〜マーチヘアの場合〜
「F○ck or Sex!!」
「英語喋れてえらいね」
「はい!エロいです!今日は犯してくれないとイタズラしますって言う日なんですよね!テレビで見ました!」
「世界一狂った一択やめろ、そんなテレビがあってたまるか」
「狂うほど気持ちよくしてあげますけど痛くはしませんよ!テレビなんて無くても天井のシミ数えてるうちに終わりますから!」
「そのシミ付けたのお前だけどな」
「あ、あの時みたいに犯してくれるんですか!?今夜はイタズラするつもりだったけどそれはそれで……ぐふふ」
「今日はいつにも増してひどいなぁ」
「い、いつにも増してエロいなんて、褒めても孕ませてくれるまでおっぱいは出ませんからねっ!」
「言ってねぇよ」
「大丈夫です!すぐにイかせてあげますから!」
〜クリーピングコインの場合〜
「こんばんは!トリックオアトリート!」
「あら、来たわね坊や。ちゃんと用意してあるわよ」
「……!?そ、それはまさか!?」
「ふふ、どぉ?光がキラキラ反射して眼が眩んじゃいそうでしょ……?」
「こ、これが噂の……!」
「そうよ、これが私達クリーピングコインが作り出す、見る者の欲望を増幅させる魔力を持った特殊な金属。ある筋では高値で取引されることもある『魔界金』の硬貨──」
「ごくり……!」
「──のデザインを模した金貨チョコよ」
「……わぁ、金色の包装紙だぁ」
「ふふ、これが見破れないならあなたもまだまだね。はい、一枚どうぞ」
「……ちくしょう」
〜バロメッツの場合〜
「トリックオアトリートぉ……」
「なんかあったっけ……飴でいい?」
「うん……あなたはトリックオアトリートしないの……?」
「元々子供がやるもんだからねそれ……それに君、お菓子持ってないし」
「……持ってる……」
「え、そうなの?」
「私が入ってる果実……実はこれ、あまくておいしい……」
「それは知らなかった……そういえばその、キスした時とかもなんか甘い味がする気はしてたけど」
「私の唾液とか汗の甘さはこれ由来だから……食べて、いいよ?」
「……いただきます」
「ふふ、めしあがれ」
〜マーシャークの場合〜
「…………」
「なんだ、ソワソワして」
「い、いや」
「……そういえば今日はハロウィンとかいう祭りらしいな。帰りにメロウが喋ってるのを偶然聞いたよ」
「!!そ、そうなんだよ!」
「……もしかしてアタシのためになんか用意してるのか?」
「実はね!!うん!!君にピッタリなお菓子をね!!用意してるんだ!!」
「テンション大丈夫かお前……まぁ、用意してくれてるってんならもらうよ……えっと、とりっくおあとりーと、だっけ?」
「ふふふ、用意してあるよぉ、待ってねぇ」
「気色悪いな……と、なんだこれ。アイスか?この時期に」
「まぁ食べて見てよ」
「いただきま……ッッ!?なんだこれ!?かってぇ!!食えるかこんなもん!!」
「……食べられないの?」
「……あ?」
「これはこの世界で作られた、固さにおいては他の追随を許さないアイスなんだけど……まさか食べられないの?」
「…………」
「人間を超越した魔物娘が?その中でも特に強靭な顎を持つことで有名なマーシャークさんが?固すぎるからって理由で人間が魔力も使わず作ったアイスごときに敗北なさる?」
「……いや、でもこれは」
「カジッテクエヤ」
「やってやろうじゃねぇかよこの野郎!!!!」
〜グリフォンの場合〜
「あ、鷲のねーちゃん!こんちは!」
「おぉ、少年か……ん?何やらいつもとは違う妙な格好をしているな」
「ねーちゃん知らねぇの?今日ハロウィンなんだぜ」
「あぁ、そういえばそんな時期だったか……道理で菓子屋で美味しそうなスイーツをよく見ると思ったわけだ」
「ねーちゃん食いしん坊だもんな」
「食いしん坊ではない。来るべき時に備え力を蓄えているだけだ」
「来るべき時って?」
「私の宝を狙う者が現れた時だ。宝物の守護者である我々グリフォンは宝を狙いやって来る、欲にまみれた賊と力を尽くし戦うため普段は力を抑え過ごしている」
「ふーん、そうなんだ……あ、そうだ、トリックオアトリート!」
「それは……確か菓子をあげないとイタズラされるんだったな……ふふ、生憎今は渡せる物が無い。少年には何度かイタズラをされているが、さて今日は何をされるんだ?」
「……いや、その手に提げてる紙袋は?」
「へ?」
「紙袋。近くの洋菓子屋の袋だよね」
「……ダ、ダメだぞ、これは。この時期限定で一日二十個しか販売されないスペシャルパンプキンブリュレなんだ。開店前から並んでやっと買える物なんだぞ、おいそ
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