ミーーーンミンミンミンミーーーーン…………
「…ふぅ〜、暑っちぃ〜。でもまぁ、これで1学期も終了!!従って暫くは自由だ〜!!」
俺こと@kiyaは高校3年、今年大学に受験するピッチピチの受験生だ。
まぁでも、俺には受験なんて関係無い!!何故なら、俺は大学へ行かず専門学校へAO入試で行くからだ!!ハーッハッハッハ!!しかもAO入試の内容は、適正試験と面接だけ!!さらに、やる気さえあれば誰でも歓迎というお墨付きなのだ!!
「…っあの馬鹿、また鍵閉め忘れたな。…全く、何時になったら直るのやら。
まぁ、いいや。…ただいまぁ〜っと。」
その時だった。
ドスンッッ!!
と、大きな音と共に、
「あいたたた…、何なのよもう!!」
と女の子らしい声までした。
俺は最初は泥棒か何かだと思った。
「おいおいおいおい…、今日に限って泥棒か?何だってこんな所に…。
ハァ、だりぃ。」
ただその時、幾つか疑問点が浮かんできた。
「ん?ちょっと待て?何だって2階から進入してんだ?普通なら1階の窓割ってでも入るくね?
しかも、こんな真っ昼間から…誰かに見つかるって可能性は考え無かったのかね?」
実は、こんな事が前にもあった。その時は、隣のアパートの住人が足を滑らしただけだったが。
そんなことよりも、まず確認。俺は慎重派ではあるが、時には大胆になった方が良いと思っている。
「お〜い、聞こえているか〜。たった今、この家の住人が帰って来たぞ〜。んでもって、此処には金目の物なんて無い。更には、警察を呼ぶ準備まで出来てる。通報されたくなかったら、さっさと此処から出てけ〜。」
と、言いながら俺は2階へ上がった。
ん〜、まずはトイレ。鍵は掛かってない。よし、確認!!…誰も居るわけ無いか。
…次は、父さんの部屋。盗むのであれば此処だろう。よし、確認!!…おりょ?誰も居ない…。まぁ、いいや。
次は、母さんの寝室。ぶっちゃけ、此処にはへそくりがある。只、本人が、
『あっれ〜、へそくり何処いった〜?
…もしかしてアンタ、盗んだ?』
とまぁ、抜かしていた訳だが。
…うん、誰も居ない。ということはやっぱり何処か違う場所で、何かが起こったという事だ。
「…は〜、今日もこの家は平和だ〜。」
とまぁ、俺の部屋に入ったわけだ。その瞬間、
「…!!……!?!?」
…こんな感じ、日本語に訳すと、
『うぉい!!ちょっと待て!?何でこんな事になってんの!?』
みたいな?
前置きしておくが、俺の部屋は奥と手前の2つのスペースに分かれている。手前は自分用、奥は弟のスペースだ。
そして事件は、手前の俺のスペースで起きていた。
何と、今まで俺の集めて本棚にきちんと仕舞ってあったラノベ達が散乱していたのだ!!
それはもう、背筋が凍ったも同然の出来事でしたぜぇ、おやっさん。
「何よ何よ何よ、何なのよーーーーッ!!!!
一体此処は何処なの!?何で私は此処にいるの!?」
ラノベ達が散乱している中心には、さっきから文句を止めどなく言い続けている少女がいる。
『何コレ?ラノベの世界じゃあるまいし。ってかちゃんと服着ろ!!おっぱいとか、下のマ…っじゃなかった。とにかく、服を着ろ!!』
…健全な男子高校生なら、こんな単語出てきても可笑しくは無いと思う。いや、思いたい!!
とまぁ思いつつも、とりあえず言ってみる。
「あ、あの〜…」
「何よ!!ってか、アンタ誰よ!!」
おぅ?俺が言いたいことをそのまま返された。
「お、おぅ。俺は@kiyyaだ。此処の家の住人だったりする。それよりも…、」
俺って、初対面の人から見るとかなり怖いらしいんだよね。実際は割と優しい方なのに…。
「お前、誰だ?どっから、この家に上がってきた?」
『…はぁ、やっちまった。初対面なのにこんなに威圧感出しちゃダメだろ、俺…。ホラ見ろ、あの娘だって若干怖がってるじゃないか。』
そう自分の心の中で思っていると、俺の天使と悪魔が囁いた。
天使「今すぐ謝るべきだ!!そうすれば、自身の事を話してくれる筈だ!!」
悪魔「謝まんなくて良いじゃないか。だってアイツ何処から湧いてきた分かんないんだぞ!!さっさと追い出しちまえよ。って言うか、可愛くね?アイツ。」
天使「奇遇だな、私もそう思うぞ。…私に良い考えが浮かんだ。悪魔よ、耳を貸してくれないか?」
悪魔「んあ?別に良いけど。…何々、ああ、ああ、それで?おう、ほうほう…。良いなソレ!!んじゃ、その作戦で行こうぜ!!」
『…お〜い、お前ら何意気投合してんだよ。お前ら、互いに別のことを俺に囁くんじゃ無かったか?つか、結論さっさと聞かせろ。』
悪魔「んあ?メンドイなぁ〜。…あぁ!!分かった分か
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