1 VSダークスライム

「見つけましたわよ、ダークスライム! ぶっ殺して差し上げますわ!」
 とある平原の片隅。草は膝までを覆い隠しており、足元の視界は悪い。
 意気揚々と宣戦布告をし、剣を抜いて切っ先を向ける、鎧に身を固めた女勇者エミリア。その先には彼女が言った通り、紫色のスライムが対峙していた。
「ぶっころす〜? どーゆーこと〜?」
 しかし、当の紫スライムは自分が狙われているという自覚がない。それどころか、体をうねうねさせて、エミリアを挑発しているかにさえ見えた。
「むきーっ! お前は今から、私に殺される運命ですのよ! 覚悟なさいっ!」
 スライムの言動を目の前にして、完全に理性のぶっ飛んだエミリアは剣を大上段に構え、ダークスライムに斬りかかる。しかし、ダークスライムには難なく交わされてしまい、エミリアの剣は空を斬る。その後数度斬りかかったが、剣は切先にさえかすりもせず、挙句の果てには彼女は足元の石に躓いてしまい、派手にすっ転んで剣を手放してしまった。転んだ先には当然のことながら、彼女が目標としていたダークスライム。丸腰となった彼女の身体にダークスライムが覆いかぶさった。
「離しなさい! この魔物! 化け物!」
 必死にもがくエミリアだが、ダークスライムの前では無意味。結局、彼女は成すすべもなく、捕らわれてしまう。そして……
「あなたもダークスライムに変えてあげる。いただきま〜す♪」
「貴様、正気ですの? やめなさい!」
 エミリアは何とかして振りほどこうとするが、手始めと言わんばかりに、ダークスライムによってエミリアの鎧はいとも簡単に溶かされ、生まれたままの姿にされてしまう。
 ダークスライムは畳み掛けるように、触手状になった自身の身体の一部をにゅぷにゅぷとエミリアの秘所へと出し入れする。その瞬間、エミリアの秘所は紫色の触手を締め上げた。
「きゃはっ、なんだか男になった気分っ♪」
 柔柔と締め上げるエミリアの秘所に反応し、ダークスライムは触手を出し入れするペースを上げる。
「やめ、やめなさい! この化け物!」
 エミリアは精一杯罵るが、全身がすくんで抵抗することさえできない。ダークスライムのなすがままになっていた。
「あはっ、中に出しちゃうわよ♪」
 ダークスライムが宣言したその瞬間、ダークスライムの触手の一部が切り離され、ぷるぷるした温かい感触が、エミリアの胎の中に広がった。
「あひぃっ!?」
 彼女は絶望と快楽、そして胎内の重さのせいで、エミリアはもはや動けなくなってしまっていた。その後も、ダークスライムのねちっこい凌辱は続いていく。

 押し寄せては返す快楽の波に呑まれ、完全に意識が闇へと落ちたエミリア。それを確認したダークスライムは、エミリアの身体を溶かしにかかる。まずは手足の先から、徐々に腕や脚、胴体、彼女の頭部へと及んでいく。
 エミリアの身体は暴力的な快楽の中で溶かされてしまい、彼女はスライムコアと化していた。エミリアを溶かして、呑み込んでしまったダークスライムの方は、もう一つのスライムコアでお腹が少しばかり膨れていた。
「うふふ……」
 ダークスライムは、自らを慰めるかのごとく秘所にあたる部分を激しくこねくり回し始めた。両腕と、あらゆる部分から生えている触手を用いて。
「ひぃ、ひぃ、ふぅ……ひぃ、ひぃ、ふぅ……」
 数十分後、彼女はとろけた表情で、まるで卵を産み落とすかのように、スライムコアと化したエミリアをそこから切り離す。
「ふぅ、ふぅ……」
 荒い息を吐き、感慨深げな表情を浮かべた後、ダークスライムは去っていった。

「ん……ここは……?」
 しばらくして、エミリアが再び目を覚ます。辺りを見回すが、ダークスライムの気配はなくなっていた。
 彼女が起き上がろうとすると、違和感を感じた。脚に力が入らずとも、起き上がることができてしまう。
「な、なんですの〜、この体は〜!?」
 エミリアは平原のど真ん中で、自分の身体が紫色のゼリー質に変化しているのを見て、絶叫してしまったのだった。

 残念! 彼女の魔物討伐の旅はここで終わってしまった!
12/10/04 03:55更新 / 緑の
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