顔部表面の赤化感知。
魔力炉の回転数上昇。
「あ、朝のメディカルチェックを開始します」
内部温度の上昇を感知。
エラー行動回避のため早急なメディカルチェック開始します。
「んっ……ふ……ちゅ」
イプシロンとマスターの唇部の接触を確認。
弾力のある唇。
表面の乾燥を確認、接吻パターン「フレンチキス」で対処。
マスターの唇が運動を開始。
口内感覚センサーに快楽反応を検知。
イプシロンの愛情値増加。
イプシロンの発情値増加。
「ちゅ……ちゅっ、はむ……ん」
マスターの唾液採取。
味覚センサーから依存性のある甘みを検知。
精検知システムからマスターの精の反応、快楽信号と連鎖。
イプシロンの発情値増加。
魔物娘システムの歓喜信号、活性化確認。
魔物娘システムからの搾精プログラム実施提案。
思考中。
思考中。
倫理プログラムの処理機能低下。
思考中。
「…ぷはっ、はぁ……きょ、今日も情熱的だねシロン」
「…ぁ……」
マスターの唇の感触をロスト。
内部センサーの冷却。
魔物娘システム沈静化及び抗議信号。
倫理プログラムのフリーズ解除。
メインシステム正常稼働。
「結果はどうだった?」
…………。
採取した唾液からメディカルチェック開始。
検査項目異常無し。
異常物質検知されず。
「問題ありませんでしたマスター」
「それはよかった。じゃあそろそろ支度しないとね」
「はい」
マスターが起床プロセスへと移行。
各部センサーよりイプシロンの内部温度低下報告。
魔力炉の回転数にランダム因子発生。
胸部に原因不明の痛覚反応を僅かに確認。
「じゃあ今日も一日よろしく、シロン」
「あ………」
マスターからの接触、掌部より頭部への接触。
コマンド「なでなで」を確認。
イプシロンの内部温度上昇。
胸部の痛覚反応消失。
「はい、よろしくお願いいたします、マスター」
起床サポートプロセスから出勤サポートプロセスへ移行。
当該機イプシロン、愛妻オートマトンとしてマスターの出勤を全力でサポートします。
「それじゃあ行ってくるね」
「いってらっしゃいませマスター」
玄関先でマスターの出勤を確認。
出勤サポートプロセス、終了します。
「………………」
アイセンサー、マスターの姿をロスト。
イプシロンの内部温度低下。
胸部に再度の微痛覚検知。
自己保全プログラムからセルフチェックの提案、採用。
各種機能のチェック………オールグリーン。
痛覚の原因となる異常は発見出来ず。
「…………?」
人工皮膚上から胸部魔力炉の間接チェック。
異常なし。
魔物娘システムによる提案、マスターとの接触時間の拡大。
………却下。
倫理プログラムよりこれ以上の接触は愛妻オートマトンの最優先目的を阻害する可能性があると判断。
魔物娘システムによる抗議信号。
却下。
愛妻オートマトンの存在意義「マスターの快適な生活を補助」を再確認。
確認。
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