故事成語:禍福は糾える縄の如し(バンシー、クリーピングコイン、ペイルライダー、カク猿)前編

 昔々、あるところに、小さな男の子がいました。村長の家に生まれ、八人兄弟の末っ子でした。生まれつき体が弱く、両親は彼の為に祈祷士や道士を連れてきました。

 一人の巫女がこう言いました。「御子息には、"生老病死"の加護がございます。いつかは、それに救われましょう」その言葉の意味を彼らは測りかねた。

 さて、男の子がなんとか十歳を迎える頃、嵐の夜、いよいよ危篤かと思われるほどに病んでしまいました。家族も涙に暮れ、いよいよ死神の手が彼に迫ります。

 「可哀想な子…南極老人様も酷なことをなさるわ」「可愛らしい子、平等な死が世の太平に繋がるのよ」男の子は、枕元に誰か二人がいると気づきました。

 「…はあ…お姉さん達…誰?」彼は、若い女性達に質問した。黒と白の二人組で、どちらも高帽子を被っています。

 黒い方は、
#34948;裙(プリーツスカートとゆったりしたドレス)で帽子には「見吾死哉(私に出会えば死ぬ)」と書いてありました。白の女は、旗袍(スリットと前掛けのあるドレス)を着て、帽子の文字は「見吾財生(私に出会えば財産が手には入る)でした。

 「私達…無常と言うの。私は、死有分」「私の名前は、活無常よ。単刀直入に言うと、あなたの寿命は無くなっちゃったの」活無常と名乗った、金色の肌の女は、男の子に銀貨を渡した。(…「銀拾年」?)

 「これは、あなたが生まれつき持ってる資産…寿命よ。銀貨一枚だけ」「可哀想…これを徴収したら、貴方は死んでしまう」片やニヤリと笑い、片やさめざめと泣いていました。「ごほっ…そ、そんな…ぼく、まだ生きたいよ」少年は、息も絶え絶えに抗議しました。

 「…ねえ、活さん…本当にこの子連れて行くの?」死有分は思わず、相方に問いかけました。「それが仕事だもの。でも、確かにねえ」活無常は、横目に男の子を見て、溜め息を吐きました。

 「ねえ…ボク?」「は…はい?」金色の死神は、男の子に近づきます。「知ってる?天界は、幸福と不幸をなるべく均等にするようにしてるの。あなたは今夜死ぬ、でもご家族はそれに釣り合うお金持ちになれる予定なの」

 「そ…そうなんですか?」「そうよ。ねえ、死(シイ)ちゃん?」活無常は、片目を瞑り、死有分に合図しました。「はい…私は魂を連れていき、活さんはそれに見合う恵みを残す。私達…そういう死神なの」

 「ボクがお願いするなら、ご家族には悪いけど、生活が苦しくなっても、寿命貸しにしてあげるけど…どうする?」黄金の女性は、意地悪な微笑みを投げ掛けました。

 「はあ…はあ…」男の子の脳裏には、笑顔の両親といつも優しくしてくれた兄弟姉妹が浮かびます。(ここ最近は、皆落ち込んでたなあ…)「ぼく…ごほっ…はあ、いいです」「本当?ここで死んじゃうのに?」活無常は、驚きに瞬きしました。

 「はあ…せめて、家族に…ごほっ、恩返し…」「…」死有分は胸を抑えて涙を流しました。「あらそう…」金色の死神は、感心したように頷き、そして男の子の顔に触れました。

 「…何を…ぐむ」「…ふふ、じゃあ三番目の選択肢、家出するのはどう?」活無常は、男の子の唇を奪いました。「ちょっと…活さん…!」余りの出来事に、黒い死神は目を見開きました。

「い…いえで?」「そ、お姉さん達と、旅に出るの。あなたが生きていると貧乏になるのは、あくまであなたがいるから。あなたが外にいれば、少なくともご家族には影響がないわ」

 「活さん!勝手すぎるわ!」「うぶっ」死有分は、男の子をひったくるように引き剥がしました。彼は、死神の胸に顔を埋めてしまいました。「大体、そんなことをしたら…私達天界に…」彼女の口を、金色の指がふさいだ。

 「もういいじゃない。南極老人様の命とはいえ、今まで何人の死に目を見て、何人の家族や友人知人の涙を流させたかしら?何千、何万?正直、やってられないのよ…」活無常は、黒い死神を抱き締めました。

「…く、くるしいよ」「あら、ごめんなさい」男の子は、前から死有分、後ろから活無常に挟まれて、窒息しかかりました。「…活さん…そうね」死有分は頷きました。

 「あとは、ボクが返事してくれたら、万事解決よ」「はあ…はあ…」男の子は、前屈みになり、もじもじとしていました。「あら?」「…これは」驚くべきことに、彼の下履きに膨らみがあり、ほのかに染みを作っているではありませんか。

 「仕方ないわね」金色の死神は、満更でもない表情でそう言いました。「…まあ、私達に任せて…」黒い死神の青白い顔には、ほの暗い喜悦が浮かんでいます。

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 「ああ…気持ちいい」男の子は、股間を金色の乳房に沈め、両手で青白い胸を弄っていました。「まあ、始めてにして…ん、上手」死有分はしたいようにさせました。「ふ
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