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そこは、不思議な空間であった。先程までの廃ビルの閉鎖空間とは異なり、開けた虚空めいた場所であった。「ン?アイエエエ?!」マサキは不意に下を向くと、驚愕した。ナムサン!なんの足場もない中空に浮かんでいる!
「落ち着きたまえ。ここには重力なんて、あってないようなものだ」デジタルスクイレルは、至極当然といった風に言った。「マジカヨ!?」マサキは半信半疑だったが、徐々に重力制御めいて、体を安定させた。
「さて、単刀直入に言おう、ワタシたちは大ピンチだ。」リスのような女が切り出した。「ワタシだけでは勝てないし、キミだけでは倒せない。二人で協力しなければな…」
「それって、
lt;シロイズキン1:51-25
gt;くらいのピンチか?」マサキは冗談めかして質問した。「フフフッ、いんや、キミとワタシが協力すれば
lt;3:21-16
gt;くらいだろう。」「ハハハ、バカ言えよ!」「アハハ、バカハドッチダー!」二人は笑い合い、そして互いに両手を繋いだ。
「じゃあ、マジメに話そう。キミの精液が必要だ。」「チョッ、下ネタはまだ早くねェか?」マサキは少し困惑した。
「いんや、ワタシはマジメだ。前に話したろ?『Y2K
lt;2000年問題
gt;』の後に、
lt;穴
gt;が開いて、そっから侵略が始まったって…」「…」1時間前の会話だ。あのときは、単なる与太話かと思っていたが、まさか今回こうして実証されるとは。
「ン?それと精液がなんの関係あるんだ?」「掻い摘んで言えば、さっきのサテュロスやワタシら、ラタトスクみたいなマモノがこっちの次元に侵入してる。で、その目的は人間のオトコ。」「
#8265;」青年は驚愕した。では、彼女が自分を相棒に据えた理由は!
「スマナイ…キミを騙すつもりはなかった。徐々に真実を話そう、キミにワタシを好きになってもらおう、そうしてるうちに気づいたら1年経っていた…」「…」マモノの独白に、男は何も返さない。
「仕事仲間で始まり、今じゃ悪友みたいに話せるようになった。趣味だって共有した。二人で時間を共有していくうちに、居心地が良くなった。いや、なり過ぎた。」デジタルスクイレルは、今にも泣き出しそうな顔をした。
「最初は本能から、侵略の手段から、ボンノからキミを好きになった。でも今の関係になって、キミを理解して、情欲に、思慕や愛を交えてより好きになった。キミを通してこの世界も好きになった。だから、逆にこの状況、仕事仲間であり親友であることを壊したくなかったんだ…」青年は黙って聞いていた。少女の目から洪水が溢れた。
「ダカラ、ダカラ、ンムッ
#8265;」マサキはデジタルスクイレルの顔を引き寄せ、口づけを行った。「ンンン
#9825;ンムムム
#9825;」二人は、舌を絡ませ、互いの体液を交換する、熱に浮かされていた。
少女は、青年に別れを告げるつもりであった。こんな化け物に、騙された上に関係を迫られたのだ。今回きりで、その後は契約解消かと思っていた。だが、この接吻は今後の明るい未来の嚆矢と言えた。
「「ハアアアアッ」」マサキとデジタルスクイレルは、名残惜しくもあったが互いの唇を離した。ツツーッ、口元を離しても、淫靡な糸が二人を繋いだ。
「今までのことは水に流すぜ、言ったろ貸し借りなしだって。」「アリガト
#9825;」「だが、精液の件はどういうことだ?」「マモノがオトコを求める理由の一つさ、キミらの精力がワタシたちの魔力を高めるし、食事の代わりにもなるんだ。」青年は説明を求めたことを後悔し始めた。
「そんな顔するなよ、それにモノはヤルキになったみたいだぞッ
#9825;」少女は、そう言いながらズボンに貼られたテントを撫ぜた。「ウッ!」青年はズボンの上から触れられただけで、快感に震え顔の紅潮を深めた。
「では、早速
#9825;」「アアッ」言うが早いか、デジタルスクイレルは迷彩ズボン、サポーター、パンツを引っ手繰るように降ろしていった。
(イカン、開放感で更に…)彼の欲情は、肌着をズラされて擦れ、冷たい空気に触れたことで角度を更に急にした。そのまま、腹に激突するのではないかという勢いだ。「フーッフーッ
#9825;」「クウッ」マモノの熱い吐息が、更に快感を高めた。
「ワタシが、どれだけこうしたいと思っていたことか…
#9825;」デジタルスクイレルは、骨とう品を品定めする好事家めいて、両の手をマサキの男性器に触れた。(ヌウウッ!この手つきは…)マモノはゆっくりと慎重に、全体の造形を確かめるように手を動かした。
「ベ、ベイブッ!も、ウウウンッ、出して…」「ナンデ
#9825;、まだまだ、これからだろう
#9825;!」女は陰茎と睾丸の根元を抑えた。「ヌウウンッ」男は、こみ上げて
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