遥か空に浮く雲よりも高く険しく、そびえる山々がある。
その山々を連ねる山脈の名はビガズベスト、当時知る上で一番大きな現世の山脈である。
山脈から流れる飲み水も清くそして美味しい事で評判でもあるがそれは別の話。
この山と周辺の土地も教会の管轄でグルヌワ派が管理しており
建て前は反魔物を通している。その為この地域には魔物は住んでいない・・・のだが。
基本的に山々に教会やその街があり、学問や研究も盛んで
そちらを目当てに学びに来る貴族や商人に地主と子息たちが後を絶たない。
勿論教会の関係者も例外でなく
グルヌワ派のほとんどはこの地で学びに励み、研究に明け暮れていたのだ。
山脈の一つの頂上に建てられた極秘の教会支部にて多くの人が集まっていた。
この場にトローテ派・スルネイ派の関係者にグルヌワ派の関係者達
そして人の女性の肉体でありながら腕や脚を鱗で覆われ、頭に角を生やすドラゴン
少女の体つきながら山羊の角を生やし、手足を体毛で覆うバフォメット
そのバフォメットから選りすぐりの選ばれた少女の姿の魔女達
黒い特有のマントとドレスが肢体の輪郭を際立たせ
貴族の風格を出す金髪ツインテールのヴァンパイア
隣にグルヌワ派の牧師でヴァンパイアの夫と思われる男が隣に座る
魔物の母と言われる下半身が大蛇で、母性の象徴とも思われる
優雅で最も美しい丸みのひとつ、そして惑星を思わせる大きさの
乳球【< チ キ ュ ウ >】を持つエキドナ
まさに魔物の中でも上位の中の上位とも言える存在がこの場に集結している。
一体でもいるだけで千の軍隊を数分で壊滅出来る程の戦闘能力を持つ魔物が
この場に何体もいるのだ、僧侶だろうと司祭だろうと緊縛しないわけがない。
その中で赤く染まったままのドラゴンの手が戦慄させるのに十分なのである。
集結が始まる2時間前の事、グルヌワ派の管轄内で
魔物と人間の盗賊が地方の村と村を荒らしていたのだ。
元々男を求めて村の男を攫っていたアマゾネスの女が統率するゴブリン等の魔物集団
様々な事情で賊になった男共の教会騎士崩れの元騎士長が統率する盗賊集団
二つの集団は共通して求める者があった。食料も勿論異性である。
二つの集団が出会いアマゾネスと元騎士長が一騎打ちを行い
肉切り骨砕け、両者引き分けとなって互いを認めたのだ。
そして互いの集団の団員が混ざり、統率者も対等の関係の元結ばれ
集団中で乱交やらで互いの溜まった性欲をぶつけ合った。
集団が合併した後も町や村を荒らしては
日によっては男が主導、女が主導、なんでもアリといった大乱交や
攫った女や男を魔物化して性奴隷と人身売買に売春の斡旋
人間、元人間を解体して色んなワケありの所に非合法に売付けなど
悪魔も背筋が凍る所業を日常の様に繰り返した。
そうしていつしか集団も拡大していき人々の恐怖とも言える存在になって行った。
集団がとある村に大集団で襲撃をかける直前だった。元騎士長の男が振りむくと
ゴブリンやオークにミノタウロス、ワーウルフ、ラージマウスやインキュバスと化した
多様な装備を施す荒くれ共が1000は下らない大きな軍隊となって群れている。
勿論それは全てではなくアジトに妊娠で休養中の盗賊夫婦が待機して
それらも含めれば実に8000の団員がいるのだ。そして男の隣には
心から愛する妻のアマゾネスがいる。もはや二人に敵はいないと言わんばかりに
村へ前進していくその先に、数名の人影が見えたのだ。
一人は槍と斧が融合したハルバードを持つ銀色に輝くシルバースケイルを身に纏う
兜の隙間から見える褐色の肌を持つ男、ザン=ザリン
鮮血の如く紅く彩るハルバートに似た構造の戦鎌を持つバフォメット
緑色の鱗と鋭利な爪だけで戦慄を与えんばかりの存在感を持つドラゴン
さらに隣に魔力を装填させて放つバブルバレルスを両手に持つケンタウロスと
その背に魔力の力を帯びた銀の弓を持つ騎乗したエルフ
たった5名が1000もの大集団の前に立つ。
だが集団の殆どが修羅場を乗り切った熟練者だからこそ直感で分かるのだ。
この五名は ヤバイ と。
二人のリーダーは雄たけびを上げて集団の士気を高め、機動力の高い
ワーウルフとラージマウス、同等の敏捷を持つ男どもが先に5名の元へ一気に駆ける。
突撃する集団の足音で大地が揺らぎ、至る所にその勇ましい音が鳴り響く。だが
五名は冷静なまま、そして静かにバフォメットは呪文を詠唱しドラゴンは息を吸う。
彼らも即座に一直線に向かっていたところを左前右の3方向に分かれた。これで
一つがやられても残りの二つが5名を叩く事が出来ると考えたつもりだった。
まずドラゴンが正面に目がけて魔力を込めた紅く輝く火球を吐き出し、正面の列もろとも
強い衝撃波が生まれる程の
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