規律 後編 (微エロ 一部魔物娘が本気で可哀相な事になります)

それから数ヶ月が経過しての事である。
以前ラージマウスの少女が泥棒の罪による刑が終了して出所したのだ。

少女は家の事情により職場を紹介され
とある飲食店で雑務及びウェイトレスをこなす事になった。
もう一人の太っちょは1ヶ月前に出所して
元の生活に戻る事が出来たという。

教会騎士であるザンは相変わらず朝と夕方の見回り
昼の訓練をこなして日常を過ごしている。妻のルルーも相変わらず
適度に"例の要求不満"が溜まりつつも雑務をこなす。


とある平日の事であった。昼の訓練を行っている最中に
昼の街の見回りを行う兵士が惨殺されたと報告を受けた。

殉職した兵士は下半身を割られて臓物を飛び散らせ
心臓が抉られ、脚や腕が切断寸前で止められた大量の出血死だった。

すぐさま街の内部で厳戒態勢をとり
住民の安全を第一に危険人物の捜索と周辺の聞き込みを開始した。

しかしあらゆる住民の話を聞くも兵士の悲鳴すら聞かず
死体の目撃者もたまたま現場を通った兵士以外誰もいなかったのだ。

そしてこの日の時間が夜の11時を迎えた時2人目の犠牲者が現れた。
商店街エリアの商店会会長の男ヨクボーオ=レナンバワである。

彼はショック死で、全身をSM用の縄で縛られていて
性器をおろし器で全てすり下ろされて、出血とその痛みによるショックで死んだ。

被害者を発見したのは以前のふとっちょの男で
仕事の要件で被害者の店に直接訪問した所その死体を発見したという。

勿論第一発見者と言う事で彼を疑ったが
動機どころか仕事の都合で死なれると困る事が多いうえ
血の跡がだいぶ経過して風化していた事から彼は関係ないとした。

そして、日にちが経過しても捜査は難航して
情報も一つも出ないまま街は静かになっていくのである。


ザンはそれから夜の見回りも参加する様になり
一層仕事の負担も増え、ルルーも不安が募るばかりである。

午前の見回りを終えて昼食にするも
その日は食堂が休みで、外の食堂のあるエリアへ足を運ぶ事にした。

足を運んだエリアはいくつかの飲食店があるも
何処の店も人が大勢でしょうがなかった。ふと、一つの店が気になり
中を覗くと客は少なかった。食えればいいと思い彼もここにする事にした。

中をよく見るとよくあるレンガで出来た簡素なつくりで
カウンターテーブルが一列に並ぶだけのお一人向けな食堂だった。

店主はガタイがよく目つきが悪人そうな男である。
「お客さん、注文は?」と聞かれ、壁に貼られたメニューを見る。

◆メニュー◆
・スパゲティー(ミート、カレー、和風)
・カレーライス(そのまま、カツ※追加料金)
・ピラフ
・サンドイッチ(カツ、コロッケ、フルーツ)

彼は隣の客の食べている物と表情を見て判断しようと覗く。
美味そうに透明感のある和風ソースと刻んだシイタケのかかったスパゲティーを
口に頬張る。頬を膨らませ、口元から汁を垂らしながらガツガツかき込む。
「スパゲティーの和風を頼む。」と言うと男は厨房に入る。

店主が戻るのを待とうと周りを少し見回そうとすると
厨房から足音が聞こえる。厨房からネズミの耳を生やした少女
ラージマウスがスパゲティーを運んできた。

「おまたせし――――!」と顔を見ると言葉を止めて硬直した。
よく見るとこの少女は以前の泥棒の少女だったのだ。


食事を済ませると店主に金を支払い
客がいなくなった所を見て少女のあれからの話を聞いた。

少女の名はリサで、出所後はこの店で働く事になって
ウェイトレスをしながら店の料理を学んでいる。
少女が無事働けている事を聞くと彼も心をホッとさせ、飲食店を後にした。

途中でルルーを見かけ、何処で食事したか聞くと
何故かだんまりして「仕事に戻るわ。」と言って場から離れた。

食事を済ませて昼の訓練に入るとまた一人の犠牲者が出た事が報告される。
今度は身元不明の男性で全身火だるまの死体として教会の近くで発見された。
持ち物を見ると何かのメダルの様なものだけが発見された。

ふと、他の被害者たちもポケットに持っていた物の中や
使用していた部屋から同じメダルのような物があったという。
この事から何かの共通するものがあるとみて
彼らの最近の行動を洗いざらいにした。

するとたった一つだけ、彼らの共通する行動があった。
それは数日前に一度リサの働く店に通っていた、という事だ。

当然そこは普通の食堂、通うことだってあると思い
誰もそれを重要と思わなかった。彼を覗いては――――。

それからも何度かその食堂で昼に限らず夜も
食事をそこで取り、リサやほかの魔物娘に店主と他愛のない会話をして過ごす。
場合によっては自分の部下や関係ない所の兵士に平民を装って
食事に行く事を推奨させるなど徹底して行動させた。

数日経過して
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