「あー、触手に犯されてー」
デスクワークを淡々とこなしながら何の気なしに口にする。
何を隠そう俺は触手スキーだ。
どれくらい好きかというと、真面目にアルプ化を考えるくらい触手が好きだ。
おまんことアナルの二穴責めされたい。俺男だけど。
俺の独り言を聞いてか、隣の机で同じく仕事をしている同僚が話かけてくる。
「触手かぁ。相変わらずお前の趣味は理解出来んな。ローパーじゃ駄目なのか?」
「お前は触手を何もわかってない。確かにローパーも素晴らしいし
ローパーが悪いわけじゃない。ただ、触手にも色々とバリエーションがあってだな……」
「お前のその話は長くなるから止めてくれ」
「……明日森に凸ってくる」
「何回も断られてるんだろう?」
「昨日が駄目でも明日が駄目だとは限らないじゃないか! てなわけで俺は明日仕事休むから」
「好きにしろ」
「おう! アヌビス部長! 明日有給休暇お願いしまーす」
―――――
――――
―――
俺には行きつけの触手の森がある。住んでる街からそう遠くではない所にある森は
変わった刺激を求めた夫婦がよく通う人気スポットだ。
あちらこちらから喘ぎ声が響いてくるが無視する。俺が目指すのは触手の頭脳こと
テンタクル・ブレインがいる所だ。
ブレインの名を冠する通り、非常に頭がいい。
そこで俺は最近触手に犯すように頼み込んでいる。
彼らは基本魔物の魔力が食糧なので、魔物娘の連れがいない俺のことは相手にしてくろない。
しかし、今度こそは!
そう意気込んでお目当ての場所にたどり着くと
もう何度あったか分からないテンタクル・ブレインはいなかった。
その代わり、可愛らしい――身体の大部分が触手の女の子が佇んでいた。
「えっ……と…」
「あら、貴方は毎度毎度わたしたちに犯してもらいたいと頼んで来る人じゃないですか」
「じゃあ君はこの触手の森の」
「えぇ、テンタクル・ブレイン、だったと言うのが正しいかしら? 何の因果かは分からないけれど、どうやらわたしにも『オンナノカラダ』が与えられたみたいね」
子供のような顔と触手の一本を同時に傾げる様子に心を奪われる。もろにどストライクだ。
「今なら、貴方のお願いも聞いてあげれそうよ」
そう言った頃には既に手足を彼女の触手で拘束されていた。
触手から溢れ出す粘液が俺の服を溶かしていく。
念願の触手に俺の息子は既にガチガチで、心臓が痛いくらいに鼓動している。
「でも、触手より……」
身動き出来ない俺に近付いてきた彼女はずずいと身を乗り出し俺の顔に近付いた。そして
「んっ」
キスをした。それも最初から舌が入ってくるディープなやつだ。
彼女の舌が縦横無尽に動き回るので俺もそれに答える。
ちゅるちゅると口周りから発せられる水音が何とも厭らしい。
長いキスのあと、互いにぷはっと息を吸い込む。
何だが頭がぼーっとしてくる。これは媚薬の作用だろうか?
呆けていると顔が真っ赤っかな彼女が目に入る。
「あ、ああ貴方! 触手が好きらしいけど、ちゃんとわたしのことも見てよね! もう、毎回来るもんだから貴方に惚れちゃったの! 責任取ってよね!」
これは……告白? 触手が、いや彼女が?
そんなの、答えは一つに決まってるじゃないか
「もちろん! 俺は君だけを見るよ。責任だってちゃんと取る」
彼女は一筋光るものを流すと、体中の触手を俺へと殺到させた……………
―――――
――――
―――
「おはよう」
「あぁ、おは……お前それは」
本日の出勤。今日は彼女と一緒だ。
「いやぁ、彼女がどうしてもついて来るって聞かなくて」
「だって離れるのいやなんだもん」
この言葉をきっかけにこの会社では一時期、自分の旦那や想い人を職場に連れて来るのが流行ったんだとか。
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