「さぁ、神様が見て下さっています。愛を交わしましょう。」
そう言うと彼女は腰を密着させたまま、陰茎を包み込む肉を激しく蠢かせた。襞の多いぬめる柔肉で最も敏感な部分を容赦なく揉み込まれる、そんな刺激にただでさえそれまでの愛撫で高められていた青年の性器が堪えられる筈もなく、
「ぅくっ…だめですっ、シエラさ…もうっ…」
何とか絞り出した声で限界を告げようとする。
だがその言葉も、…ここにきて初めて彼女の名を呼んだことも含めて、彼女を更に悦ばせるのみだった。そしてだめ押しの追い討ちを掛けるべく先端に向かって搾り出すような動きを加える。
ひとたまりもなかった。裏筋を襞によって舐め上げられる刺激がトドメとなり彼の陰茎はたまらず精を噴き上げる。
「ひぅっ、あ…ああぁ!!」その間も膣の動きは止まる事なく、まるで尿道の中の一滴まで搾り出そうとするかのように貪欲に蠢き続けた。止まらない肉筒の動きに翻弄され青年は身体を強張らせて悶絶する。
「はあぁ♪…美味しいぃ…、これがこれから毎日味わえるなんて…♪」
彼女もまた胎内で弾ける精の味に酔いしれていた。そしてひとしきりその味わいを堪能すると、再び本格的に膣の蠕動を再開し、今度は腰をぐりぐりと押しつける動作も加えた。
「うわあ!?」
射精直後の敏感な性器に加えられる刺激に青年は思わず腰を引こうとするも、地面に阻まれ逃げる事は叶わない。その動きに気付いたシエラは両手を青年の両肩に乗せ、更に彼の身動きを封じてしまった。
「逃げちゃだめですよぉ♪さあ、この美味しいのもっと注ぎ込んで下さい♪」
満面の笑顔でそう言うと無情にも膣の動きを加速させる。それを受けて青年が悲鳴を上げるが責めの手を緩める気配はない。
「ふふっ、分かってますよ。出してすぐの先っぽ苛められると男のひとは辛いんですよねぇ?…でも、そのうちコレが癖になるんですよ?そういう風に調教〈あい〉して差し上げますから♪…あ、そうだ!」
―いいこと思い付いた―
とでも言いたげに不意に彼女が顔を上げた。
青年からすれば正直嫌な予感しかしない。
「まだ私の真の姿をお見せしておりませんでしたわ!!」
今更である。
しかしそう言うと彼女はただちに人間への変化を解き始めた。恐れる事はない、この青年は自分を魔物と見破って尚、その存在を受け入れたのだから…
先ず腰をぶるりと震わせると腰骨の上あたりから黒いふさふさとした羽根が両側に広がった。一見すると服の飾り羽根のようにも見えるが時折ピコピコと上下に動いている。次いでその羽根の付け根のすぐ下からズルりと先端が膨らんだ尻尾が生え出し、地面を打つ。同時に頭部を側面から上へ囲うように骨格がせり出し、角のようなものが完成する。
…変身が終わる。
確かにそこには異形が存在していた。しかしそれを異形たらしめている人外のパーツはそれ…彼女の外見的な美しさを一切損ねることなく、今の姿が本来の彼女であると納得させるに足る自然さをもってそこに存在している。そればかりか肉体が変化する感触が心地よかったのか、恍惚に蕩けているその表情も合わせて、より妖しい魅力を増していた。
それら人外の部分以外にも、もとからかなり豊かであったその胸は更に一回り程ボリュームを増し、黒衣のスリットから露出している素肌はよりキメ細かくスベスベとしたものとなって直接肌で触れ合っている青年の脚に吸い付き舐めるような感触を与えている。肌を合わせているだけでそこをやさしくくすぐられているような快感が青年を襲っていた。
「い…如何でしょう?」変身前よりもより魅力的となった笑顔で少しばかりはにかみながら下に向けて問い掛ける。
「綺麗…です。」
気の利いた賛辞を贈ることなど出来ない青年は、代わりに本心からの感想で答えた。
―嘘とはいえこれまでずっと人を喰らう化物として教えられてきた存在である。正直に言うと人の形など全く止めていない巨大な怪物の姿も想像した。…まあ例え正体がそういったものだったとしても、それでも尚彼は彼女を受け入れ、愛したであろうが…。人間の悪意にその命を喰われかけた青年にとってはそれを救った彼女の存在はどんな人間よりも尊いものとなっていた。
それが実際は人の形を保ちながら更にそれを昇華させたと言えるような姿だった。思わず見惚れてしまったのも仕方がないというものだ。
…故に、彼は油断していたのだろう。つい失念していた。自分がいまだ犯されている最中だということを…
「では、続きを―」
「え?、――うわあああっ!!?」
「えへへ、変わるのが外側だけだと思いました?」
変身中一旦その動きを止めていた膣内が再び精液を搾り出そうと動き出す。魔性の変化を伴いながら…
くわえ込まれた陰茎の先端、亀頭を包む肉から無数の触手のような突起が出現し先端の部分をそれぞ
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