「読書感想文か…どんな本がいいかな?」少年は、勉強机に向かいながら、今日出された宿題について頭を悩ませた。彼は、横目に本棚を見た。図鑑や絵本、後は教科書くらいだ。文学作品とはとんと縁がないと言えた。
「いや…まだ、本はあるか」彼は、ベッドの下にしまった宝箱を開けた。中には、玩具やガラクタの類があったが、大きな本が中心に鎮座していた。
「…仕方ないよね」少年は、誰にでもなく呟いた。それは、言い訳じみた響きを伴っていた。(なんてことないけど…お姉さんに…だって)彼は、自問自答しながら、慣れた手付きで魔導書を机に置き、手をかざした。
直ぐ様、彼の部屋の空気が代わり、一陣の風が吹いた。「ん…少年…私、に用か…んん」「えっ…」そこには、悪魔がいた。自らの股をまさぐる女が。
少年「あ…あの」彼は、目の前の光景に放心した。
お姉さん「変な時分に…呼びつけるものだな」彼女は、レースの寝間着、いわゆる「ベビードール」だけを着用していた。下半身には、一糸纏わぬ。
少年「いや…でも、まだ昼間…」彼は、赤面しただ言葉を返すだけで精一杯であった。
「見せたまえ…」デーモンは、濡れた指をハンケチで拭き取ると、彼の後ろに立った。(近い…)少年の肩上から、顔を覗かせ、勉強机の上の羊皮紙をひったくり読み始めた。「ほう…読書感想文かね」
少年「…う、うん」彼は、自分の頭にかかる、彼女の髪にくすぐったさを覚えた。
お姉さん「いやはや、これほど人を苦しめる宿題はなかろうものだ。悪魔としては、嫉妬すら感じるな」
少年「そ、そうなの?」
お姉さん「ああ。命に別状なく、人間に拷問する術としては、上位に入るに違いない」
「ぼ、僕…本は読まないから…その、何を読んで書けばいいか。そもそも、どう書けばいいか…」少年は、椅子越しに薄着の相手がいること、耳に息が吹き掛けられる感覚に、上手く喋れなくなっていた。
「ふむ。であれば、今日はまず、本を探すところからか…」デーモンは、思案しながら、少年の頭を撫でた。彼は、くすぐったげに抵抗した。
少年「な、なに…?」
お姉さん「なにというか、ナニをするんだよ」
少年「どういう…むぐっ」デーモンは、遠慮なく少年の口を奪った。
お姉さん「ん…お姉さんに身を任せたまえ。本を探すのに、うってつけの場所を知っている」
寝間着以外裸の悪魔は、少年を抱き抱えると、ベッドに寝かせた。彼女は、少年の首筋や顎を舐めながら、衣服を剥ぎ取っていた。「そろそろ、呼んでくれるが気がしてね。それに、前回精を頂いてから1週間くらい経過したからね」デーモンは、彼をまさぐりながら、言い聞かせた。
少年「あ…だめぇ」
お姉さん「だめか…お姉さんは、少年のハジメテを貰ってから、ずっと高揚していたんだよ?君が責任を取るべきじゃないかね?」少年の臍をいじりながら言った。
少年「そんなぁ…」
お姉さん「こないだ、古い友人達に会ってね…皆、一様に人間や恋愛に御執心だったんだ…」悪魔は、剥ぎ取った下履きを恍惚とした様に見つめ、それに付着した透明な液を舐め取った。
少年「ぼ、僕の…恥ずかしいよ…」
お姉さん「辱しめているからね…それで、より一層君に呼ばれたくなってきていてね」彼女は、ベビードールをたくし上げた。
少年「…!?」なだらかな青い地平には、薄く黒い茂みがあり、その中心の池は粘っこく氾濫していた。
お姉さん「見たまえ…数百年ぶりに自分でシてみたが、何とも物足りないのだよ。君の協力が不可欠なんだ」
少年のペニスは、それを聞いて一気に堅さを増して、急角度になった。デーモンは、邪悪な笑みを浮かべた。「だめと言っていたのは誰だったか?」彼女は、そのまま彼の上に跨がり、ヴァギナに宛がった。
「ああ…」「ん…」少年は、目をつぶって、快楽に耐えるしかなかった。悪魔は、少し息を乱したが、表情を崩さなかった。「おね…さん…」「君の…熱いな…」二人の結合部の周辺に、赤い紋章が浮かぶ。デーモンが上下するにあわせて、それは明滅していた。
少年「だめ…もう」
お姉さん「ん…イくかね?」
少年「は…い!」
お姉さん「じゃあ…一緒にイくか」デーモンの手の甲には、逆五芒星が浮かんだ。同じものが、少年の胸に刻まれた。
少年「なに…これぇ」
お姉さん「淫魔法の一つ、『レゾナンス:オーガズム』と言って…おおっ」
少年「あ…あああ!」
互いの心臓が接続されたかの様に、血流と魔力が激しく二人の体を駆け巡った。
お姉さん・少年「…」どちらともなく、同時に果てた。
「はあ…はあ」疲労困憊の少年は、ベッドに五体を投げ出した。「んん…」「はあ…よく頑張った」悪魔は、名残惜しげに、彼のペニスから離れた。引き抜く際の感覚に、少年は身体を振るわせた。彼は、ぼんやりとデーモンを見た。「ん?
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録